消費税増税ってホールの人はどう思ってる?【石川忍の業界人コラム#1】
“忍ちゃん”からのご挨拶
多くの皆様はじめまして(ペコリ。
本日より月イチ連載なんてゆー重責を仰せつかりましていささか緊張しております。
自己紹介をさせていただきますと、別段有名人でもなんでもないにも関わらず、以前から友人枠にて POKKA ちゃんの番組にはチョイチョイお招き頂いており、JANBARI.TV の「誰も教えてくれない業界の話」にも2度ほどお招き頂きましての御縁ってことで「コラム書け!」と、仰せつかった次第。
他番組等で御視聴された事のある皆さまからは“忍ちゃん”と暖かくコメ付けして頂いたワケですが、ワシの場合、ウエノさんやあしのさん、もちろん POKKA ちゃんの様に文章を書く事を生業の中心にしているわけではなく、もっぱらホール稼業にドップリと三十数年、キーボード叩くよりくぎを叩くほーが速いわけですから、文章力等は御容赦頂きつつ、現場側の目線でナニかお届けできればなと。
消費税増税に対してのホール側の気持ち
さて、7月でございます。
選挙に絡んだお話とかは他の皆様にお任せして、その先に見えてきている『消費税増税に対してのホール側の方ってどう思っているんですか?』とゆーお題を中の人から頂戴いたしましたので本エントリーではそのあたりを。
ぱちんこにおける消費税って?ってところから触れなければならないと思います。消費税はモノやサービスを‘消費’する側が支払い、これを納めるのは消費者から税金を預かった事業者になります。
例えば定食屋さんで1000円の昼飯を食べると消費税8%とあわせて1080円支払います。で、そのままこの80円を消費税として納めるわけではないですね。定食屋さんも食材等の仕入れに500円かかっていれば既に40円の消費税を支払っていますから、80円―40円で納める額の目安はザックリ40円。ぱちんこ業の場合、“貸し玉料金(=サンドから出てくる玉・メダル)”の中に消費税が先ずは含まれている状態から考え方がスタートします。
パチンコ1玉4円ですから、実際の遊技料金は1玉≒3.7円。“貸し玉金額(=売上げ)”が仮に1000万円の場合、実質の遊技料金は約926万円。約74万円が「預かり消費税」となります。で、仮に、その日の賞品仕入が900万円あった場合は72万円が支払い済消費税となりますから、納税額は74万―72万=2万円。×365日。
加えて、その他経費で支払う消費税、例えば遊技機購入、水道・光熱費、広告宣伝費等々々々…これが10%になるってアラマァオクサマドウシマショ…。
消費税増税分は「出玉率を下げて、粗利を上げる事で補填」なんてことしたら、ただでさえウップウップの稼働状況に加速装置搭載するようなもの。耐え忍び、増税分を「単純に負担」する道を選んだ場合、稼働はなんとか維持できるかもしれないけれどその分営業利益は減少するわけで、じゃぁ!併せて経費削減を!と現場の尻を叩いても、現状でもかなりキッツキツで運営しているわけで、これ以上の負担は競争力の低下どころの話でもなくなるわけでして…
加えて、本年末に向けて高射幸性遊技機、検定・認定期間終了機、いわゆるみなし運用機の撤去等々、莫大な遊技機費の負担が控えていたり、健康増進法による影響も見えない部分が多い等々、青色吐息ってのがホール現場の実情だったりします。働き方改革ってヤツもかなりの使い手だったり、今年の10連休後の惨憺たる状況から、東京五輪もなかなか侮れないわけでして、もう、次から次にラスボス登場(滝汗
ってことで、現在、多くのホール企業、組合、団体等では「適正な貸し玉料金」について喫緊の課題として話し合われる場面が日を追って多くなってきているわけです。
消費税増税対策はもちろんですが、等価ベタピンのディスクアップ運用を「広告宣伝費」と嘯いてみたり、パチンコ機の設定付きを煩わしいとするネジレ現象(と個人的に感じている部分)の解消のためにも「適正な貸し玉料金」の研究・実施を、個人的にも推し図って参ろうかなと思う今日この頃でございます。
と、まぁ、この程度の文章能力ではございますが、今後とも、中の人から「退場!」と宣告されるまで宜しくお付き合い下さいませ(敬具
INFOMATION
いいね!する
220関連記事
ランキング
-
24時間
-
週間
-
月間
ランキング
-
24時間
-
週間
-
月間
人気機種ランキング
- パチスロ
- パチンコ
新台導入日
- 導入予定
- 導入済み
-
2024年12月02日2024年12月16日2025年01月06日2025年01月20日
-
2024年11月18日2024年11月05日2024年10月21日2024年10月07日2024年09月17日2024年09月02日
アクセスランキング
この記事にコメントする