【P大開王】ブッ飛んだ世界観と衝撃の出玉性能!完全新規タイトル「P大開王」のスペックや演出を試打レビュー!
こんにちは! ななプレス編集部のパン君です。
今回は話題の新台「P大開王」を試打してきましたので、スペックや演出はどんな感じかをユーザー目線でレビューしていきたいと思います。
本機のスペックや各種演出の信頼度などは「なな徹」にて解析情報を公開しておりますので、是非そちらもご確認ください!
出玉関係の造りはほぼ完璧!ギミックは物足りなさを感じる人もいるかも?
搭載されているギミックは超巨大な鍵、そして南京錠がモチーフと思われるギミックの2種類。ギミックの数こそ少ないもののデザインのクオリティはかなり高く、特に勢いよく落下してくる鍵ギミックはそのサイズ感もあってかなりのインパクトがあります。そのギミックが作動するのは主に一部の予告演出と大当たり時くらいで、他機種と比べると演出におけるギミックのウェイトは低め。後述する通常時の演出がかなり好みだったので個人的には全く気になりませんでしたが、激しいギミックアクションを楽しみたいユーザーにとっては少々物足りなさを感じるかも知れませんね。
続いて盤面構成について。まずメインアタッカーに関してはお馴染みの羽根アタッカーとなっており打ちっぱなしでストレスのない消化が可能。そして電チューは小さなプラ板が開放するタイプで、一応電チューの右側に溢しポイントは存在するのですが、今回試打を行った限りではほとんど溢れず非常に優秀でした。
出玉に関わる造りに関してはかなり好印象でしたが、搭載数や作動頻度を考えるとギミック面での加点要素は少なめ…ということを踏まえて☆は4つで!
本機のギミックはこちらの2種類。作品に魅力を添えるハイクオリティなギミックですが、活躍する場面が少なめなのが少々寂しいかも?
アタッカーに関してはSANKYO系の台でお馴染みの構造。電チュー横はこんな感じで、一応溢す可能性がある造りになっています。
4500発搭載機の覇者となるか!
本機は初当たり確率約1/319.992の二種機。連チャンモードはオール10R×約77%継続という性能の「大開王ラッシュ」のみと比較的シンプルなスペックになっています。そんな本機最大の特徴はなんといっても4500発フラグが存在することでしょう。当選の可能性があるのは初当たり時で、振り分けは「10R×3回+ラッシュ突入」が51.6%、「3R通常のみ(通常時へ)」が48.4%。前者は4500発以上が確定することに対し後者は450発のみで終了と…というDEADorALIVEなスペックとなっています。
3000発搭載機がトレンドとなったことでいつかはさらに発展させた機種が生まれるのではと思っていましたが、早くもその時代が到来しましたね。ラッシュ単体の性能(オール10R×約77%継続)だけでいえば現在稼働しているミドルタイプの有名どころに見劣るのですが、初当たりで良い方の振り分けを引けた時点で4500発最低保証というのは大きな魅力。これは特に交換ギャップの大きな店舗(地域)での実戦においては大きなアドバンテージとなるでしょう。
また、個人的に注目したいのは初当たり確率が1/319.992と現在の規則ギリギリの数値である点。他機種と比べほんのわずかな差ではありますが、出玉性能を限界まで引き上げるべく妥協のない作り込みが行われた証なのかなと。今後各メーカーから4500発フラグ搭載機の登場が予定されていますが、その中でも比較的シンプルかつ強力なスペックを実現している本機は同タイプの代表格となるポテンシャルを秘めていると感じました。☆は5つで!
450発 or 4500発(+ラッシュ)とその差はなんと10倍以上…と初当たり時のラウンドジャッジ演出は本機で最も力の入るポイント。この緊張感は他機種のソレとは比較になりませんね。
「450BONUS」が告知されてしまった際も諦めることなかれ。4R目までに突如画面が金色に包まれれば…
桁が増えて450→4500発に昇格! シンプルな魅せ方ではあるのですがこの興奮はマジでヤバいです。
ハマる人にはとことんハマる独特な世界観
スペック以上に個性を放っているのが通常時の演出です。まず「大開王」とは「難攻不落の脱出ゲームに挑み、成功すれば賞金を得られる国民的テレビ番組!?(メーカー公式より)」だそうで。そして本作の主人公「城前時房(じょうまえときお)」は自営業を営んでいたものの経営難に陥り、「大開王」の賞金で一攫千金を狙っている…というどことなく「イカゲーム」のテイストを感じるストーリーです。
通常時の画面では「城前時房(じょうまえときお)」が檻のような場所に閉じ込められており(経営難の後に一体何が起きた…!?)、鍵を開けて脱出することができればスーパーリーチへ発展。そしてリーチ演出では何故か「巨大ザリガニ」「巨大蚊取り線香」「巨大カブトムシ」「サメ」が襲いかかるというかなりブッ飛んだ世界観(笑)。個人的には昨今では珍しいタイアップではない完全オリジナル作品に挑戦しているというだけでも好印象ですし、「昔のパチンコってこんな雰囲気の台が多かったなぁ~」という懐かしさも感じ非常に面白い仕上がりだと思いました。
予告演出やリーチ演出のボリュームも控えめで過剰なフラッシュや轟音が鳴り響く演出もほとんどないので、筆者(満34歳)以上の世代であれば「こういうのを待ってたんだよ!」と感じるユーザーはきっと多いでしょう。しかし現在の人気機種とはあまりにかけ離れた演出バランスなので、残念ながら万人ウケすることはないだろうな…というのもまた本音。個人的にはかなり満足できましたしツボにハマるユーザーも多いと思いますが、特に若い世代の方は退屈に感じてしまう可能性もありそう…ということで☆は4つで!
通常時の演出はスロット&ルーレットをかけ合わせたようなゲーム性になっており、リールに図柄が揃うとルーレットが始動→「開」のアイコンで停止するとVSリーチ発展。慣れればどうってことはないのですが、図柄テンパイという概念が存在しないという個性的な演出フローは打ち手を選んでしまいそうな印象もありますね。
リーチ演出は3種類の「VSリーチ(巨大ザリガニ・巨大蚊取り線香・巨大カブトムシ)」と、当たれば4500発濃厚の「金急ミッション!(VSサメ)」の合計4種類。最終的に鍵を手に入れることができれば大当たりとなります。現代においてこんなシュールなリーチ演出を楽しめる台が登場するとは(笑)。
リーチ中のチャンスアップ構成がシンプルなので、リーチ発展までの過程と比べると誰でもすんなりと理解して楽しるでしょう。ただ、前述の通り予告・リーチ演出共に昨今の機種と比べておとなしめの調整かつボリュームにも欠けるというのは不安要素でもあります。個人的にはむしろこのような演出バランスの台が登場してくれたことが本当に嬉しいのですが、 若いユーザーは「新鮮で楽しい」と感じるか、はたまた「演出が少なくて退屈」だと感じるのか…。
現代においてかなり挑戦的な演出バランスであることは間違いないないので、本機がユーザーからどのような反応を得るかで今後のパチンコ開発に大きな影響を与えるかもしれませんね。
ラッシュ中も「大開王」の世界観を前面に出して欲しかった!
「大開王ラッシュ」はSTタイプのゲーム性となっており、右打ち中の実質大当たり確率は1/51.563。70回転+残保留(最大4個)での連チャンを目指します。ラッシュ中の大当たりはオール10R×継続率約77%と昨今のラッシュ性能に特化した機種に比べれば少々見劣りしますが、これは最初に4500発(10R×3回)が保証されていることを考えれば致し方ないこと。
等価交換でのボーダーラインは16.8回転/k(なな徹より)とかなり甘めですし、おそらくラッシュ突入時の期待出玉は現行機随一の性能だと思われます。演出面は昨今のトレンドを取り入れた高速消化タイプで前兆演出→即当たり系リーチがメイン。「Pフィーバーからくりサーカス」のラッシュが同じSTタイプのゲーム性ですが、極端に言えば「超からくりラッシュ」中の「最速リーチ」のみのような感じでかなり出玉スピードに特化させています。ボタンバイブや先読み、「V-フラッシュ」といった演出カスタマイズ機能はラッシュ中も有効ですし、かなり中毒性が高いです。
しかし残念なのは「大開王」の世界観を活かした魅力が薄いこと。通常時は「城前時房(じょうまえときお)」と謎の巨大生物達が繰り広げられるシュールな演出が非常に面白かったのですが、「大開王ラッシュ」中はそれらのキャラクターがほぼ出現しないんですよね。本機を好きになる方や興味を持つ方はその独特な世界観に惹かれる方が多いと思うので、出玉スピードをもう少し抑えてでもラッシュ中も「大開王」ならではのシュールな演出が楽しめれば良かったなと感じました。
出玉性能や爽快感は文句ナシ。ただ個人的にはラッシュ中にもっと作品の世界観を活かしてほしかったので…☆は4つ!
10R×3回消化後に突入する「大開王ラッシュ」では、前兆演出→長変動から即図柄揃い or ボタンプッシュからの図柄揃いという流れが王道ルート。実戦上長変動煽りが発生するのは20~30回転に1回くらいだったので消化スピードはめちゃくちゃ早いです。
「大開王ラッシュ」突入後に魅力的なキャラクター達が登場するのはおそらくラウンド中のみ。昨今のトレンドを考えると出玉スピードを重視するのは当然ではありますが、個人的にはこの世界観をラッシュ中の予告やリーチ演出でも楽しみたかったなと。
名機か、それとも迷機か…!
特徴的なスペックと演出からかなりクセのある機種という第一印象でしたが、実際にレビューしてみるとオール4という結果に。しかし演出面はやはり人を選んでしまうと思うので、超人気機種になれるかと問われると言葉に詰まってしまうのが正直なところです(笑)。
ただ、本機にしか無い魅力に溢れているのは間違いないので、シンプルな台はあまり好まないという方も食わず嫌いせず是非一度は「P大開王」の独特な世界観と演出バランスに触れてみて欲しいですね。個人的にはマジで気に入ったので、この台が流行ってくれることを切に願っております!
今回のレビュー結果
通常時は15年前くらいにタイムスリップした感覚を味わえます
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