【P弾球黙示録カイジ沼5~運否天賦~】「黙示録モード」は即ヤメ厳禁!?通常時のスペックや演出を試打レビュー!
こんにちは! ななプレス編集部のパン君です。
高尾さんから登場する注目の新台「P弾球黙示録カイジ沼5~運否天賦~」の試打レビューをお届け! スペックや演出はどんな感じだったかを筆者の独断と偏見に基づいて、「通常時編」「ラッシュ編」に分けて各項目を5段階評価でレビューしていくこちらの企画。今回は「通常時編」でございます。
本機のスペックや各種演出の信頼度などは「なな徹」にて解析情報を公開しておりますので、是非そちらもご確認ください!
目の付け所は素晴らしいが数値面で物足りなさを感じる
基本仕様 | |
タイプ | ミドル |
仕様 | 一種二種混合機 |
大当たり確率(通常時) | 1/319.6 |
大当たり確率(RUSH中) | 約1/59.7(※1) |
RUSHトータル突入率 | 約79%(※2) |
RUSHトータル継続率 | 約81%(※3) |
賞球 | 1&2&5&7&15 |
カウント | 10カウント |
ラウンド | 8R/10R |
大当たり出玉 ※払い出し個数 |
8R:約400個/1200個 10R:約1500個 |
時短回数 | 77回転+残保留4回転 |
潜伏確変 | 非搭載 |
遊タイム | 非搭載 |
※1…大当たり+小当たり(1/73.47)の合算値。
※2…直突入75%と黙示録モード経由のRUSH突入を含めたトータル値。
※3…特図2大当たり発生時の継続率。時短10000回転(継続率99.99%)と時短77回転+残保留4回転(継続率74.52%)との合算値。
まずは本機のスペック表がこちら。本機は初当たり確率約1/319.6の一種二種混合機。潜伏確変や遊タイムは非搭載、そして「沼」シリーズ王道のSTタイプと一見シンプルなスペックに見えますが、通常時のスペック面においては歴代シリーズにはなかった新たなシステムが組み込まれております。
大当たり内訳
特図1
払い出し出玉 | 電サポ | 振り分け |
約1200個 | 時短10000回転 +残保留4回転 |
1.0% |
約400個 | 時短10000回転 +残保留4回転 |
0.5% |
約400個 | 時短77回転 +残保留4回転 |
73.5% |
約400個 | 黙示録モード突入 | 25.0% |
ゲームフロー
今回は「通常時編」ということで、評価材料となるのは初当たり時のラウンド内訳やラッシュ突入率、時短の有無などをふまえたトータルでの満足感。そして本機のラウンド内訳&初当たり後のゲームフローがこちらとなります。
まず、初当たり時の大当たり出玉に関して。本機の初当たり時は全て8Rとなっておりますが、アタッカーが2種類存在しており払い出し出玉数はそれぞれ1200個と400個。そして初当たり時に1200個獲得できる内訳は1%とのみとなっており、残る99%は全て400個の獲得となっております。近年では初当たり時からオール10Rだったり現実的な確率で3000ボーナス当選に期待が持てる機種も多いので、残念ながらここは本機の明確なウィークポイントでしょう。
続いてラッシュ突入率について。初当たり時のラッシュ突入内訳はトータルで75%。その内1%が「1200個(時短10000回転+残保留4回転)」、0.5%が「400個(時短10000回転+残保留4回転)」となっておりこちらは実質次回大当たりが濃厚となります。初当たり時は99%が400個という獲得出玉の少なさを考えるとラッシュ突入内訳75%という数字は少々キツく感じますが、本機では残る25%でもラッシュ突入の可能性が残されているのが注目ポイントです。
25%の通常大当たり後には「黙示録モード」という特殊な状態に突入。こちらは時短とは異なり電チューサポートは非発動=通常時と同じようにヘソでの消化を行うのですが、大当たりだけでなくC時短の抽選も行われるようになり実質当選確率は約1/319.6(通常時)→約1/159.8(「黙示録モード」へ、そしてラッシュ突入率は75%(通常時)→87.5%(「黙示録モード」)へアップ! そしてここでの当選→ラッシュ突入時は次回大当たり濃厚となる「レインボーゾーン」突入…というオマケ付きになっております。
大当たり内訳
特図1(黙示録モード中)
払い出し出玉 | 電サポ | 振り分け |
約1200個 | 時短10000回転 +残保留4回転 |
0.5% |
約400個 | 時短10000回転 +残保留4回転 |
37.0% |
出玉無し(C時短当選) | 時短10000回転 +残保留4回転 |
50.0% |
約400個 | 黙示録モード継続 | 12.5% |
C時短を活用したこの抽選システム自体は1~2年ほど前からいくつかの機種…例えば「沼」ではない方の「弾球黙示録カイジ5」でも搭載されていたりはしたのですが、残念ながら今のところあまりユーザーには受け入れられてはいない印象。もしかしたら数年後には無きモノとなっているかもしれないという雰囲気なんですよね(汗)。しかし数年前までは考えられなかったこの画期的なゲーム性はこのまま無くなってしまうにはあまりにも惜しいと思っていたので、諦めることなくチャレンジしてくれる高尾さんの姿勢には個人的にかなり感動しております。
ただ、本機ではそもそもの通常時のラッシュ突入率が75%と高めに設定されていることを考えると「黙示録モード」中のラッシュ突入率87.5%という数値は少々物足りない印象。特にダメな方の12.5%(「黙示録モード」再突入)を引いてしまったときなんかは中々のストレスを感じてしまいそうなのが気になりますな(汗)
いわばパチスロで言うところのチャンスゾーン的な状態である「黙示録モード」を搭載し個性的なゲーム性に仕上がっているのは評価したいところ。しかし初当たり時の獲得出玉数の少なさや、「黙示録モード」中の当選時もラッシュ突入率が劇的に上昇するわけではないなど、各種数値面で少々厳しい印象を受けてしまいました。その分と言ってはなんですがラッシュ性能はかなりイケイケ。ただ、今回はあくまで「通常時編」なのでね…ここは☆3つで!
こんなんアリ!?高尾にしかできない衝撃的な演出構成
通常時の演出は歴代「沼シリーズ」の集大成的になっているのが大きな特徴。例えば伝統の「カイジ一服予告」は歴代シリーズそれぞれの映像を繋ぎ合わせたようなものになっていたり…
歴代シリーズの実機や盤面上の演出がそのまま映し出されるようなものまで存在。高尾さんらしい非常にユニークな発想です(笑)。これは昔から「沼シリーズ」を打っているユーザーはかなり楽しめそう。また、これらの演出は決して安売りするわけではなく、出現もしくは発展すればいずれもそれなりの期待が持てる演出として搭載されているのも好印象でした。
そしてリーチ演出について。ここが歴代シリーズ機から大きな変化を遂げた本機最大の注目ポイントでして、なんとノーマルリーチ以外のリーチ演出…つまりスーパーリーチはほぼ全てが、原作のストーリーや名シーンと「沼」を融合させたような演出構成となっているんです。文章だけだと意味がわからないと思いますので写真でご説明させていただきますが、例えばこちらは「限定ジャンケン」をモチーフとしたリーチ演出。3つの穴はそれぞれ「グー」「チョキ」「パー」に対応しており、「船井」の手札に勝てる穴に玉が入れば大当たり…といった感じ。
こちらは個人的に一番気に入った「美心クルーン」。「カイジ(青の玉)」が「美心(赤の玉)」よりも先に穴に入ることができれば逃げ切り成功…と、かなりカオスな演出構成。普通であればパチンコの演出造りはいかにユーザーに期待させるかが重要だと思うのですが、「美心」の玉の方が明らかにデカくてむしろ期待感が削がれているというね(笑)。そして「沼」モチーフのリーチ演出は20種類近く搭載されておりなんと全てが実写映像!決着が着くまでのパターン総数は392種類も用意されており、わずか数秒で終わってしまうこともあれば数十秒じらされるパターンもあったり…と様々なドラマを味わうことができます。いや、これはマジで力が入ってますな。バリエーション・クオリティ共に文句ナシです!
初代から打っている僕としては歴代シリーズの映像を楽しめるというのも非常に魅力的だったのですが、やはり本機最大の特徴はリーチ演出。有名作品とのタイアップ機でありながらアニメのシーンなどはオマケ程度で、そのほとんどが「沼」をモチーフとしたオリジナルリーチ演出のみ…高尾さんにしかできないであろう発想に度肝を抜かれました。。あまりに個性的なので万人受けすることはないかもしれませんが…(笑)。逆にいえばありきたりな演出の台では物足りなくなってしまうような中毒性がありましたね。☆は5つです!
激アツ演出は1つだけでも十分!最後まで期待感が持続する演出バランス
リーチ演出の構成が非常に特殊ではありますがそれを除けば全体的な演出フローはわりとスタンダード。歴代シリーズでもお馴染みの連続予告(「語録」の種類で期待度変化)発生→強予告発生→リーチ演出発展といった流れが初当たり時の王道ルートとなっております。今回の試打においては初当たり当選時も激アツ演出がモリモリ複合するようなパターンはあまりなく、「兵頭降臨」や「カイジ一服」など主要な激アツ演出は1つでも出現してくれればあとはリーチ発展先&チャンスアップ次第で十分大当たりに期待できる印象。ハズレ変動でも過度な煽りはあまり発生しない印象で、個人的にはかなり好みの演出バランスでした。
本機の通常時でめちゃくちゃ気に入ったのが、「指令書」や「弾球備忘録」からのリーチ発展や大当たりを確認できたこと。こういうミッション系や機種説明系の演出ってほぼ単なる賑やかし要因でしかない機種も珍しくないのですが、本機ではしっかりと意味のある予告演出になっておりました。しかもこれらの演出はアツイ展開を示唆するパターンが多かったので、すでにリーチ濃厚演出なんかが絡んでいた場合にはかなりワクワクできそうです。
逆に気になってしまったポイントは赤系予告演出の扱い。というのも連続予告×2状態でこちらの演出(赤ざわざわ)発生時にノーマルリーチ止まりという展開があったんですよね。赤系予告演出は多くの機種で最低でもスーパーリーチ発展濃厚ということが多いのでね…今回の試打で確認したのは1回のみということで頻度はそう多くないかもしれませんが、ここは一般的な機種同様の扱いをして欲しかったなと思いました。
通常時の演出バランスは意外(?)にもおとなしめの調整。ミッション系や機種説明系の演出が大当たりに絡むパターンもあるなど本機ならではの魅力を感じられるところもあり全体的にはかなり好印象でした。赤系予告演出がしっかりとスーパーリーチ以上という扱いであれば満点評価でしたが…☆は4つ!
カスタマイズ機能は必要最低限
カスタム一覧 | 詳細 |
おすすめモード | 基本のモード |
先読みチャンス | 先読み演出が発生すれば大チャンス |
シンプルモード | 予告の発生頻度が低下 |
プレミアアップ | プレミア演出発生率アップ ラッシュ突入大当たり当選時の50%で プレミア出現! |
本機の通常時はこちらの4種類の演出モードから選択可能。専用のメニュー画面のようなものはなく通常画面で十字キーの中央ボタンを操作することで変更可能となっております。最近の機種では先読み演出や主要予告演出の出現バランスを個別に設定できる機種も珍しくないので、あらかじめ用意された演出モードのみしか変更できないというのは少々物足りなさを感じます。
この4つの演出モードの中で1番面白かったのは「シンプルモード」。予告演出の発生率がハッキリと体感できるレベルで減り、予告演出発生時は高確率でリーチ発生&スーパーリーチへの発展率も高め…とメリハリのある演出バランスを楽しめました。なにかしらの予告演出が発生しただけでドキッとできるので、「先バレ」系が好きな方なんかにオススメですね!
演出モードとは異なるカスタマイズ機能が「クルーン選択」というステージ固定機能。本機の予告演出やリーチ演出はある程度ステージに対応しているので、リーチ演出の中でお気に入りが見つかった場合などは是非こちらの機能を活用して楽しんでいただければと思います。
演出バランスの異なる4種類のモードが用意されているのである程度は各ユーザーの好みに対応しておりますが、昨今の機種としてはカスタマイズの自由度は低めの部類になってしまうのかなと思います。☆は3つで!
これぞ高尾の真骨頂
「沼」シリーズの最新作「P弾球黙示録カイジ沼5~運否天賦~」はスペック面も演出面もこれまでのシリーズ機とは一味違う仕様で登場。中でも本機最大の特徴はやはり演出面で、同じ題材で他のメーカーさんが造ったとしても絶対こうはならないだろうな…という強烈な高尾節を感じることのできる1台となっております。実写映像によって展開されるリーチ演出はクセになる面白さなので、これまでの「カイジ」シリーズを打ったことのない方にも是非1度お試しいただきたいですね。☆は4つ!
今回のレビュー結果
初代&2あたりはかなり打ち込んでいたので「歴代沼ZONE」にめちゃくちゃ興奮しました
INFOMATION
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