元ライターのユニバ社員小野Pに転職のきっかけやユニバカ裏話を聞いてみた (3/3)

ユニバカ×サミフェスの思い出

続いて印象に残った仕事を伺っていきますが、まず1つ目がユニバカで企画していたAプロブースとオオハナビの企画が中止になってしまったことと。

去年の2月に予定していた「ユニバカ×サミフェス2020」で、それまでAプロの機械だけを集めたブースを作ったことがなかったので企画しました。

実はYouTube の「A PROJECTチャンネル」をそこでスタートさせたいっていうのがあったんです。ユニバカでチャンネル登録+宣伝をして、有名なライターさんを呼びつつ、その状況をチャンネル内で流そうとしてました。

それともう1つ、これはアトラクション機なんですけど、大花火2020と闘花火という台を作りました。これは初めて言うんですけど、サミーさんがビタ押し選手権をやったじゃないですか。

超ディスクアッパー選手権ですね。

あれでお客さんをたくさん集めてて、やっぱりユニバーサル社員の僕としては悔しいという気持ちがあったんです。だから別の形でお客さんを呼べないかなって考えて、大花火2020を提案しました。

ディスクアップは上手い人がビタ押しを連続させて盛り上がるという見せ場があるのに対して、大花火2020は3連ドンちゃんが見えればハズしもできるし、点数も稼げるし、賞品ももらえるっていうもっと敷居が低い感じにしたんです。ネタ元のオオハナビがヒットしたのもそこだと思うので。

なのでどちらもコロナの影響で中止になっちゃって残念でした。年末前くらいからずっと力を入れてやってたので悔しかったですね。

もし次のユニバカの機会があればこのブースやオオハナビが登場する可能性はありますか？

そうですね。可能な限りやらせていただきたいと思います。

もう1つユニバカつながりで、ファミスロのブースを担当したことというのはどんな話ですか？

これは2018年のユニバカなんですけど、ギャラガのアトラクション機でお客さんに楽しんでいただくっていうのと、架空のこんなファミスロがあったらいいなっていうコンセプト機を作って展示させてもらって、パネルも10種類くらい作って飾ったりしたんです。

バンダイナムコの皆さんと一緒に色々企画して、3ヵ月くらい協力して作ったのがすごく思い出深いのと、そのギャラガのアトラクション機が開場から閉場まで1回もお客さんが途切れなかったっていうのはすごくうれしかったですね。

ユニバカにライターとして出るのと、運営側ではやっぱり全然違いますか？

違いますね。僕は運営する方が好きです。元々ライターになったのもみんなにパチスロの楽しさを知ってほしかったからですし、サプライズをするのも好きなので、こういう企画でお客さんが楽しんで気持ち良く帰って行く姿を見てると、ものすごく達成感がありましたね。

印象に残った仕事の中で1つだけ毛色が違う山奥のホールで囲まれたことというのは？

これはまだライターの駆け出しの頃、雑誌の企画で裏モノのデータを取りに行ったときの話ですね。とある県の山奥のホールにレビン小林さんと僕と、もう1人のライターの計3人で行ったんですけど、そこは常連さんが毎日裏モノを打ちに来てて、知らない顔が行くだけでかなり目立ってたんです。

その日、朝イチは僕だけ台が取れなかったんで、2人には先にぶん回してデータを取ってもらって、僕だけ2時間くらい遅れて空いた台に座ったんですよ。彼らがデータノルマを達成して先に帰ったので僕は居残りで回したんですけど、連チャンが止まらなくなっちゃって、結局閉店まで打ち切って15000枚くらい出たんです。

かなり目立ってたでしょうね(笑)

その後ホールを出たときに、ちょっと周囲の様子がおかしいことに気づいたんです。

いつのまにか8人くらいに囲まれていて、「お前どこから来たの？何の台打ってるかわかってる？」って言われて、これはヤバいと思ってひたすら「すみません、違くて…」って言ってました。

怖いですね。

はい。でもその時、その中の1人が「スロマガの人ですか？」って聞いてきたんですよ。

僕は当時顔出ししてなかったんでわかるわけないんですけど、たまたまその人が朝レビンさんと話したらしいんです。それで「たぶんレビンさんのツレで、データ取りに来ただけだよ」って言ってくれて、周りの人も納得はしてるけどしてないみたいな(笑)。「二度と来るなよ」ってちょっと小突かれて解放されました。あれはさすがにビビりましたね。

無事に帰れたんですか？

朝も駅からはタクシーで行ったんで道もわからないし、ホールに帰り方を聞こうと思ったらもうシャッターが閉まっててわからなかったんです。仕方がないので何とか迷いながら歩いて駅まで向かったらもう終電もなくなってたので、朝までファミレスで時間を潰しました。

一応無事には帰れましたけど嫌な思い出として印象に残ってます(笑)

忘れられないですよね。

ホールで一番ピンチを感じました。ツレがいないっていうのが一番怖かったですね(笑)

「エキスパート」小野Ｐ編　第1回でした！

ユニバカ×サミフェス2020が中止になったのはとても残念でしたが、貴重な裏話が伺えて面白かったですね。次回開催される際には話にもあったオオハナビやAプロブースが登場する可能性があるとの情報もいただけたので、今から待ち遠しいです。

次回は、ライター時代からユニバ好きで知られる小野Pさんとパチスロトーク！A PROJECTチャンネルについてもたくさん伺います。