ガリぞうが取材狙いの良し悪しを実体験をもとに解説！【収支日記#110：2022年4月5日(火)～4月11日(月)】 (2/3)

4月8日：取材狙いの良し悪し

皆様は設定状況の認識が万人に平等な取材狙い派でしょうか。それとも店の傾向を自身で掴んでピンヅモを狙うヒラ打ち派でしょうか。どちらも一長一短ありますし、地域によってはどちらか片方じゃなければ厳しい場合もあります。

取材狙いの長所は目の前の数字以外の根拠を作りやすい点でしょう。仮に自分の台の調子が良くても、全5,6が2ヵ所ある取材で既に2機種とも見えた場合、ダミーがない店なら悩まずに撤退できます。ただ、設定状況が明確なだけにツモるまでのハードルは下がりますし、それ故に頭数でどうにかなってしまう場合も多いので、一人で挑むにはハンデ感を拭えません。ヒラ打ちの長所は競争率の低さにあるでしょう。読み筋の精度さえ高められれば、ライバルの少ない中で高いツモ率を維持できますし、設定状況が確定しない中での頭数は経費のリスクが高くつくのでピン稼働にとって有利です。ただ、特日以外に高設定を使える体力のある店舗も少なくなり、ヒラ打ちで戦える店を探すこと自体が難しくなりつつあります。

もう一つ特長を挙げるなら、取材狙いは時給こそ高められるものの稼働量をなかなか増やせません。ツモれていない中、その日の答えが見えてしまったら打たずに帰らねばならないのですから。逆にヒラ打ちはいくらでも稼働量を増やせますが、よほど精度の高い読み筋を用意できない限り時給は取材狙いに勝てません。

私が良く出演させて頂いている番組別の成績表です。偶然重なってしまう場合を除いて「プロスロ13」では取材の中で戦うケースは稀なので、稼働量は稼げていますが時給が103%以下で低くなっています。逆に設定状況が割りと明確な取材ありきの「ヒーローズロード」は、106.3%と時給こそ高いものの、道探しに時間を取られてしまい稼働量が著しく低くなっています。こうして稼働と時給で考えても、取材狙いとヒラ打ちは一長一短に思えます。そして今日は私があまり得意としていない取材狙いの収録実戦記です。

今日は兵庫県でDMMぱちタウンTVの番組「ヒーローズロード」の収録です。高設定が横並びじゃなくシマを貫いた縦の形になっていると思われる取材ありきの番組なので、普段はヒラ打ち派の私にとっては難易度の高さを感じます。ただ、「プロスロ13」とは違い情報交換のできる相棒がいる番組なので、そのメリットも活かしつつツモっていきたいです。

事前の調査ではネットからデータを見ても主だった特長が見られなかったので、基本情報や噂話を集めてみました。どうやら前日に新台入替があり、その内の1機種はファンキージャグラー2の模様。噂話では新台の扱いが悪くない店のようですし、当日は道探し以外にも取材が他に4種類入っているので、新台のファンキー2が絡んだ道になっていると見ました。なんなら他取材との絡みで道が縦じゃなく横、つまりは全台系になっている可能性まで見えます。そんな訳で今日の本命はファンキー2、そして道探しの王道であるカド台狙いとします。

入場抽選は107人中31番。この番号なら12台あるファンキー2は確保できる可能性がありそうですし、なんなら本命のカド台も狙えそうです。

朝10時、入場。各AT機のシマを通り過ぎ、真っ直ぐファンキー2のシマへ。先客は……ゼロ。よしっ、カド台の確保に成功です。後は同じ道筋の他のカド台とも相談しつつ、しばらく追ってみる事にします。

※*印はチェリー重複の意。

12時前に一旦食事休憩へ。一応、私の台の現状は900Gで単独REG=1/226と悪くないですが、番組の趣旨はツモるよりも前に道探し優先ですし、ここは冷静に手を止めておきます。特にピン稼働だと役割分担ができないので、取材狙い時には「状況把握」が大切になります。お昼ご飯を食べながらスマホでデータチェックしていると、どうやら私が打つファンキー2は全12台合算でも悪くなりません。

BR合成確率でも設定6以上と期待できそうな数値になっていて、これは本当に縦じゃなく横の道になっている可能性も見えてきました。ただ、若干BIG寄りなところが懸念点です。もしかするとこれは、他取材や新台特需で全体的に甘くなっているだけなのかもしれませんし。

そして、食事中のデータ確認で、もう一本の道も見えてきました。カド9の縦の道です。マイVとファンキー2の何れもシマで一位なくらいに当たっているので、これは可能性を見ておいて損はないでしょう。

食事休憩後はこの2本の道の可能性を見ながらの実戦再開です。

少々ハマって追い銭し、さらに少し回したところで再び席を立って各シマを確認。すると、食事休憩中に見つけたカド9の可能性が大きくなってきているようです。まず、同じカド9のニューパルが順調で、これらの好調さに合わせて他のカド9が挙って動き始めています。そんな中、1台だけカド9に空席を見つけました。機種は「かまいたちの夜」。

まだファンキー2の横並びの道の可能性も捨てられませんが、どちらが後から打てる可能性が高いかを考えると、ここは移動しておくべきでしょう。

少量の持ちコインを移動させ、かまいたちで実戦再開です。

※RT後の数字は「RTゲーム数.累計RT数.RT中ハズレ回数」。

ファンキー2からの持ち込みコインのみですぐに当たったBIGからRTが2連し、2度目のBIGにつながったところで確定画面を確認しました。

引用元：DMMぱちタウンch

BIG中ビタ押し成功からの美樹本&田中は設定2以上確定です。他のカド9が軒並み順調ですし、一応ここまでは奇数挙動なので、これは道探しのゴールたる設定5,6と考えて良いんじゃないでしょうか。番組の最たる目的の道探しは成就したので、後はブン回して期待値を積むのみです。

16時。規定時間により実戦終了。出玉を流すと509枚。投資がファンキー2に入れた10K(470枚)のみなので、ギリギリまくってのちょいプラで終えられたようです。たどりついた時間の遅さと終了時間の早さで相変わらず試行を稼げず、せっかくツモったのに大きな勝ちは得られませんでしたが、この番組で最も自信を持って「道にたどりつけた！」と言える回にできてひとまずは満足です。

尚、この日の収録実戦は既に動画でも公開されています。映像でも観てみたいという方はコチラからご視聴のほどよろしくお願いします。

>>【動画】HEROES ROAD 第9回～ヒーローズロード～

動画の最後でも紹介されている通り、私がツモった「かまいたちの夜」は、その後しっかり結果がついたようで良かったです。

ただ、やはり取材だとツモ率や時給は高められても、状況把握に時間を取られて稼働量を増やせなかったです。状況把握専門の仲間がいれば相当強そうですよね。なるほど、それが取材の中で戦う際の頭数のメリットなのか。至極納得です。