【ゲゲゲの鬼太郎 獅子奮迅】P機とスマパチでそれぞれ異なる魅力を持った「ゲゲゲRUSH」を試打レビュー!
こんにちは! ななプレス編集部のパン君です。
オレンジさんから登場する「Pゲゲゲの鬼太郎 獅子奮迅」、JFJさんから登場する「スマパチ ゲゲゲの鬼太郎 獅子奮迅SP」の新台レビューをお届け!スペックや演出はどんな感じだったかを筆者の独断と偏見に基づいて、「通常時編」「ラッシュ編」に分けて各項目を5段階評価でレビューしていくこちらの企画。今回は「ラッシュ編」でございます。「通常時編」に続き今回も両機種の違いをしっかりとご紹介させていただきたいと思います。
本機のスペックや各種演出の信頼度などは「なな徹」にて解析情報を公開しておりますので、是非そちらもご確認ください!
「スマパチ ゲゲゲの鬼太郎 獅子奮迅SP」の解析情報はこちら
藤商事らしい拘りを随所に感じる至極のゲーム性!
同時リリースかつタイトルも酷似している両機種なのでスペック違いや兄弟機的なものをイメージしてしまいそうですが、その実は初当たり確率だけではなくラッシュのゲーム性も全く異なるものになっております。この項目ではそれぞれのラッシュの違いを詳しくレビューしていきたいと思います!
P機版
基本仕様 | |
タイプ | ミドル |
仕様 | 一種二種混合機 |
大当たり確率(通常時) | 1/319.6 |
大当たり確率(RUSH中) | 1/8.7(※1) |
大当たり確率(c時短) | 1/4.2(※2) |
RUSH突入率 | 70% |
RUSH継続率 | 約81%(※3) |
賞球 | 1&4&15 |
カウント | 10カウント |
大当たり出玉 ※払い出し個数 |
約1350個/約300個 |
RUSH中 電サポ回数 |
10回転+残保留1回転 |
潜伏確変 | 非搭載 |
遊タイム | 非搭載 |
※1…小当たり経由の場合、V入賞が条件。
※2…c時短は特図2のみ抽選を行い、解放延長なし時のみ発動。
※3…時短中大当たり期待度約70%と、残保留での大当たりまたはc時短当選期待度約35%の合算値。V入賞が条件。
※…コンプリート機能搭載機。
まずはP機版の方から。P機版の「ゲゲゲRUSH」は電サポ10回転+残保留(1個)での大当たり搭載を目指すいわゆるショートSTタイプ。一時は一大トレンドとなっていたゲーム性ですが最近はこの手のラッシュを搭載している機種は数を減らしていたので、これはショートSTが好きな方からすれば嬉しいニュースでしょう。
「Pゲゲゲの鬼太郎 獅子奮迅のスペック詳細/大当たり内訳」についてはこちら
前半の1~10回転では大当たり(約1/8.7)のみの抽選となっておりますが、残保留による1回転は大当たりに加えc時短(約1/4.2)を同時抽選。これによって「ファイナルジャッジメント(残保留分)」の成功期待度はなんと約35%という数字になっております。ショートSTの機種ではST最終盤まで期待感を持って消化できますが、本機ではそのラスト1回転がラッシュ中最も熱くなれる瞬間。単なるショートSTタイプではなく本機にしか無い魅力が備わっているのはさすが藤商事グループさんですな。
時短中(P機版)
払い出し出玉 | 電サポ | 振り分け |
約1350個×2回 | 10回転+残保留1回転 | 約30% |
約1350個 | 10回転+残保留1回転 | 約51% |
約300個 | 10回転+残保留1回転 | 約19% |
※…V入賞が条件。
そんなP機版のラッシュ中の大当たり内訳はこちら。昨今はオール10R(約1500個)×継続率80%前後の機種が多いのですが、本機のラッシュ中大当たり時の平均出玉を計算してみると…なんと1555個!まぁこれに関して言えば本機のラッシュ継続率約81%という数字はSTリセット(次回大当たり当選の保証はナシ)であるc時短当選も含まれているので完全に出玉性能が上回っているというワケではないのですが、十分高水準なラッシュに仕上がっているのは間違いないでしょう。約1/3でラッシュ継続に期待できる「ファイナルジャッジメント」のドキドキ感、そして大当たり当選時は約300個か約1350個かそれとも約2700個か…というドキドキ感。最近数を減らしていたショートSTタイプというだけでも嬉しかったのですが、それに加え本機にしかない魅力もたっぷり備わった非常に魅力的なラッシュだと思いました!
スマパチ版
基本仕様 | |
タイプ | ミドル |
仕様 | 一種二種混合機 |
大当たり確率(通常時) | 1/349.9(※1) |
RUSH突入率 | 10R(図柄揃い時):約50%(※2) Cタイム時:約19% |
RUSH継続率 | 約85%(※3) |
賞球 | 1&4&5&15 |
カウント | 10カウント |
大当たり出玉 ※払い出し個数 |
初当たり時:約1500個or約300個 RUSH時:約1500個(※4) |
時短回数 | 1回転 |
Cタイム | 搭載 |
潜伏確変 | 非搭載 |
遊タイム | 非搭載 |
※1…図柄揃い確率は約1/399。
※2…ゲゲゲRUSH直撃率3%と妖怪大戦争成功率約35.8%とRUSH突入チャレンジ(妖怪大戦争失敗後のCタイム)成功率約19%の合算値。
※3…特図2の継続率81%とCタイム成功率約19%の合算値。
※4…特図2に限る。V入賞が条件。
※…コンプリート機能搭載機。
お次はスマパチ版のラッシュについて。名称こそP機版と同じ「ゲゲゲRUSH」ですが、こちらは電サポ突入後すぐに大当たりに当選→ラウンド中の演出成功もしくは勝利でラッシュ継続=次回大当たり当選濃厚…となるループタイプのゲーム性。ラッシュ中の大当たり確率に関しては現時点では明らかになっていないのですが、実戦上はほとんどが1~2回転で大当たりに当選。最大ハマりも5回転だったのでおそらく大当たり確率は約1/2~1/3くらいに設定されているのではないかなと予想しております。大当たり感のインターバルが短い分P機版よりもかなり爽快感のあるラッシュに仕上がってますね!
「スマパチ ゲゲゲの鬼太郎 獅子奮迅SPのスペック詳細/大当たり内訳」についてはこちら
特図2(スマパチ版)
払い出し出玉 | 電サポ | 振り分け |
約1500個 | RUSH突入 | 約81% |
約1500個 | Cタイム突入 | 約19% |
※…V入賞が条件。
そしてラッシュ中大当たり当選時の内訳はこちら。オール10R(約1500個)となっております。こういうシンプルなループタイプのラッシュって近年の藤商事系機種ではかなり珍しい気がしますな。
ラッシュ継続となる振り分けは約81%ですが…残る約21%はCタイムに突入! Cタイムの抽選時はモード(後述)ごとに異なるジャッジ演出が用意されており、成功期待度は約19%。P機版のCタイム成功時とは異なり、こちらはラッシュ復帰=必ず10R(約1500発)当選となっております。このCタイムでの引き戻しもふまえた実質的な数値はオール10R(約1500個)×約85%継続…ということで、現行のスマパチにおけるほぼ限界の性能を実現したラッシュといえるでしょう!
初当たり確率だけでなくラッシュのゲーム性まで全く異なる両機種。個人的にはショートSTかつc時短を用いたラスト1回転の緊張感が堪らないP機版のラッシュが激推しですが、シンプルなゲーム性のスマパチ版もしっかり現行機トップクラスの出玉性能を実現していますからね。どちらも藤商事グループらしい拘りを感じる素晴らしいラッシュだと思いました!☆は5つ!
ベースとなる演出は共通だが、P機版では+αの演出あり!
「ゲゲゲRUSH」中の演出はP機版、スマパチ版共に「妖怪バトルモード」「指鉄砲モード」「パト告知モード」の3種類から選択可能。P機版はショートSTタイプなのでまず図柄テンパイ=リーチ発展、そしてそこからの大当たり当選を目指すゲーム性。一方スマパチ版ではループタイプなので、ラッシュ突入(継続)=大当たりに必ず当選し、大当たり中の演出成功(勝利)→ラッシュ継続を目指すゲーム性。つまり同じ演出モードでも両機種で演出の流れは全く異なるものになっております。
まずは「妖怪バトルモード」について。こちらは基本的に「鬼太郎」が「妖怪」に勝利することができれば大当たりorラッシュ継続。スマパチ版では大当たり開始後にバトルが発生し対戦相手の種類や攻防パターンによってラッシュ継続期待度が変化…といった王道のラウンドバトルタイプの演出構成になっております。
一方P機版ではバトル発展後に関してはスマパチ版とほぼ同じ流れですが、こちらではそのバトル演出(リーチ演出)発展前段階に様々な予告演出、そしてバトル演出以外にも主要キャラクター達が活躍する豊富なショートリーチ演出が用意されているのが大きな特徴。予告演出に関してはこのゲーム性ならあって当然ですが、まさかスマパチ版にはないリーチ演出まで搭載されているとは驚きです。バトル演出だけでも十分なのに、この造り込みは演出ボリュームという点においてこれ以上ない加点要素ですな。
お次は「指鉄砲モード」。こちらは「鬼太郎」が「指鉄砲」で隕石を見事撃ち抜けば大当たり濃厚(P機版)、ラッシュ継続(スマパチ版)となる演出モードです。
スマパチ版ではラウンド中に3回発生するボタン演出&ラスト15秒間で撃破率が上がるほど期待度アップ。最終ジャッジはボタン一撃で決まるプレイヤー参加型演出となっているのが特徴です。
一方P機版では、まずはジャッジ演出(=リーチ演出)に発展するかどうか…というのが勝負どころ。こちらでは1回転ごとに隕石落下までの時間表示が1秒減少していくのですが、この間はボタン煽り演出発生でリーチ演出発生のチャンス。最終的にボタンが顕現化(リーチ発展)した際に大当たり当選を目指すゲーム性となっております。スマパチ版では成功期待度の示唆、そしてP機版では期待度ではなく残り時間表示。パチンコでは普遍的な演出である数字でのドキドキ感を、それぞれのラッシュのゲーム性に合わせて異なる形で表現しているのが素晴らしいなと感じました。
そして最後にご紹介する「パト告知モード」は液晶上に表示されているパトランプが光れば大当たり濃厚(P機版)、ラッシュ継続(スマパチ版)となる演出モード。昨今の藤商事系機種と同じく、告知発生を予感させる様々な違和感演出も楽しめる造りとなっております。こちらに関してはP機版においてもリーチ発生を煽るような予告演出はほとんど存在しない為、唯一P機版とスマパチ版が同じような感覚で楽しめる演出モードになっています。
ただ、全く同じなのかというと決してそんなことはなく、P機版においてはスマパチ版では見られない専用のラウンドジャッジ演出が存在!
このラウンドジャッジ演出は「妖怪バトルモード」「指鉄砲モード」「パト告知モード」それぞれで全く異なる演出が用意されているだけでなく、V入賞時の告知やラウンド消化中の告知など最上位ボーナスの告知タイミングにも多彩なバリエーションが存在しており、ユーザーが飽きずに楽しめるよう本当に細かいところまで作り込まれているなと思いました!
ラッシュの演出はタイプの異なる3種類が用意されているだけでなく、P機版における「妖怪バトルモード」と「指鉄砲モード」ではスマパチ版にはない予告やリーチ演出なども搭載。これに加えP機版の残保留1回転分の抽選そしてスマパチ版のCタイムは、3つの演出モード毎に異なるジャッジ演出が用意されているというのですから演出ボリュームに関しては文句ナシ!ここも☆5つ!
ガッカリハズレがほとんどない演出バランス!
お次は演出バランスについて。「パト告知モード」に関しては一発告知タイプとなっているので、ここでは「妖怪バトルモード」&「指鉄砲モード」についてご紹介したいと思います。まずは「妖怪バトルモード」かつ、P機版におけるリーチ発展前段階について。こちらでは様々な予告演出が搭載されておりますが、無演出変動(テンパイ煽りナシ)もそれなりの割合で発生。とりあえず青や緑でもいいので何かしらの予告演出が発生すれば、体感3割~5割くらいは図柄テンパイに期待できる印象を受けました。個人的にはかなり好みのリーチ発展頻度です。
少し気になったのは変動開始時に液晶上部のギミックがピカーンと光る予告演出。これの発生頻度がかなり高めであることに加え、大当たりはもちろんリーチ発展に繋がることもほとんど無くてですね…(汗)。法則性があったりするのかもしれませんが、もう少しこの予告演出は発生頻度を下げて期待の持てる演出にしてくれると嬉しかったなと。
で、バトル演出の部分。両機種で若干演出構成は異なりますが、対戦する妖怪の種類や攻防パターンで期待度が変化する王道のバトル演出が楽しめる点は共通しております。今回の試打では期待度が並以上の相手であればチャンスアップが1つでも発生してくれればほぼ大当たりに繋がり、逆に最も期待度の低い相手であれば諦めムード…といった印象。意外性のある勝利パターンはほとんどありませんが、その分納得感はかなりあります。
P機版での「妖怪バトルモード」ではバトル演出だけでなく各キャラクターが活躍するショート系リーチ演出が存在。このリーチ演出は尺がかなり短く、他機種でいうところの即当たり系演出に近い役割を担っております。昨今の機種だとこういったタイプでは即当たり系演出の比重が高くなってしまいがちですが、今回試打した限りではショート系リーチ演出での大当たりは全体の2~3割ほどで、あくまでメインはバトル系リーチになっている印象。適度な爽快感がありつつも、「妖怪バトルモード」という名に相応しい熱いバトル演出がしっかりと楽しめる演出バランスになっているのはかなり好印象でした!
お次は「指鉄砲モード」。こちらは予告演出からジャッジ演出まで両機種で異なる部分が多いです。まずはP機における「指鉄砲モード」ですが、「妖怪バトルモード」ほど予告演出のバリエーションは多くなく基本的にはボタン煽り発生の有無、そしてその際の色によって図柄テンパイ及び大当たりの期待度を示唆…といった造りになっております。
今回の試打での印象は、ボタン煽りの発生頻度は2~3回転に1回程度と適度に訪れ発生時の半数ほどはジャッジ演出に発展→さらにそのジャッジ演出発展時の半数ほどは大当たりに当選…といった感じ。「妖怪バトルモード」と同じく、リーチ発展頻度&信頼度共にショートSTタイプとしてちょうどいいバランスでした。
お次はスマパチ版。こちらはP機版とは異なりボタン一撃のジャッジ演出は最後に必ず発生。そこまでにどれだけ「撃破率」を昇格させることができるかが勝負、というゲーム性になっているのが特徴です。大当たり序盤はボタンプッシュ1回ごと(合計3回)に「撃破率」がアップ、そしてその後最終ジャッジ発生までの15秒間では段階的に「撃破率」がアップしていくのですが、この後半部分が注目要素。背景が青いときは緩やかなスピードで「撃破率」アップ、そして赤い時は驚くようなスピードで「撃破率」がグングン上昇…といった感じです。序盤で全く「撃破率」が上がらなくてもこのラスト15秒で一気に「撃破率」が80~90%くらいまで育つこともあったりで、個人的にこのスマパチ版の「指鉄砲モード」はめちゃくちゃ面白かったですね。
こちらも最終ジャッジでは通常パターン以外が発生すれば全て成功。「撃破率」の信頼度に関してはこの「指鉄砲モード」選択時にラッシュ終了することがほとんど無かったので十分なサンプルとはいえませんが…とりあえずその2回に関しては「56%」と「62%」だったことから、ある程度見た目通りの信頼度になっているのかなと思います!
2機種×3つの演出モードということでそれぞれをガッツリと打ち込むことはできませんでしたが、「妖怪バトルモード」「指鉄砲モード」では両機種共理不尽に感じてしまうようなラッシュ終了パターンはほとんどなく、かなり納得感のある演出バランスに仕上がっている印象を受けました。それぞれのスペックごとに上手く調整されている点もあり全体的にはかなりの好印象です。ただ1つだけ、P機版におけるギミックが発光する予告演出は発生頻度を下げるか、もう少し当たりに絡むようなバランスに調整してくれると嬉しかったですな。☆は4つ!
ラッシュ中も十分なカスタマイズ機能を用意!
本機の搭載されているカスタマイズ機能はこちらの通り。この内「先読み期待度カスタム」と「予告出現率カスタム」を除くゲーム性カスタム、そして「保留3保留4音声ナビ」を除く機能性カスタムがラッシュ中も設定可能なカスタム項目となっているようです。
全てのカスタマイズを十分に検証することはできなかったのですが、ひとまず「ラッキーエアー」やプレミアムらしき演出の発生は確認。ただ、必ずしもそれらの超激アツ演出が発生するというわけでもなかったので、カスタマイズ設定を行った演出が発生せずとも大当たりに期待できるようなバランスに調整されてそう。
通常時に比べると設定可能な演出カスタマイズ機能は削がれておりますが、それらはラッシュ中のゲーム性にはほとんど影響しない項目。たまに「なぜこのカスタマイズ項目がラッシュ中に設定できないの?」と感じてしまう機種もありますが、本機では「ラッキーエアー」や「先ローリング」といった藤商事ならではの超激アツ演出を存分に楽しめるようになっているのは嬉しい調整ですな。☆は4つ!
期待を遥かに上回る完成度
ふぅ…ゲーム性はもちろんのこと演出面でもけっこう異なる点が多かったですからね、今回の「ラッシュ編」は過去最大のボリュームでお届けしました。振り返ってみると各項目で気になる要素はチラホラありましたが、「これは面白い!」とポジティブな印象を受けるものの方が圧倒的に多かったなと。スペック面ではラウンド振り分けやSTラスト1回転のドキドキ感が堪らないP機版の方が、方や演出面においては「指鉄砲モード」で赤背景になったときのワクワク感が堪らないスマパチ版の方が…といった感じで異なる魅力を持っており、どちらも甲乙つけがたい魅力的なラッシュに仕上がっていると思いました。
失礼ながら筆者は過去の「ゲゲゲの鬼太郎」をあまり打ってこなかったのでさほど期待はしていなかったのですが、良い意味でその期待を裏切る素晴らしい完成度でした!☆は5つ!
今回のレビュー結果
「スマパチ ゲゲゲの鬼太郎 獅子奮迅SP」の解析情報はこちら
どっちも面白いのですが…強いてオススメをあげるならP機版で!
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