【最終回】ガリぞうの5年間の軌跡と感謝【収支日記#265:2025年3月25日(火)~2025年3月31日(月)】 (3/3)

収支日記を振り返る
と言う訳で、約5年間書かせて頂いた「収支日記」も最終回となります。
現在の「収支日記」という企画に至った経緯と個人的な思いについて語り、これを最後にしたいと思います。
お話を頂いたのは2020年の頭、コロナ禍突入前後だったと記憶しています。
「パチスロ稼働で生活する者のリアルな収支を見せたい」という依頼だったと思います。
私は昔から稼ぎ以外の部分、例えば調和とか遊技性も重視していたのでトップクラスに稼げている訳じゃなかったですが、等身大の数字を知りたいという依頼だったので、だとしたら私くらいの能力の者だとどれくらい勝てるのかについて書かせてもらおうと考えました。
ただ、ちょうど私は演者業が忙しくなってきた頃で、純粋な稼働に割ける時間も少なくなりつつあり、加えてコロナ禍に突入していく真っ最中というのもあり、どうしようかと編集の方と何度もお話していました。
能力を全開放できないまま数字を出したとしても「この人の能力でこの程度か」と誤解され、パチスロへの興味を薄れさせてしまうのは本末転倒であり。
そんな葛藤を踏まえ、「公開する収支は限定的に」とし、当記事は少しずつ形を変えていきました。
時代背景や私の稼働スタンスの変化から当初の企画趣旨とズレが生じてしまいましたが、それでも自由に記事を書かせてもらえて感謝しています。
私は北海道住まいで東京にある編集部や各種媒体との連携のハードルが高いという事もあり、地元にいながら仕事ができる執筆業を大切にしているつもりです。
結局世に出せないと判断し、お蔵になってしまった記事も多々ありますが、この業界をより良く知ってもらう為の取材も率先して行っています。
(今週の2本目の記事「目の前の数字を頼るには」で扱ったネタも、実際には計8人の演者さん・ライターさんに聞いて回っています。)
当初、収支日記執筆直後くらいに私からの希望で書かせてもらった、緊急事態宣言の最中にホール経営者へ取材した記事を快く掲載してくださったのも、ななプレスさんだけでした。
当時では最もデリケートな話題だっただけに、良く許可してくれたと感謝しています。
>>【ななプレス】エキスパート-業界の流儀-(2020年6月1日)
他、私が過去に執筆しながら廃刊や倒産で今は読めなくなってしまった記事も許可を頂き掲載させてもらったり。
中には約20年前に我が妻が書いたコラムまで載せて頂いたりもしました。
>>【ななプレス】ガリぞう収支日記#17(2020年9月22日)
雑誌時代は寄稿から掲載までのタイムラグがあったり出版社間の兼ね合いで載せられなかったりといったジレンマもありましたが、ななプレスさんではほぼ自由に書かせて頂けたおかげで満足のゆく記事を執筆できました。
私は誰かに操縦してもらうよりも自由に動かせてもらう事で価値が高まるタイプだと自覚していますが、その高まった価値を換金する策には全く長けていない自覚もあります。
記事を書く入り口は1999年のホームページからでしたが、あれは趣味でやっていたので、どんなに数字が伸びようとも当然ながら原稿料など一切なく。
ブドウシミュも良い例で、年間1200万PV以上ある価値が高いハズのページなのに、広告を一切置いていないので毎年自腹で払っているサーバー代だけ赤字ですし。
「ガリぞうを自由に動かす」という、価値はあるけど個人ではお金にできない人間にこのお仕事を与えてくれたななプレスさんに感謝しています。
今週で収支日記は終了しますが、また何か機会がありましたら執筆させて頂く事もあるかもしれません。その時がくるまで、しばしお休みです。
5年間、ご愛読頂き誠にありがとうございました。
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