謹賀新年!遂にパチンコに天井搭載!?電サポ時短1000回!?令和のパチンコに起きた新たな規制緩和の動きを業界ライターPOKKA吉田が徹底解説!

POKKA吉田 プロフィール

業界紙「シークエンス」の編集長という立場を持つ、ぱちんこ業界専門のフリーライター。独自の目線でぱちんこ業界に関する著作物を数多く出版している。

謹賀新年

 

みなさま新年明けましておめでとうございます。

 

先月分をまたまた飛ばしている手前、今年は毎月休みなく入稿したいと思っております。昨年は、私的には散々な年でした。身内の大病が重なったタイミングで私も倒れたり、そのせいで仕事のほとんどがぶっ飛んでしまったり、なんやかや、大変な一年でした。

 

しかも年末に家族皆(私と嫁子)がインフルAに罹患するという始末。このため年越しそばも我が家の年越し恒例のガキ視聴も初詣もおせちもみんなナシでした。まあ、こんな散々な一年でしたが、昨年もジャンバリや業界の話でお世話になりました。今年も最も私にとって楽しい現場仕事である業界の話を軸に、みなさまにお世話になります。

 

では、本編始めます。

 

さて、12月の話をしておきたい。

 

ぱちんこの電サポの発動条件が緩和されるという話は11月の段階で既出だったが、12月20日に警察庁が技術上の規格解釈基準を改正した。技術上の規格とは遊技機の認定及び型式の検定等に関する規則という国家公安委員会規則の別表各号のこと。この技術上の規格に適合しているかしていないかをチェックするのが保通協の型式試験だ。だから型式試験は「合否」判定をするのではなく「適不適」判定をしている。

 

この技術上の規格は法令なので強制力のあるものだ。そして技術上の規格の詳細部分については、その解釈をあらかじめ警察庁は作成している。これが解釈基準というもので、こちらは庁内手続きとしては軽いのだが、法令の解釈であるから同じように強制力がある。その解釈基準が改正され、施行は1月6日から、つまり既に施行されている。

 

改正解釈基準の内容は電サポの発動条件の緩和である。従来は「大当たり終了後のみ発動可」「時短回数上限は100回(確変中は無制限可)」というものだった。

これが次のようになった。

 

・回数上限規制撤廃

・大当たり終了後発動可

・規定回数回転後発動可(規定回数は初当たり確率分母の2.5倍から3倍までの間に限る)

・特定外れ図柄後発動可

 

この解釈基準に対応してぱちんこメーカー組合の日工組は内規を改定している。

その内容は単純で次のとおり。

 

・時短回数は最低設定の初当たり確率分母の3.8倍まで

(2種系など、確率のないものは上限100回)

 

型式試験申請自体は解釈基準が既に施行されていることからもう始まっている。

ただし、日工組は内規で「今年の4月1日以降の新規納品設置可」としたため、4月以降に当該規制緩和機が登場することになる。

 

これ、一般的には客のほとんどは「天井」と呼ぶのだろうと想像する。私も800回とか900回ハマったあとに1000回時短とかが発動したら「天井」と呼ぶだろう。しかし、天井という言葉は日工組は使わない。というか、警察庁が「天井という言葉を使うな」という指導をしているからである。理由はたぶん5号機ART機の天井に恩恵があったことが多かったことから、天井=ものすごく出る、というイメージを払拭したいのだと思う。

 

ぱちんこメーカーは、実際には昨年9月から10月頃からこのような規制緩和となることを見越していた。このため、気の早いメーカーは当該性能の設計企画をこの頃から始めており、1月6日からの申請可ということであってもヨーイドンで申請できたところもあったという。一方、突然電サポ非搭載の従来機の未販売適合型式をいくつか抱えるメーカーにとってははやく売り切らないと売れなくなってしまう懸念もある。そういう思惑が重なり合って、年越しになるか、というタイミングで解釈基準が改正された。

 

今回、警察庁がこの規制緩和に応じたのは、建前上は依存対策である。警察庁は、風営法議連の会合内では依存対策として射幸性抑制とした規則改正について根拠がなかったことを生活安全局長が認めている。しかし、議連は秘密会なので公開されているものではない。警察庁は表向き、いまでも「投資金額をかさまないようにすれば依存対策になる」という立場を堅持しているのだ。

 

突然電サポが発動すると、そこから先は売上玉が発生しない。それはつまり客が「おカネをつかわずに回せる」ということである。警察庁は秘密会内では無根拠を認めているが表向き認めていないので、突然電サポが発動できると依存対策になる、ということである。この辺、日工組としては老獪な手法で規制緩和を勝ち取ったといえる。

 

なお、秘密会内で無根拠を認めた生活安全局長は「内閣官房の意向だったので汲んでくれ」とエクスキューズした。その内閣官房から中川氏という幹部官僚が後日議連に呼ばれたときに、内閣官房の意向だったことを否定。警察庁か内閣官房か、少なくともどちらかが必ずウソをついている状態が明らかになってまあまあのカオスとなった。その後、立場的に苦しくなったのか、局長は議連には出席していないらしい。

 

その生活安全局長。今月、異動となります。果たして、何か関係があるのか、通常の人事異動なのか。

 

ということとか、いろんなことを今年も書いたり業界の話で話したりしていきます。

とまれ、本年もよろしくお願いします。

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