【Pおそ松さんゴールデンロード】大崎一万発が打感を紹介!ユニークなゲーム性は市場に一石を投じる?

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大崎一万発 プロフィール
大崎一万発

「パチンコ必勝ガイド」で編集長となった後、2003年にフリーに転身。
その後も編集者、ライターとしてパチンコ媒体に携わりつつも、タレントとして多数の地上波やWeb番組へ出演。また、パチンコ関連のアドバイザーやプランナーとしても活動中。

『Pおそ松さんの頑張れ!ゴールデンロード625VER.』は、アニメ「おそ松さん」をモチーフにした大一の人気シリーズ4作目である。おなじみ松野家の六つ子たちが、「日本代表」として様々なスポーツに挑むオリジナルストーリーが展開されるが、乗っかるはずだった東京五輪がコロナ禍で延期される予想外のハプニングに見舞われ、大いにケチのついたタイミングでの導入開始となった。

 

大一は役モノ抽選にこだわりのある、当世奇特な(←褒め言葉)メーカーである。本機もその系譜を受け継ぐライトミドルスペックのV確変機で、中央役モノで確変突入・継続を「ガチ抽選」している。タイムアタック式の役モノは、「タイミングだけ」ではなく時間制限のスリルとイレギュラーな入賞パターンも楽しめる贅沢な多重構造。ハズしても100回転の電サポが付与され、引き戻せば70%が確変直行、裏目30%の通常当りでも、再度の役モノ抽選でVを射止めれば満願成就となる。

 

『大工の源さん 超韋駄天』の大ヒットが示すように、昨今は「速い」「わかりやすい」「高継続」の台が人気を博している。確変はひたすらスピード感と一撃性が求められ、遊ぶというよりギャンブル指向の強い、メリハリの利いたゲーム性がトレンドである。しかしおそ松さんは、その現状に一石を投じる(…つもりもないのだろうが)、他機種にはないユニークな打感が持ち味。騙されたと思って、ぜひ挑戦してもらいたい台なのである。

 

確変直行のプレミアム的大当りを除き、初当り後はまず役モノ抽選の洗礼を受ける。「時間制限の設けられた犬夜叉」といった趣の役モノでは、フリッパーに弾かれた玉が、リミット時間到達まで繰り返しVを狙う。制限時間は15、30、45秒の3段階。大半を占める15秒でのV入賞率は公称値で約24%と辛めに思えるが、電サポ中の引き戻し期待値が約40%(そのうち70%が確変)と高いため、トータルでの確変突入率は50%超となる。

 

確変中は、70%が継続の確変大当り。30%の通常図柄を引いても、役モノ抽選で復活すれば継続。残念ながら終了してしまっても、20回転の電サポがつき、同様に確変図柄を引き戻せれば復活、通常図柄でもまたまた役モノをクリアすれば……以下、繰り返しである。

 

この「何度もチャンスが巡ってくるゲーム性」こそが本機オリジナルであり、また好みもはっきり分かれる部分だろう。繰り返しVを狙う役モノと、ハズれても引き戻しの期待につながる電サポ、そこに遊タイムが絡んだ多様なバリエーションの連チャンパターン。確変図柄が揃えば即ゴール、あとは途切れるまで一直線というわかりやすさはないが、いつどんなタイミングの大当りにも可能性のある、単調とは無縁のゲーム性。逆に言えば、即断即決ではなく、延々引っ張り回すいやらしい打感でもあるのだが、「パチンコかくあるべし」的な開発者のこだわりとSっ気が感じられて、ただ単に出た、出ないだけではない気持ちの揺さぶられ方をした。

 

その一方で、こういう台はウケないよなぁ、と同情したくもなった。すべての大当りを等しく大事に、ドラマ性を持たせてストーリーを描く。初当り図柄が揃った瞬間がピークではなく、役モノ振り分けの妙と「間」が作り出す意外性のある出玉推移を楽しむ、のがおそ松さんである。「NO!即決!」、パチンコはプロセスを楽しむ遊びなんだという主張がビンビンに伝わってくるが……当たるまでひたすらカネを入れ、連チャンを取り切ったらハイ交換という一発台的な遊び方が主流になりつつある中、この特性はいかにも冗長。いや、冗長と退屈は違うのだ、この詫びと寂びを含んだワクワクする時間を楽しむのがパチンコなのだ、だからこそギャンブルではなく「時間消費型レジャー」なのだ! といくら「正論」を叫んだところで、「時代じゃない」の一言で切って捨てられそうな、そんな台でもある。実際、導入は予定台数に届かなかったようで、また稼働状況も決して芳しいとは言えず、バラエティコースでひっそりとマニアを待つ不遇台の位置に甘んじている。

 

「とやかく言うな、パチンコなんて出りゃいいんだよ!」。
確かに、真理である。確かに、韋駄天の連チャンは楽しい。が、全部が全部そう分かりやすくなってほしくもない。いろんな出方をするいろんな台があって、プレイヤーそれぞれが好きな打感の台を選べる。それこそが多様性に満ちた健全なパチンコ市場だと僕は思う。最終結果ドーンではなく、そこに至る過程とドラマ性も含めて本機のゲーム性を組み上げた大一の心意気、パチンコ観には共感するところ大であるが……まったく一般ウケしなかったなぁ(汗)。

 

期待せずの初打ちの日、結構な負けを食らったのに(そして回らなかったのに)、存分に納得して席を立つことができた。パチンコらしい台を久しぶりに打てたと嬉しかった。マルかバツかだけがすべてではない、モヤモヤ感に翻弄されるこんなパチンコもいいものだ……賑わいとはほど遠いおそ松さんのシマで心底思ったのであるが、まさかこれは時代遅れの感性なのだろうか? 僕も大一も、ピントがボケているのだろうか? さて、読者各位はどう感じるだろう。

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