ファン感、パチスロサミットONLINE、11月は業界からの発信が増える月になる！？

業界の発信、しばらく増える

ぱちんこメーカー組合の日工組、パチスロメーカー組合の日電協、それぞれ今は発信を強めていくことを具体的に計画したり実践したりしている。発信の相手先はもちろん遊技客だ。

スケジュール的には来月のスマートパチスロ、来春のスマートパチンコがあることから、これらの発信を増やす努力を日工組、日電協ともにかなり予算も割いて計画している。直近だと今月16日に締め切ったがパチンコソングの人気投票を日工組はやっていた。これは来月の11日から13日まで開催するみんなのパチンコフェスONLINE2022のキャンペーンの一環だ。

日電協ももちろん広報活動は積極的だ。スマートパチスロは来月からスタートする。日電協の広報も日工組と同じく手法はかなり多岐にわたるが、最近力を特に入れているのがパチスロサミットONLINE。既にスマートパチスロに関連した情報が動画などたくさん掲載されている。

日工組とはぱちんこメーカー組合だが組合員メーカーのほとんどがパチスロも製造販売していることから、日電協の広報関係に協力したりもしている。また、日電協の組合員メーカーにもぱちんこを製造販売しているところも（ほとんどではないが）増えてきた。

こういった広報活動はもちろんしっかりした計画があってそれなりの予算もあって、という流れである。また、遊技機が広報しても盛り上がらない性能だったらつらいところではあるが、ようやくパチスロも6.5号機の台頭でPSともに広報に力を入れることの意味も大きくなってきた。

そもそも遊技機のテレビCMが解禁されたとき、やはりといってはあれだがぱちんこのCMばかりであった。パチスロを昨年テレビCM打つ理由があまりなかったわけだ。やはり潮目が変わったのは今年の7月の6.5号機の台頭ということになる。

来月は日工組、日電協もONLINE上でもかなり積極的な発信がある。さらにいうと、来月は11月18日から20日まで、全国パチンコ・パチスロファン感謝デーが開催される。これは最大のホール団体である全日遊連の恒例の一大イベントだ。賞品もかなり豪華で折り畳み式電動自転車や4K大型テレビなど。私は一度も当たったことはないが、今年で32回と長く続けているイベントなので、ひょっとしたら読者の中には豪華賞品をGETした人もいるかもしれない。

また、来月はぱちんこ関係の広告業者が集まるPAAの社員総会が開催される。例年の総会よりも規模を大きめにしているとのことであり、私も少し協力要請を受けている。こちらは遊技客向けではないかとは思うが、PAA各社の機運が盛り上がれば実際の店舗での広告宣伝やイベントなども活性化する。なお、もちろんJANBARIもPAA加盟業者の一社である。

ここでも何度か触れたと思うが、今年は広告宣伝規制に関する警察庁の通達が予定されている。年内にあるとは思うが、新しい通達が発出されれば（まだ見込み段階ではあるが）全国的にぱちんこ店の広告宣伝やイベントが増えると想定している。少なくとも2012年の通達よりも内容はわかりやすくシンプルになることは間違いないと思うが、これによって各地でのぱちんこ店の発信が増える。そりゃ、PAAもこのタイミングでの社員総会は大きくやろう、となるのも道理だ。

もちろん11月が終わっても、広報そのものは増えていくことが想定されている。今年のスマート遊技機フォーラム（パチスロサミットONLINEが動画をフル公開している）では、私も登壇したパネルディスカッションにて、日工組、日電協ともに広報活動を特に力を入れるということを明言している。

ファン感、みんパチ、パチスロサミット、PAAの総会など、そのとき急に考えてやろう、ということではないのは当たり前のこと。つまり「これからどんどん業界から発信を強めていこう」という機運が盛り上がっているわけだが、それは事前に計画されていることだ。

店舗数減少トレンドが続く中、遊技機の評価がPSともに良くなっている傾向になってきている。スマート遊技機の登場がそれを後押しすれば、あとは発信だ、という流れを狙うのは業界としては当然のことだろう。

業界側の広報発信の総量が増えるということは、全国のぱちんこ店の活気も復活すると思う。少なくとも私はそのように考えている。そしてそれが来月は特に目に見えてはっきりするということだ。

ひとまず来月のさまざまな広報活動に注目しておきたい。