ガリぞうが単独REG確率1/2400の極悪ファンキーを粘った理由【収支日記#56：2021年4月20日(火)～4月26日(月)】 (3/3)

4月24日：『難しさ』の違い

皆さんはどんな機種を難しいと感じるでしょうか。年配客やライトユーザーの場合、ジャグラーはペカればボーナスで目押しも難しくなく、簡単で分かりやすいイメージになるでしょう。逆に複雑なゲーム性や多彩な特化ゾーン等が搭載されているAT機は難しく感じると思われます。では、高設定を狙って勝ちに徹するヘビーユーザーだとどうでしょうか。明らかな高設定挙動や演出が多々存在する場合も多いAT機は、確定してしまいさえすれば勝ちきる事は容易いと感じるでしょう。しかし、ジャグラーはどんなデータになっても設定の断定には至らず、高設定狙いの中では難しい部類と判断せざるをえません。人により難しさの基準は色々あります。今回は、そんな価値観の違いの実戦記です。

今日は兵庫県にてJANBARI.TVの「ガリのり」の収録です。……が、今回はハードルが高くなっています。まず、収録当日は取材などなくヒラ打ち勝負なので、投入設定の傾向は自ら構築せねばなりません。しかし、ネットからデータを閲覧できない店の為、北海道在住の私には読み筋の構築ができません。こうなると台の選び方は前夜の下見のみに頼る事になります。正に読んで字の如く「一夜漬け」。

取材が入らず設定状況を読めないから高設定探しが難しい。ネットからデータを見られず読み筋を構築できないから高設定探しが難しい。そう捉える方も多いでしょう。しかし、自身のスキルに自信があるなら話は逆です。取材が入らず設定状況を読めないからライバル達の誰もが自信を持って攻めきれない故に自分にも利がある。ネットからデータを見られず読み筋を構築できないから当日の判断力や状況分析力で純粋に勝負ができる。パチスロで勝つ為のスキルや経験が豊富なほど、攻めやすい取材や分岐営業等の甘さに固執せずヒラ勝負を望む理由はここにあります。

下見の段階で過去10日間ほどのデータを見て気付けた点は、ジャグラーの高設定らしき台でバケ負けした台は翌日も同じく高設定挙動を示しているという事。今回は、この一点をどこまで信じて打ち続けられるかどうかになりそうです。設置台数が約300台ある中、今日の大本命台はマイジャグラー3のB番台。4941G・BIG=14・REG=22で明らかな高設定挙動ながら僅かにマイナスだった台の据え狙いです。対抗でバケ寄りのチョイ浮きだった台の据え狙いも2台ほど用意。これを確保できるかどうかで今回の成績が決まると言っても過言じゃありません。

収録当日。入場抽選は54人中41番。列の後方で取れるかどうか危ぶまれましたが、どうやら先客達は全台系狙いなのか設置台数の少ないジャグラーに流れたようで、私の大本命台は空いていました。出目は前日と変わっていないので試しに1G回してみると、一切ガックンせず。よしっ！後はどこまで己を信じて回し続けられるかです。

※*印はチェリー重複の意。

二度の投資で645Gほどを回すも、設定差の大きい単独REG確率は1/645(1回)、ブドウ確率も1/6.45(100回)と何れも設定1ないしそれ以下の確率です。ただ、この程度の試行で得られた数字よりは準備した「粘るべき根拠」の方が勝ると判断して続行です。

三度目の追い銭で総投資は8Kに到達。ゲーム数を1040Gほど回し、ブドウ確率は1/6.22と中間設定域にまで回復しましたが、最も設定差の大きい単独REG確率は1/1040と相変わらずの極悪です。ただ、それでもこの程度の試行で得られた数字よりは準備した「粘るべき根拠」の方が勝ると判断。当然の続行です。

2600Gまで回したところでデータの精査と状況把握の為に席を立ちます。どうやら対抗台は2台とも死亡の様子。となると据え狙いの精度の自信も揺らぎます。ただ、対抗台は前日プラスで、私が打っている据え狙い台は前日マイナス。加えて現状は2600Gほど回し、単独REGが3回のみ(1/867)な点以外は全て設定6以上にまで回復したので、目の前の数字もついてきていると言えます。そしてガックンもしていないとなれば、もう少し掘ってみようと思えます。

ようやく単独REGもついてきて、自信を持ってブン回せそうとなった所で私の身体に異変が起きます。腰が痛いのです。設定値に安心して肩の力が抜けたのか、緊張の糸が途切れたのかは分かりませんが、しばらく沈黙していた腰痛が再発したようです。それでもしばらくは打ち続けていましたが、我慢の限界が来て相棒のリノさんに相談すると、この台の代打ちを快諾してくれました。感謝します。

結局、1時間ほどリノさんに代打ちして頂き、最後には全ての数値が高設定域ないしそれ以上に収まりました。出玉を流すと1813枚。投資は8K(376枚)だったので+1437枚ですか。ガリのり収録では久しぶりの推定高設定ツモ&快勝となりました。

一般的に見て今回のヒラ打ちは難しい状況だったかもしれませんが、私にとっては人気取材や分岐営業なんかよりもよっぽど楽な状況だったように思います。据え狙いで変更挙動を否定して数値に左右されずにタコ粘りは、私に限らず古参のパチスロ生活者であれば得意とする所と思われます。

取材が入らず設定状況も見えず、外からデータを見られず読み筋の構築もできない状況だからこそ、ライター業さえ片手間にして磨き続けてきた現場稼働のスキルが活きた1日だったと思います。こんな自画自賛をしているとドン引きされるかもしれませんが、人間能力的には三流もいいとこの私にとっては自信を持てる長所がコレしかないのでご了承ください。そして、今回の結果に驕らず今後も唯一の長所を磨き続けていこうと思います。

尚、この日の収録実戦は既に動画でも公開されています。映像でも観てみたいという方はコチラからご視聴のほどよろしくお願いします。

>>【動画】ガリのり　第25話【前編】
>>【動画】ガリのり　第26話【後編】

以上です。

こうして毎週を振り返っていると、私は公私共にパチスロ以外の事を一切考えていないんだなと再確認できます。これを「手広くやれない不器用さ」とネガティブに捉えるか、「浮気しない一点集中タイプ」とポジティブに考えるかは私次第ですよね。今はポジティブに捉えておきます。

来週からは、現場稼働のみ月間の実戦記が復活！？お楽しみに。