パチンコ系YouTubeから広告が消えた!?更なる危機を迎えたパチンコ業界だが、新著「パチンコ滅亡論」発売を控えた大崎一万発が業界で生き抜く方法を徹底解説!

大崎一万発 プロフィール

「パチンコ必勝ガイド」で編集長となった後、2003年にフリーに転身。
その後も編集者、ライターとしてパチンコ媒体に携わりつつも、タレントとして多数の地上波やWeb番組へ出演。また、パチンコ関連のアドバイザーやプランナーとしても活動中。

先月来、パチンコ系のYouTube動画から広告が剥がされてしまったと界隈でちょっとした騒ぎになっている。僕自身は広告収入依存のYouTuberではないから直接的な打撃はないのだが、少なからずの影響を受けて対応に追われる取引先代理店も散見された。


結果的にはアプデに伴うAI判定上のバグの可能性が高いらしく、解決に向けて収束しつつはあるのだが、一時はパチンコというコンテンツ自体が不適とされた……と、生業そのものを否定されかねない、笑えない状況でもあった。


ただ僕自身は、慌てたというよりも、それもしょうがないと受け入れる気持ちの方が大きかったのが正直なところである。足場が定まらないのはパチンコ業界に関わる者の宿命だし、またそれに異を唱えたところで何も解決しないこともまたお約束である。昨日まで普通にやれていたホール収録がいきなり処分対象とされる、来店告知が禁止になるのは何度も経験した。いや、そんな卑近な例ばかりではなく、繰り返されるスペック規制、聞いてないよの釘調整問題などなど、過去この業界でははるかに大きなちゃぶ台返しが当たり前に発生してきた。何があっても驚かない、いずれ必ずイヤなことが起きるものだと達観しないと、長くは生きていかれない。僕ごときのぶら下がり稼業ですらそうなんだから、ホールやメーカーが長期ビジョンを持って産業育成をやってこなかったことも(共感はしないが)理解できないわけではない。行き当たりばったり的に目先のカネを拾って回るのが最も現実的な施策だし、ビジネス観点からも最適解……、だからやった者勝ち、節度が守られないこの業界ならではの風土が定着してしまったのだ。縮小トレンド止まらぬ業界がこの先どうなるか? 知らんがな、なるようにしかならないと思考停止してる業界人が大半ではないかと思うし、それを無責任と追及できない業界環境がある。


という、「仕事」の場としてはまことに不安定かつ納得感に薄い業界につき、未来ある若者にはとても就業をオススメはできないのだけれど、直球の業界人を目指すのではなく、インターネットを活用して「一発当てる」的な夢を持つ人には、もしかしたらまだ可能性のあるマーケットかもしれない。実戦系のYouTuberを目指すプレイヤーは数え切れないほどいる。速報性のあるデータ分析で支持を集めるブログもある。そして実際、短い期間で大人気となった演者やブロガーもたくさんいる。夢がない世界でもないのだ。


ただ、その中でそれなりに長く仕事を続けてきた僕からいらんアドバイスをさせてもらうと、こちらもやっぱりオススメはしがたい。もちろん成功する人は今後も続々登場はしてくるだろう。でもその確率というか可能性は……お座り一発でGODを引くレベルの難関だと思う。自信がある人はどうぞ頑張ってください。冷たいようだけどそれ以上のことは言えないのだ。


詳しいとか上手いとか打つの大好きとかで比べたら、あの演者より勝っていると感じる人は少なくないだろう。ルックスだって自分の方が上だと思う人もいるだろう。適当にしゃべりながら打つだけだし、割と簡単にやれそうに思っちゃうのも無理はない。でも、そういうことではない。レッドオーシャンと化したこの世界で成功しようと思ったら、そういう、よくある形ではもう無理である。一番オイシイ「普通の世界」はすでに強者の人気演者が席巻している。だから勝負するにはよほどの剛腕と仕掛けと才能と、そして後付けの努力では身につかない「人柄」も必要となってくる。自信だけでどうにかなるものではない。GODを引ける客観的な裏付けなく始めるのは、止めはしないけど蛮勇だよねと思ってしまう。


では僕のようにさしてウリのないオッサンが続けられてるのはなぜか? それは他の人がやらないことをやってるからである。ルックスにも若さにも恵まれていない自分は、勢いのある強者に勝てるとはつゆほども思っていない。最初からである。だから違う土俵でしか仕事をしないし、彼らの入ってこないニッチを探して、そこに居場所を確保することでどうにかやりくりしている状況である。そもそもがまとも大企業に就職して、一流大学卒のエリートと戦うことなんて無理だとこの業界に逃げてきた弱虫なのである。一番手になろうなどと考えたこともない。一般ウケしたいとも思わない。誰もいないところを探してがんばって、後から強者が来たら戦わずしてまた違う畑を耕す。この業界、深掘りすればまだまだ未開の地は広がっている。大して儲かりはしないが、続けていればマニアックな支持者が根強く支えてくれる。状況の変化に右往左往することもそんなにない。だから楽しくやれている。業界規模が半分になっても、なんとか食えはするんじゃないかな、そんなふうに楽観的にも考えている。無責任かもしれないけれど、やっぱ自分の人生だし、ストレス抱えてまで仕事をしたくはないし、パチンコ打ってたくもないのである。


だからね、この先何か夢を持ってこの世界を目指す人は、とにかく誰もやってないことに特化して自身を売り込むことを強く意識してほしい。だくおさんのブログが大人気になったのは、あんなこと誰もやってこなかったからだ。ペロリナちゃんのキャラも唯一無二だからブレイクしたのだ。これからは「誰それを目指したい」ではおそらくやっていけない。ないものを生み出して提供できないとメシは食えない。そこは認識しといた方がいい。


この先ニーズがあるだろうな、そして僕の立場を危うくするかもと考えるのは、ホールやメーカーにそれなりの立場とキャリアで関わってきた業界人が、名前と立場を明確にして業界の諸問題を解説する、あるいは切り込むスタイルでの動画である。例えば大ホールの役職者が、メーカーの抱き合わせ販売の実態に噛みつく。所轄署の無策にぶち切れる。メーカー開発者が顔を出して保通協適合試験の内情をぶちまける。過去隠蔽されてきた黒歴史を暴露する。生安担当の元警察官が、昔の業界エピソードを語り下ろす。Bモノ開発者が狂乱時代を振り返る。……こういった動きが出てきたら、ものすごく話題を呼ぶし面白いことになるだろうし、また僕の出る幕はなくなってしまう。


多くの不満を抱えながら、先が見えないまま、ギリギリの環境でやっている業界関係者は多いと思う。匿名のSNSで愚痴を垂れるのではなく、それを思い切って顔出しで、ぜんぶ吐き出してみませんか? 人生変わると思いますけどね。どっちの方向へ変わるのか……それはわかりませんが(笑)、勇気ある方、アドバイスもプロデュースもしますのでご遠慮なくお問い合わせください。


※ヒロシ・ヤングさんとの共著『パチンコ滅亡論』が12月20日に発売となります。ななプレスを楽しみに見てる読者には、きっと面白い内容だと思います。ぜひご予約、ご購読をオススメします。Amazonでの予約特典ありです。→ご予約はこちらから

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