ガリぞうがパチスロライターとして「勝ち方を伝える以外の価値」を見出す！【収支日記#249：2024年12月3日(火)～2024年12月9日(月)】 (3/3)

12月8日：一問百答

3日3晩寝ていたら多少は楽になってきたので、身体を起こしデスクワークに励み始めました。

と言う訳で、当然ながらインフル感染後は稼働や仕事に出られていないですし、記事にできるようなネタもないので、もう廃刊になってしまった雑誌の中から私の記事を引用して振り返ってみたいと思います。

その昔、私は某無料配布誌で「一問百答」という記事を書かせてもらっていました。1つの質問に対し、100の答えで返事をするという2006～2010年頃の企画です。そのバックナンバーからいくつか紹介させてください。

質問.1（2009年9月）

ホールでは何を飲みますか？また、なにかそれにまつわるエピソードなどはありますか？

百答

今はダイエット中ですから、糖質ゼロの缶コーヒーか、もしくは果汁の入ったフルーツジュースを飲む様にしています。ただ、高設定確定台を朝イチで掴んだ時、もしくは朝イチで高割台を掴めそうな時は、トイレへ行く回数を減らす為に極力水分を摂らない様にしています。自販機へ買いに行く時間ももったいないので、そんな日は自宅冷蔵庫にあるペットボトルから500mlの容器に移し替えてホールへ持参する事も多いです。

しかし、私が通う店の1軒に、コーヒーレディの作るホイップアイスココアのメッチャ旨い店があるんですよね。この店に来た時だけは、1杯だけアイスココアを飲む様にしています。

パチ屋内での飲み物で1番困るのは、目押しのお礼で頂く飲み物でしょうか。今は素直に頂く様にしていますが、ただボタンを3つ押しているだけなのに、わざわざ現金まで出して買って頂くのは非常に気が引けます。

その昔、ホールで仲良くなったお客さんで、目押しをしてあげる度に飲み物を買ってくれるお爺さんがいました。このお爺さん、スロで勝ったお金で毎週日曜日に会いに来てくれる孫に何か買ってやるのが楽しみなんだとか。しかし、当時このお爺さんが打っていたのは、目押しができないと設定6でも機械割が100％以下という超技術介入台のクランキーコンテスト。

つまり、例えどんな設定であっても、お爺さんは打てば打つほど負ける台という事になります。せめて負債を減らしてあげたいと思い、目押しはしてもお礼の飲み物は拒絶する様になりました。最後には、長い目で見ればその機種がお爺さんでは絶対に勝てないという事実も告げ、次の週からお爺さんは打ちにこなくなりました。

しかし、数週間後に家内へその話をした時、驚きの推測を聞かされました。「そのお爺さんは、お孫さんに土産を買ってあげる事と同じ位に、キミとの連れスロにお金を使う事が楽しいと思っていたんじゃないのかな。」という話を聞き、脳天に雷が落ちた覚えがあります。それ以降、パチ屋で目押しのお礼に頂く飲み物は、素直に受け取る様にしていますし、人の金勘定に首を突っ込む事もなくなりました。

缶コーヒー1つから生まれた人間模様の実体験です。この事件（？）以降、お爺さんと2度と会う事はありませんでしたが、もしまた会えるなら、山ほど買って頂いた飲み物を少しずつ返しながらも、また一緒に連れスロしたいと思います。

現在の感想

ただただ「ハングリーだったな」と。ただ、考え方の根っこの部分では今とあまり変わらないのかなとも思います。当時のお爺さんの年齢に近づいてきた昨今、若者にお金を使ってあげたくなる気持ちが少し分かるようになってきました。

質問.2（2009年11月）

プロとして自覚したのはどのようなタイミングからですか？

百答

自覚……ですか。

私の場合、結果として今の立場になっているので、あまり自覚は無い方なのかもしれません。24歳の頃に立ち上げた携帯電話の二次代理店の会社が半年で失敗し、550万の借金を返済する為に会社勤めをするも、月々の支払いがまるで足りず、返済の為だけに勤め人をヤメて苦肉の策で始めたスロ専業でしたから、いつの間にかスロプロと呼ばれる立場になっていたと言う方が正しいです。

そんな感じの結果論的な流れだったので、プロとしての自覚の有無を問われれば、即答で無いと答えます。ただ、スロ専業として動き始めた当時は、借金の返済という大きな御題目もありましたし、大量リーチ目マシン全盛の時代の中、高設定を掴めなければ何十軒も店を回ってひたすらリーチ目の既に出ている台のみを打つという、足で稼いでお金を拾うなんて事もやっていましたから（今の時代でもニューパル等のリーチ目マシンでは使える立ち回りです）、スロを打ってお金を稼ぐという意識が異常に高く、回りから見ればプロと呼びたくなる立ち位置だったのかもしれません。

もう1つ、スロプロと呼ばれる事を否定したくなる事実があります。

それは、このパチンコパチスロ業界自体に両親が否定的だと言う事もあります。やはり私も人の子ですし、両親に悲しい思いはさせたくありません。そんな両親が否定している業界にどっぷりというのも罪悪感がありますので、プロとしての自覚を持っていないというよりも持ちたくないというのが本音です。

従弟連中の中には、今や私の熱心な読者さんも何人かいて、顔を合わせる度に満面の笑みで寄ってきて色んなパチスロ業界の質問をされたりもしているんですけどね。そんな理由もあって、両親が否定しているこの業界で自分の全てを晒したくなく、顔を晒す仕事時は必ずサングラスをかけますし、髭の無い姿をテレビに映す事が無かったのも、罪悪感が故にスロプロとして自覚を持ちたくない意志の表れだったりします。

私が、自分の職業を説明する時に、「プロ」という言葉を使わず「専業」と造語で言い換えてきたのも、プロとしての自覚を持ちたくない小さな抵抗なのかもしれません。だったらこの業界から足を洗えば万事解決する話ですが、そんな素晴らしい決断力があるのなら、もっと早くに両親も納得の職に就いていたと思います。そんな葛藤を持ち続けているスロ専業の14年間です（苦笑）

現在の感想

結局、自覚を持てないままこんな年になってしまいました。むしろホール法人やメーカー等がスポンサーとなるお仕事をする場合もある今の方がよっぽど合っているんでしょうが。あと、この頃は私自身も今より知名度が低かったので、「専業」という造語も全然浸透していなかったのを思い出しました。

質問.3（2010年7月）

嫁さんはそんなにコワイのですか？　優しい一面なども紹介して下さい。

百答

その昔、ドラマ鬼嫁日記の原作者さんと東京で一緒にお酒を飲んだ時には、互いの鬼嫁っぷりをネタに話に華を咲かせた覚えがあります。

そんな我が鬼嫁も、言われてみれば確かに優しい一面もあります。

例えば、稼働終了後でヘトヘトになりながらも晩御飯用で焼き鳥を買って帰ると、私の手を煩わすことなく全ての焼き鳥の端から端まで余さずキッチリとレモンをしぼりかけてくれる優しい所があります。ちなみに、私はレモンが嫌いです。

例えば、セルフのスタンドで灯油をポリタンクへ給油中に、間違って灯油をポリタンクの外にこぼしてズボンにかけてしまった時は、車の助手席にいた嫁が窓を開けてねぎらいの言葉をかけてくれる優しい一面があります。ちなみに、その時の台詞は「何やってんの。バカじゃないの？」のみで、窓はウィーンと閉められました。

例えば、ご存知の方も多いと思いますが、我が家には猫が4匹住んでいます。全ては捨て猫で、嫁が拾い飼う決断をしました。小さくか弱い尊い命を見捨てておけない優しさがあります。ちなみに私は、重度の猫アレルギーでしたが、飼い始める際の決定権は全て嫁にありました。さすがに４匹も共存している今は慣れましたけどね。

例えば、終日稼働の2連投で2日合わせて万枚越えを果たし、翌日に2人で温泉へ行った時の事。風呂に肩まで浸かって稼働の疲れを癒し、サウナでは心地良い汗を流し、風呂あがりに1本の瓶詰めのコーヒー牛乳を飲もうとしたら、1本150円と高いながら買う事を許可してくれる懐の大きさがあります。一言、「近所のスーパー行ったら100円で売ってんじゃん。」の台詞付ですが。

例えば、万華鏡を買って覗き見る、美しい物を愛する心の持ち主です。ちなみに、万華鏡は1個2万5千円。もちろん、私に購入許可などなく、知らずのうちに宅急便で我が家に届いていました。通販ですか。

例えば、太りすぎを心配して私にダイエットを勧め、我が家の食事も低カロリーのメニュー主体にしてくれる、主人の健康を気遣う優しさがあります。買い置きのカステラを私の分まで食べてしまうのも、きっと私の健康を気遣うあまりの行動の1つなのでしょう。

以上、挙げたらキリがない我が嫁の優しい一面を紹介しました。

現在の感想

もう今は鬼から仏に変貌した印象です。私が年老いたと同様、我が嫁も大人になったのかもしれません。

以上です。当時を振り返ると色々な意味で新鮮ですね。ネタに困った際はまた掘り返してみたいと思います。