ホールは釘ではなく設定で勝負せよ!設定機=二線級ライトミドル!?「設定付きパチンコ」はまだスタートにも立っていない!大崎一万発が徹底解説!

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大崎一万発 プロフィール

「パチンコ必勝ガイド」で編集長となった後、2003年にフリーに転身。
その後も編集者、ライターとしてパチンコ媒体に携わりつつも、タレントとして多数の地上波やWeb番組へ出演。また、パチンコ関連のアドバイザーやプランナーとしても活動中。

「設定付きパチンコ」について。

 

業界最大・最後の弱点である釘調整問題を解決できる(可能性のある)設定機能は、否応なしに今後のパチンコ機の主流になる。というか、グイグイと釘を邪魔者に追い込む「外圧」の強さを鑑みるに、法令改正でもない限り10年後はすべてのホール、あらゆる遊技機が釘ではなく設定で出玉調整をするのが当たり前となっても不思議ではない。それは果たして「パチンコ」と呼べる遊技なのか…みたいな観念論はさておくが、ホールのみならず我々打ち手もその新しい遊技性に対応して行く必要があるわけで、僕自身、新機種が設置される毎に一通り打ってはみる。が、『PF.革命機ヴァルヴレイヴ』の華々しい登場から1年を経た今に至っても、毎度やるせなさばかりが募るホール状況を、どう受け止めればいいのだろうか。


釘調整と設定の組み合わせによって多様なゲーム性を可能にする設定機は、営業の裁量権が極端に制限された現状ホールにおいて「自店のセールスポイント」を主張できる貴重な存在だったはずである。オマケデジパチや一発台の時代は、同一機種でも回転(入賞)率や出玉がホール毎に千差万別なのが常識だった。打ち手はそこから好みや遊技スタイルに合わせて店選びができる面白さがあったし、立地や看板力に劣るホールが強豪店に対抗するための強力な武器でもあった。釘調整をなくす(少なくとも減らす)という大義を担っての設定機であるが、現状は旧来通りに調整可能なわけで、厳しい広告宣伝規制下、独自性と出玉感を打ち出せる機会を活かさないホールなどあり得ない…と「原点回帰」に大いなる期待を抱いていた。しかし、華々しく『ヴァルヴレイヴ』が登場した当初、そして後の役モノタイプ『沼』では、釘調整と絡めて「この店わかってるなぁ」と唸らされる運用を試みる前向きなホールがそれなりに散見できたものの…悲しいかなその心意気は打ち手に伝わらなかった。そして、夢破れた多くのホールが積極運用をあきらめ、メインを張れるミドルスペックの適合も聞こえてこない中、設定機はウケない=二線級ライトミドルの象徴として不遇を託っている。


笛吹けど踊らず。積もり積もったホール不信の結果であるし、知恵を付けた打ち手を迷惑客扱いしてきたツケなのだろう。目に見えない設定という不確定要素は、出玉への期待感でなく不信感を増幅する方向にしか作用しなかった。回る調整を打てたところで「どうせ1だからでしょ」と、まずあきらめから入らざるを得ない現状はナンセンスにも程がある。そして実際、その予感がいい方に裏切られることはほとんどない。いや、仮に使っていたところで、時間効率の悪さやヒキの影響が大きすぎて「設定のおかげ」を実感できはしないだろう。否定ばかりで申し訳ないが、パチンコと設定、釘調整と設定、そして打ち手心理と設定がこれほどに相性の悪い時代となってしまったことが確認できただけでもヨシとしなければいけないのだろう。


もちろん、未だ機は熟さずであることは承知の上である。旧基準CR機が残る中、出玉性能に劣るP機には設定の有無関係なしに積極的遊技動機は持ちにくい。メーカーもホールも、「本腰を入れる」のはCR完全撤去以降であるはずだから、現状に不満を言っても意味はないのかもしれない。しかし今は、いずれ訪れるだろう管理遊技機時代、完全設定機時代への長い長いティザー期であるわけだから、少なくとも「打ってみたい」と思わせる仕掛けへの試行錯誤はあきらめないでほしいのである。


これだけでも全然違うのに、と考えるのは、「1否定」もしくは「偶数示唆」の出現率を今よりはるかに、具体的には大当り確率よりもグッと高めてほしいということ。最低設定への不信感は実際の期待値以上にモチベーションを下げる。1ではないというだけで、単純思考の僕などは特にとりあえず続けてみようという気になる。逆に、朝イチのみの特典、設定変更示唆であったり、据え置きが容易に確認できる仕様は、正直なくてもいい。パチスロとは違い、ふらっと適当な時間から遊びたい打ち手が多いパチンコでは、朝イチを逃すと損をするような仕掛けはマイナスに作用する面が大きいように思う。


さらに、(通常の確変デジパチでは難しいかもしれないが)設定毎の「連チャン率」に大きな差が出ないようなスペックの工夫もほしい。当たってしまえば優秀台もボッタクリ台も同じ、という最後の担保が失われたことも拒否感の大きな理由なのだから。


その上で、台毎の調整の差をなくして設定一本勝負で、しかもきちんと上を使って運用する状況が一般化したら、設定機への悪感情はずいぶんと薄れるはずである。前言を思いっきり翻す物言いになってしまうが、釘調整との組み合わせを云々する以前に、まずは「そんなに悪いもんじゃないよね」と安心できる環境整備が先だと結果が出ているのだ。射幸性を安心感に置き換えることで、これまでの常識を覆す価値観を提供してほしい。でないと設定機は、スタート地点にも立てないままである。


え、ますます利益が取りづらくなってしまうじゃないかって? しょうがないよ、そういう時代なのだから。着実に健全化が進行していると前を向いてほしいのである。


北斗無双、旧CR機の完全撤去まであと1年と4ヶ月。次世代の設定付き看板タイトルを、期待を持って迎え入れる気持ちにさせてくれるかどうか…すべてはホールとメーカーにかかっている。我々打ち手は、「待つ」しかないのだ。

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