6月後半 改正案で業界が大慌て【POKKA吉田コラム #31】

POKKA吉田 プロフィール

業界紙「シークエンス」の編集長という立場を持つ、ぱちんこ業界専門のフリーライター。独自の目線でぱちんこ業界に関する著作物を数多く出版している。

6月前半は、ぱちんこ業界の重要課題として、パチスロ撤去問題があった。

というか、何もなければ6月はずっとこの問題がメインだったはずである。

6月2日、6月15日と、この問題について、全国のホール団体である全日遊連とパチスロメーカー組合である日電協とが連絡協議をしており、そこではまだ結論が出ていない。

そんな中、6月19日に警察庁が業界6団体(全日遊連、日遊協、日工組、日電協、全商協、回胴遊商)の代表者らを招集した。

流れ的には、6団体すべての幹部が「警察庁からパチスロ撤去問題について、かなり厳しい指導が入るもの」と予想した。

 

しかし、蓋を開けてみると、警察庁はこの日、規則改正案を配布した。

風営法施行規則、遊技機の認定及び型式の検定等に関する規則、という、ふたつの国家公安委員会規則の改正案である。

今回、警察庁は「ギャンブル等依存症対策のための規則改正」と明言している。

そして、新しい基準として「4時間5万円」というものを出してきた。

これによって、従来の出玉率規制に4時間(または1,600ゲーム)において150%という上限値が定められた。

また、この規制が従来の3分の2程度の射幸性になると警察庁は考えており、従来の出玉率規制もそれぞれ規制が強化された。

 

この結果、警察庁が明らかにした規則改正案では、ぱちんことパチスロとが異なるレベルの射幸性抑制規制になっているという問題点がある。

今回、警察庁の案では、パチスロが極端に厳しい内容になっているのだ。

ベース値が今よりも高く、ボーナスでも200枚ちょっと、設定6でも103%か104%、しかしボーナス確率は5号機よりも低い、なんていう6号機ノーマルタイプが想定されるのである。

警察庁は、パブリックコメントを実施する。

7月1日現在、まだ実施されていないが、近日中にも実施される見込みだ。

6月19日の段階では、警察庁は業界6団体に対して、配布した改正案をパブリックコメントを実施するまで公表しないように指示している。

改正案を公表しないように指示したのとあわせて、警察庁は業界6団体に対して「各団体でとりまとめた要望は受け付ける」とした。

その提出期限は6月30日。

すでに要望受け付けは終わっている。

今後、パブリックコメントが実施され、さらには公布、そして施行というスケジュールになる。

どこまでの要望が反映されるか、あるいはまったく反映されないか、等々は、公布のときには少なくともはっきりする。

そして来年、早い時期に施行される。

今のところ来年2月1日施行というのが有力視されている。

 

規則改正は、かなり具体的だ。

たとえばぱちんこは一回の大当たりの払出しの最大数が1,500に引き下げられるが、このため最大ラウンド数が現在の16から10に引き下げられる案となっているのと、MNRS規制(確率と出玉を乗じた相対的確率規制)の上限値が12から7.5に引き下げられる案となっている。

パチスロも払出し規制は現在の480枚から300枚に。

賞品提供限度額が9,600円+税から6,000円+税に。

管理遊技機(封入式)がぱちんこパチスロともに可能に、などいろいろだ。

 

業界6団体の要望を集めて庁内で改正要望の是非を議論しているであろう警察庁だが、パブリックコメント実施まであまり時間はなさそうだ。

早晩、次の遊技機性能を規制する国家公安委員会規則の全容が決まる。

そして、来年には新しい規則での遊技機マーケットとなる。

 

こういう事態になったため、6月後半は、パチスロ撤去問題が吹っ飛んだ感がある。 今は、業界関係者はどこに行っても誰が集まっても規則改正の話しかしない。

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