大崎一万発が「遊タイム」に感じた違和感や今後の課題を解説!パチンコ復活の起爆剤になるのか!?

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大崎一万発 プロフィール
大崎一万発

「パチンコ必勝ガイド」で編集長となった後、2003年にフリーに転身。
その後も編集者、ライターとしてパチンコ媒体に携わりつつも、タレントとして多数の地上波やWeb番組へ出演。また、パチンコ関連のアドバイザーやプランナーとしても活動中。

今年4月、鳴り物入りの市場投入となったパチンコの新機能「遊タイム」。ゲーム性・出玉面に関わる「大きな緩和」は、昨年の確変継続率上限撤廃以来であり、パチンコ復活の起爆剤として大いに期待されたものの、コロナ禍とそれに伴うホールの営業自粛によって無念にもかき消されてしまった感がある。

それでも『真花月2』を皮切りに既設置は6機種を数え、遅まきながらエンドユーザー間でもその存在が認知されてきたように思える。今後年内に、仮面ライダーや牙狼をはじめ10機種以上の販売が控えており、ようやくパチンコは本格的な「遊タイム時代」を迎えようとしている。

 

電サポ作動回数の上限撤廃に加え、いわゆる天井機能(b.時短)や特定図柄停止での発動(c.時短)により、ゲーム性拡充のみならず投資抑制の意味も大きい遊タイム。底なしにハマるからパチンコは恐い! 意外性のないゲーム性がつまらない! そんな不満を一刀両断する革命的な付加機能につき、諸手を挙げて万歳三唱、胸を躍らせながらいろんな機種を打ってみた。そして、各地のホールでシマの雰囲気を確かめてみた。

 

……ん? あれ、そんなでもないかな、ちょっと違うかな……? 期待度MAXだったがゆえの反動でもあるのだろうけど、打感にしてもお客さんの反応にしても、当初予想をほのかに裏切る違和感を(今のところは)覚えてしまうのである。

 

まず打感に関して。先に挙げた遊タイム最大の「ウリ」である安心感なのだが……焦燥感やイライラ、理不尽なハマリに対する怒り、そんな感覚を失って打つパチンコの、何と言うのか、緊張感のなさと言うか、盛り上がりの低さと言うか……。救済機能のおかげで、気持ちが入りきらないのである。頼む当たってお願いします勘弁してくださいと念じても、やすやすと裏切ってくるのがパチンコのはずであった。なのに、こんないいヤツに変わってしまって……。特に甘デジ、『仕置人TURBO』などは、最大でも2万円入らずにラッシュに直行してくれるのである。これじゃ怒れないじゃん! 負けてもキレられないじゃん!

 

いやホント、身勝手極まりないとはわかっている。天井ぐらいつけろやとずっと言ってきたのは他ならぬ自分自身である。なのに何だろ、このモヤモヤした、矛盾した感情は。勝つこと、当たることは確かに楽しいし、それを目的に打っているのは紛れもない事実である。しかし、理不尽さにブチキレたりアツくなったりすることも、一種の精神的解放なのだとまた新しい側面に気付かされたのである。むしろ大当りよりそっちを望む、破滅願望的な遊び方もまたパチンコの「オモシロさ」なのではないか。救済として与えられる大当りや安心感と引き替えに、これまで無自覚だった多層的エンタメ要素のひとつが引きはがされてしまった、そんな寂しさを感じてしまう。

 

さらに、天井までのカウントダウンが背中を押してくるから、席を立ちにくくなる。そろそろヤメよっかな、でも使った何千円か何十回転かを、後に来る人にくれてやるような、微妙に納得できない気持ち。いつでも考えなしに座れて、未練なく捨てられるのがパチンコの気楽さだった。それがデータカウンタをポチポチしながら、打ち始めの回転数や天井到達時の期待値を勘定しながら、あるいは背後で仁王立ちするハイエナのお兄さんに取られたくないから、意地になって回してしまう……。

 

そう! このハイエナ問題ってのも、遊タイム機においては考えなきゃならない課題だ。パチスロの立ち回りがそのまま応用できるから、店内巡回に遊タイム機を加えて稼ぐようになった子が増えているのだ。

もちろん勝つための立ち回り、理論武装して期待値を拾う戦略を否定するつもりはない。それは打ち手として当然の振る舞いでもある。しかしやっぱり、シマの雰囲気はトゲトゲしくなってしまう。そして天井の恩恵を知らない年配客や情弱客が捨てた期待値は、そういった「いいお客様」が、そのまま負けとして背負うことになる。マイナスをなるべく多くの打ち手が分担することで無理のないパチンコ環境は構築される。遊タイムが勝敗の偏りを助長することになるのであれば、本末転倒もいいところであろう。

 

もちろん、ゲーム性への組み込み方や、ホールの運用にしても、今はまだ試行錯誤の真っ最中だ。何がウケるか、どう使うのが最適解なのか、検証途中である。功罪を云々するには早すぎるタイミングである。ビッグタイトル機に搭載されれば一気に認知が広まって、「もう少し」の台を捨てるおばあちゃんも減っていくだろう。また天井から期待度の高いラッシュに直行するタイプの機種も多数発売を控えているわけで、大負けを一撃でまくる、遊タイム機ならではのメイクドラマも各地で発生するだろう。そして底なしではない安心感のある遊技、立ち回りの工夫で勝率を上げられるパチンコが、遊タイム時代のスタンダードなエンタメとして定着していく……のだと信じている。1500回ハマってキレたい騒ぎたいとか、頭オカシイ輩の狂った価値観も徐々に薄れていくに違いない。

 

パチンコには過去幾度もの大きな転換があった。手打ちから電動ハンドルに、現金機からCRに。違法な連チャンから確変に、釘読みからデータ収集に。その度、ついていけなくなった頭の固い人間はふるい落とされ、新しいプレイヤーが新しいパチンコ市場を作ってきた。遊タイムは、閉塞感に包まれたパチンコ界に差した一筋の光明である。だから否定しているのではない。文句を言うのも早すぎる。もうちょっと様子見して、すべてのメーカー、すべてのホールが、どんなつもりでこの光明を希望に変え、新しいパチンコ、価値観、遊技客、そしてエンターテインメントに育てていくのか期待を込めてウォッチしていきたい。頼みますよ。

 

というわけでまとめ。

 

もっと回せよオラ!

なんでもかんでもリセット運用してんじゃないよボケ!

年配客にはちゃんと遊び方指導しろよアホ!

行儀悪い軍団は叩き出せクソ!

 

以上であります。

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  • 1:2020-09-04 16:15:46福島市在住の者です。家の周りのパチ屋はコロナの影響なのか壊滅的であります。パチンコスロット歴28年の私もも遂に打つ意味が無い、打っても楽しく無いと思い始め、店への足が止まりました。大崎さんには今後のパチンコ業界衰退を何とか食い止めていただたいです。頑張れ大崎さん!
  • 2:2020-09-22 07:23:27ハイエナは過去にも潜伏確変とかありましたね。スロットもそうですが知識介入ゲーなので弱肉強食の図式になる部分はある程度仕方ないのかなと思います。今の殆どの遊タイム機は液晶に発動までの回転数を表示したりしている分まだ良心的かなと… まあ、確かにパチンコでやめ時に悩まされてしまうのは何か違う感じはしますけど。 でも一番腹が立つのはとにかく回らないことですね(笑)。予想できていたこととは言え天井前提の調整になるので。設定つきパチンコが結局釘全然開けなくて風化した感があるように、遊タイムも自然消滅してしまう気がします。

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