【小役優先制御】「ミスタージャグラー」について調べたら出てくるあの単語について解説する

2024/09/22 12:001

チワッスあしのです。

いつもありがとうございます！　パチンコ・パチスロに纏わる「ふわっと理解している事」を個人的に調べて解説するこちらのコラム。今回は「小役優先制御」について。読んだまんまの意味なのですが、1度解説しときましょう。どうぞ！

小役を優先する制御のこと。

小役優先制御　そもそも「小役優先制御」ってどういうこと？

制御というのはパチスロのリールの動きについてのルールみたいなものです。なんかフラグが成立した場合に、どこで押したらどこまで滑ってどういう停止形を取るかみたいなのを決めたやつですね。んでこれ、例えば複数の小役が揃う場合や、ボーナスなどの消滅しないフラグが成立中に小役が成立した場合なんかは押す場所によっては「両方を引き込む」場合もあるわけで。

そういうときはどれを優先するか、というのがいわゆる「優先制御」というやつです。小役を優先するのは「小役優先」、ボーナスを優先するのが「ボーナス優先制御」です。

多くの機種は「小役優先制御」を採用していますが、一部の機種は「ボーナス優先制御」で作られており、そういう機種の場合はボーナス成立後に漫然と揃えようとすると、そこでたまたま成立してしまった小役を取りこぼす事になってしまいます。従って「小役が成立している場合はそれを取り、成立してない場合はボーナスを揃える」という小役奪取手順にてボーナスを揃えるのが最適解となり、実際それが当たり前に行われてる機種なんかもあります。

有名な例でいうと「ジャグラー」シリーズや「パルサー」シリーズですね。

実際、今あるボーナス搭載機たちのうち、ボーナス優先と小役優先のどっちが多いかと言うと完全に「小役優先制御」の方ですけども、もとからその状況がデフォだったかというとそういうわけでもなく。そもそもパチスロは長い間、今でいう「ボーナス優先制御」しか認められていませんでした。小役優先制御なるものが認められたのは。5号機になってからのことです。

4号機時代はボーナス優先しかなかった……？

これで何かモヤッとする人もいるかもしれません。そう、ストック機があるからですね。あれは毎ゲーム成立してるリプレイの制御でボーナスフラグを蹴り続ける事で実現できていた仕組みなので、つまりは小役が優先されてたんじゃないか？　と。はい、鋭い指摘ですがこれは違います。ここでいう「小役」というのは「リプレイ以外の小役」を差します。そう、今は昔は「リプレイ」が最優先なんですね。なので今回の話も正確に言うと「リプレイが成立してないゲームのボーナス優先制御」と「リプレイが成立していないゲームの小役優先制御」です。

ちなみに花火などの機種はすべて小役優先ですし、また同じ完全告知機でもハナハナシリーズはだいぶ前から小役優先制御に切り替わってるとの事。昔ながらのボーナス優先制御を頑なに守っておるのは、今のところジャグラーとパルサーだけ……と思いきや。

最近は小役優先化が顕著。

小役優先制御　「ボーナス優先制御」から「小役優先制御」に変化してきている

「アイム」も「ゴーゴー」も「マイジャグ」も「ファンキー」もボーナス優先制御なので「すべてのジャグラーが小役優先制御である」と勘違いしてる人もいるかもしれませんが、5号機から現在に至るまで、小役優先制御のジャグラーはちょいちょい出ています。有名なのは2013年の「みんなのジャグラー」。これは北電子誕生50周年記念での「みんなのジャグラープロジェクト」で出来た機種であり、文字通り「こんなジャグラーがあったらいいな」というみんなの夢が形になったジャグラーという触れ込みで登場したものでした。

その「みんなのジャグラー」が小役優先だったのは時代の象徴みたいな感じがしますが、結局その後もジャグラーの基本はボーナス優先制御が基本のままです。しかしここへ来て2022年の「ハッピージャグラーVIII」に続き2024年の最新作「ミスタージャグラー」と、いままでに比べるとかなり速いペースで小役優先ジャグラーが登場してます。これはやはり、今の時代は手間のかかる手順よりも、カジュアルプレイのほうがウケるということなのでしょうか。もしかしたら今後はジャグの小役優先化が進んでゆくのかもしれませんな（ほんとか？）

また、パルサーについても最新作「ニューパルサーSP4 with 太鼓の達人」からついに小役優先制御に変化。これによりリーチ目も変化することになりゲーム性そのものがちょっと変わりました。良く言えば「今風」な感じのリーチ目になり、これに関しては好き嫌いが分かれる結果となりましたね。これも時代の流れ。仕方のない事です。

業界豆知識あしの画像3 そこまでは大きく変わってないけどね！

INFOMATION

本記事の内容は執筆者個人の見解であり、「ななプレス」の公式見解を示すものではありません。掲載された情報の内容の正確性について、「ななプレス」は一切保証いたしません。また、本記事に掲載された情報・資料を、「ななプレス」への許可なく利用、使用、ダウンロードするなどの行為に関連して生じたあらゆる損害等について、「ななプレス」は一切責任を負いません。