2020年は耐える年であり変革が問われる年!?来年にかけて1000店舗減少が予想されるなど、かつてない危機を迎えて本気を問われるパチンコ業界に大崎一万発が警鐘を鳴らす!!

大崎一万発 プロフィール

「パチンコ必勝ガイド」で編集長となった後、2003年にフリーに転身。
その後も編集者、ライターとしてパチンコ媒体に携わりつつも、タレントとして多数の地上波やWeb番組へ出演。また、パチンコ関連のアドバイザーやプランナーとしても活動中。

 あけましておめでとうございます。読者各位に良き年となることを心より願いつつ、令和2年の仕事始めとさせていただきます。

 

 

 さて、年初ぐらいは明るい話題をご提供するのが責務であると考えてはいるのだが、そうそう都合よくはいかない厳しい現実に直面しているパチンコ業界である。どんよりとした近未来予測を並べたら、あっという間に文字数が尽きてしまう。いくら無責任な僕でも、明るく楽しい年になりますとは口が裂けても言えない状況である。

 

しかし、開き直りではないけれど、客でいる限りは、それでもいいではないかと思う。ヤバいのはあくまで商売をやる側、産業全体のカネ回りの問題である。打ち手は一度に1店舗、そして1台しか相手にできないのだから、業界がどうなろうと、極論、打ちたい台が1台だけ残ってくれたら事が足りる。右往左往するのはホールやメーカーに任せて、我々はじっくりと納得できる店舗と台を見つけることに労力を使う方が建設的と言えるのではないか。

 

 

その、客としての特権的立場から俯瞰するなら、危機的な現状は決して悪いものではない。旧来のやり方では未来がないとなれば、当たり前だが業界側も考え直す。すでに、しっかりとした意図を持って、あるいはトライ&エラーの一環として、様々な試みが形になりつつある。

 

 

 例えば肝心要である遊技機に関して。つまらん、クソ台多すぎとよく言われるけれど、今ほど多様なゲーム性のキカイを自由に選べる時代は、(少なくとも僕の遊技歴の限りでは)かつてなかった。パチンコでは、ライトミドルからミドル帯まで、混合機、一撃タイプ、スピード特化型、継続率重視派……幅広いスペックがそれぞれに支持を得ている。見捨てられたジャンルとなっていた役モノ(アナログ)機の復権もめざましい。ブン回るのが当たり前の「Aタイプパチンコ」を推すメーカーもあり、ギャンブル性より安定感をウリにする台あり、昨今の釘調整問題への一石か、まさかの「命釘のない」台も近々登場予定である。

加えて今年は、内規改正=「電サポ発動要件の緩和」に準じたキカイも登場してくる。いわゆる「天井時短」として周知のことと思うが、単なる投資抑制機能としてだけでなく、発動契機にバリエーションを持たせることで、まったく新しいゲーム性を生み出すことも可能になるだろう。

 

 

パチスロでは、5号機までの作り方では結果が出ないことがハッキリ見えてしまった。一時はリゼロスペックに席巻されてしまうのかとも懸念したが、ブームも一段落し、今後は違ったアプローチで6号機ならではの魅力を訴える台が増えてくるだろう。「事故待ちで終わらないATを目指すゲーム」であったパチスロの楽しみ方を、一変させるエンタメ性や価値観を付加した台に期待がかかる(市場評価は未知だが、当りさえすれば完走濃厚の一発台タイプパチスロなど、6号機でなければ打つことは叶わなかったわけでもあるし)。

 

パチンコ同様にこちらも、低ベース化を始めとする内規緩和が予定されている。出玉推移のメリハリにも期待できるようになるし、少なくとも二番底の心配は杞憂だろう(と信じている)。

 

 

いや、台じゃなくて問題は店の方だとの声もあるだろう。出せない、客を集められない、なんなら今すぐに畳みたい……旧基準機の全撤去や禁煙対策に伴う負担を嫌い、来年にかけて1000軒以上が減るとの予測もある。確かに由々しき事態かもしれないが、これも「不況でも支持を集められる優良店の比率が高まる」と考えれば、むしろ歓迎すべき状況であると言える。そもそも、ここを乗り越えられないような店は、今現在においても積極的に打ちに行きたくなる営業ができていないダメ店であろう。今後、客の呼べる店はさらに客を集めて玉も出せる化が進む。ガセイベントやコンプライアンス無視の無茶な営業も淘汰されていくはずだ。僕自身は、ホール数が今の半分になってもいいから「どこで打とうか嬉しい悩み」を持てる遊技環境を歓迎したいし、ちゃんとルールに則った営業することでパチンコ・パチスロの楽しさを未来につなげていこうと考える真っ当なホールを応援したい。

 

 

 今年は業界にとって耐える年であり、大きな変革が問われる年でもある。僕がパチンコを始めて30数年、ここまで業界が追い詰められたのは初めてのことだ。だからむしろ、僕は今後のパチンコ業界の施策に大いなる期待を寄せている。消費者ファーストという、客商売として当たり前のマインドに立ち返れない店やメーカーは、必要とされない転換期を迎えた令和の時代、パチンコ業界の本気が問われている。

 

今年もおつきあいのほど、よろしくお願い申し上げます。

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