大崎一万発が「2.5円貸しパチンコ」の魅力を熱弁!「楽しい」と「勝負感」のバランスは4円に勝る!?

大崎一万発が「2.5円貸しパチンコ」の魅力を熱弁!「楽しい」と「勝負感」のバランスは4円に勝る!? eyecatch-image

先日「パチンコ2.5円貸し」のホールに仕事で伺う機会があった。これまで数百店舗で実戦来店をやらせてもらったが、4円のない低貸し専門店は過去一度きりしか経験がない。それもそのはず、我々来店演者の存在理由は「出玉アイコン」であるから、年配客がのんびり玉を弾くイメージの低貸し店は、そもそも媒体や演者を使う販促とは折り合わない。玉を出しますよと煽って集客する意味も必要もないし、やったところで効果があるとも思えない。一体どうなることやらと不安でいっぱいの来訪だったが、いい意味で裏切られた、非常に貴重な遊技体験をさせてもらったのである。

 

そのホールは鹿児島県日置市の「ネクストニューヨーク伊集院店」。1月中旬にグランドオープンしたばかりの中規模新店である。居抜き店舗ではあるが、内外装ともに大幅刷新されたピカピカの店内に、スマパチ・スマスロを含む新台が多数揃えられている(パチンコは2.5円と1円、パチスロは46枚貸しの通常レート)。エヴァ16やリゼロ2を低貸しで!? の時点でもう驚きしかなかったのだが、でもスマパチは4円じゃなきゃ盛り上がらないよねなどと高射幸性に毒された先入観で打ち始めたところ……いやこれはアリなんじゃないか、むしろ「楽しい」と「勝負感」のバランスは4円に勝るのではないかと偏見を改めざるを得なかったのだ。

 

もちろん低貸しコーナーでスマパチや現行ミドル機が打てるホールはどこにでもある。0.2円から1円、1.25円、2円とレートも多様である。ホールを選ばずとも安心遊技を楽しめる環境は整っているのだが、しかしメインはあくまで4円であって、話題の新機種が低貸しに大量導入される例は多くないし、出玉に期待して低貸しを打つプレイヤーも少数派である。大手法人の運営する低貸し専門店も全国にあるが、こちらもやはり、バラエティコースや少し前の機種が主体で、イメージも「楽しめる」「ゆったり」を打ち出したまさに娯楽場の店作りをしている。

 

遊びと割り切ったパチンコ、4円が打ちたいがしょうがなくといった、(表現は悪いが)一種の格落ち感が勝ってしまうのが低貸しのイメージだったのが、ネクストニューヨーク店ではそれが堂々メインコース、そして最新の設備とやる気満々のメンテナンスで、どうぞ勝負してくださいと提供されている。ふと気がつけばエヴァも大海もスマパチも満席、しかもプレイヤーの顔ぶれが老若男女ものすごく幅広い。ヤカってもなければ枯れてもいない。実に塩梅の良い活気に満ちた店内は、まさに「あの頃」のパチンコ屋を思い出させてくれるものだった。

 

2.5円貸しのレートがまた絶妙である。4円の6割レート、逆に考えるなら、スマパチやハイミドル機をライトミドルで打つ感覚である。もちろん中身は現行ハイスペックだから、ライトミドルより遥かに大きい連チャンも取れる。出れば納得できる換金額が得られる上に、4円に比べ財布の心配は大きく軽減されている。2円貸しはよく見かけるが、+0.5円で付加される満足感がこれほどとは……。打ってみなけりゃ実感できなかったし、仮に来店ホールに設置されていても、4円併設店では中途半端に感じ、足を踏み入れることはなかったと思う。

 

その後、4円の大繁盛店でリゼロ2を勝負したのだが、十分に納得できるメンテの台であったにも関わらず、半日で音を上げてしまった。出玉期待感よりもハマリの重圧に負けてしまうのだ。精神がすり減ってしまうのだ。連チャンしたらさっさと帰りたくなるのが当然の感覚であるし、打つのが仕事の僕にしても怖いのが今のキカイである。しかし、それでも打ってしまう理由とは、楽しいではなく射倖心である。果たして、これが遊技なのか? 時間消費型レジャーなのか? 建前では、鳥瞰視点では確かにそうなのかもしれないが、個々のプレイヤーの実感とは大きくかけ離れてしまっているのが今のパチンコ。キッツイなあ、回らないなあと文句を言いながら、ホールに対する不信感ばかりを募らせて、でもギャンブル性に操られてカネを入れてしまう……そんなの健全とは言えませんわ。

 

2.5円貸しの打感は想像よりも遥かにバランスの良いものだった。レートだけじゃなく、貧乏臭さのない店内環境と機種のラインナップも大満足だったし、近場にこんな店があれば、僕はホームにしていると思う。ハイスペックを打つなら4円よりこっちの方がいいと言い切れるぐらいである。ただもちろん、ネクストニューヨーク店の今後がどうなるのか、それは僕にはわからない。プレイヤー視点ではイイねと感じても、商売としてはナンセンスなやり方なのかもしれないし、グランドオープン時だけの徒花として散っていくかもしれない。しかし、攻める低貸し店、出玉で呼べる低貸し店を作ろうとする心意気には大いに感じ入るところがあった。それを新店でやる決意たるや! 大手寡占? 斜陽産業? いやいやうちは戦うぜ! って、パチンコ屋にはそうあってほしいのである。こんな「バカな店」が増えてくれたら、パチンコはもっと楽しくなるに違いない。

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  • 1:2024-02-01 13:33:48確かに、今の1個戻しだと1プッシュがあっという間に飲まれるし、1万円が消えるのも速いですから、低貸しの方がハラハラしなくて済みますね。スロは遊技時間を自分で調整できるので46貸しでもやっていけるのでしょう。 ところでスマスロにノーマル機が出たらどうなると思います?個人的には、1000円単位で借りたり、100ゲームまで打ってあまり玉も打ち切ってしまおうというのがなくなり、店側の利益にならないのではないかと考えてしまいます。

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