4つの基準が同時進行で業界人も混同中!?高射幸性パチスロの撤去延長に動きが出た?高射幸性パチスロをホールはどのように見ているか?石川忍の見解は!?

バックナンバーはこちら

石川忍 プロフィール

1986年に日本大学文理学部国文学科を卒業し、大手ホールグループに就職。6年勤めた後に独立し、ぱちんこ業界専門WEBサイトを開設。その後もメディアへの出演やセミナーでの講演、各種執筆などパチンコ業界で精力的に活動中。

「高射幸性パチスロ機の撤去延長について」「高射幸性パチスロをホールはどのように見ているか?」

 

ワシの直轄法人・ホールでは難を免れましたが台風19号による傷痕は目と鼻の先に今なお残っておりまして、まったく他人ごとではないと。台風15号時の公共交通機関の計画運休や周辺の道路事情といった経験則から12日は早々に臨時休業を決めスタッフさんの安全確保。ワシはお店をひと通り朝イチから巡回し、午前中の様子を見るに、「こりゃぁ、20時くらいまでは営業できたかなぁ~」などと思ったりもしたのですが、14時くらいにちょうど多摩川へ差し掛かった車窓から見た川の流れはあんまり過去に見たことの無い状態でして、帰宅して多摩川にほど近い法人さんの社長とアレコレ連絡を取りつつニュースを見続けておりました。20時過ぎてからの暴風雨と地震の合わせ技に、スコットランドラグビー協会の方々もホテルでビックリしてんだろーなーとか思いつつ、臨時休業にしといて良かったと胸を撫で下ろしつつ、明日の朝がタイヘンだぁ~…などと思っていると、続々と近場で冠水、停電等の報。で、多摩川氾濫(冷汗。千曲川周辺も多少の縁があるので胸がゾワゾワ…。13日は朝からバタバタしましたがひとまず何事も無かったかのよーに直轄店舗は全店平常営業。そんな台風一過でございました。


さて、業界にも大きな動きが出始める10月も半ば。“中の人”から、「高射幸性パチスロ機の設置比率見直し」の件についてと、「高射幸性パチスロ機をホールはどのように見ているのか」との問いを頂戴致しましたので、本日のエントリーはこのあたりに関して私見を。


まず、『高射幸性パチスロ機』ってナニ?ってところ。


ここ十数年、我が業界の「数字の指標」となっているものに、ダイコク電機㈱製のホールコンピュータを使用しているホール間の営業データを各ホールへ集積データベースとしてフィードバックしている<DK-SIS>というものがあります(なんとなく聞いた事あるかしら?)。このダイコクさんの H.C、一時は全国のホールの半数以上が導入していたってのもあり、また、かなり早い時期からデータのフィードバックをしておりまして、長年の運用実績や、未だ、コレにとって代わる様な仕様が出現しそうも無いことから、ホール、メーカー共々現在進行形にて御世話になっている代物。最近では(理由はイロイロあるのですがw)他社さんのH.Cへの乗り換えが多く最盛期ほどの勢いは無いものの、多くの関係者が長きに渡り目にして、使っている「指標」です。で、この営業データ上に1営業日内で2万枚以上の払い出し枚数が確認された機械を『高射幸性パチスロ機』と定義し、2015年9月の「高射幸性遊技機の取り扱いについての合意書」(全日遊連の自主規制の体)に基づき、日本遊技関連事業協会(日遊協)、日本遊技機工業組合、日本電動式遊技機工業協同組合、全国遊技機商業協同組合連合会、回胴式遊技機商業協同組合の5団体が「特に高い射幸性を有すると区分した遊技機」を指定し、「ホールはこれらを優先的に撤去する」というのが事のあらまし。で、「優先的」に撤去なんて進むわけも無いので、「段階的に」と、2018年1月末時点で『高射幸性パチスロ機』を店内パチスロ設置比率の30%以下、2019年1月末時点で15%以下、2020年1月末時点で5%以下(自主規制、取り組み)という道筋で進んで行こうと。だがしかし、なかなか適合しない6号機の状況と、入れ替えも易々とは組み入れないホール事情を鑑み、「2019年1月末時点で15%以下」という取り決めは「無期延期」へ。で、ただいま2019年10月ing。2020年1月末時点の設置比率5%以下へ向けて歩みを進める…はずなのですが、これも反故に(←イマココ


前文に「業界にも大きな動きが出始める10月も半ば」と書きましたが、10月27日週以降、全国で、型式名:魔法少女まどか☆マギカAの認定期限が満了を迎え始めます(地域差有)。書いている今この時点で、P-WORLD上の全国設置店舗数は4,244軒。この機械は「高射幸性パチスロ機」に指定されている機械で、且つ、「新基準に該当しない遊技機」でもあり、さらに、「認定期限満了を迎える機械」ですよと。


ちょっとゴチャつきますが、「高射幸性パチスロ機」は「新基準に該当しない遊技機」であることから「検定機は認定を受けられない」し、「認定機は期限満了に伴い自然消滅」するしかないし、ましてや、「高射幸性パチスロ機」は『適宜の措置の対象』では無いよねと。


5.9号機の型式名:ゴーゴージャグラー2/KDは2019年の4月から設置開始され、11月にも少台数ですが再販されるとのことですが、ゴージャグ2ですら「新基準に該当しない5.9号遊技機」であり、検定日が2018年10月中ですから2020年10月中の検定期間満了時には認定は受けられないですし、「適宜の措置」も年内までと引導渡されているので‘その時には’撤去対象となる機械。


「高射幸性パチスロ機」、「新基準に該当しない遊技機」、「検定・認定期間」、「適宜の措置」の4つが同時進行しているもんだから、業界人でも混同していて、斜め上を見上げながらなんとなく自分に都合のよい解釈をしている方をたまに御見受けするくらい。そんなこんなで段階的に自然減するわけですが、設置比率の括りがなくなると、小規模チェーン、単店、個店の場合は「高射幸性パチスロ機」自体の保有台数がそもそも少なく、じゃぁ増やす!と今から買おうと思っても、検定期間は満了していますし現状設置稼働しているのは認定機ばかりですから中古購入ができない(検定機以外は中古売買できないですし、認定機も県内/同一公安委員会内/の同一法人以外は移動できない)。大手さんの場合は、同一県内であれば戦略的に寄せたり増やしたり煽ったりやろうと思えばいくらでも手立てがあるし、“機械目当て”でM&Aする大手さんもあるやなしや。「正直者がバカを見る」と言いたくなるのも理解。で、弱小店に迫りくる認定切れ、適宜の措置終了の足音…


ワシの対応は別として「(警察に)言われるまで外さない(外せない)!」ってのも理解。


ただね、この「高射幸性パチスロ機」ってのはクセが強い。イキって使っているのはいいのだけれど、パチスロには設定1以下は無いですし、御存じの通りコイツらは設定不問で暴走するので弱小店ではその1日分を取り返すのに何日かかるやら(体験学習継続中。売上げや稼働を考えたら無いと困るけれど、安定収益を考えたら… ってのがコイツら(苦笑。計画的に設定入れられる6号機や5.9号機のほうが、突発的な5.5号機より使いやすいのは当然なのだけど、コッチの思惑通りにならないからこそ遊技者も追えるってのもまた事実。難しいですね(冷汗。先日、某ゾロ目の日にダマで余命短い某超高射幸性機種に設定入れたら、拾った常連さん曰く、「今まで見たことの無い演出ばかりでっ!」って写メ撮りまくっていましたが、これは突発を計画にはしたけれど全体では中~長期で平らにできる算段が組める程度のお店だからできるわけで、‘今日の営業’を繰り返すレベルの店ではそうはいかないの。先日、そんなお店で6号機を買ったの。余命短い高射幸性機には夜な夜な念をおくり、少ない常連さんの座る機種には夜な夜な頭を下げ、久しぶりに買った新台を極力負け確率の下がる様に調整して数日間…

 
まだ計画的に筋書きを書けるお店でも、ワシの意識は既に余命短いコイツらより先々の主人公となる6号機寄りになっているわけですが、まだ遊技者さんとは乖離があるのも感じております。どこで波長があってくるか…。北斗なのか、まだ先なのか、やっぱりコイツらが全てのお店から姿を消すまでは波長はあわないのか…


年末へ向けて、もう少しお金使って打つ時間を増やしたいと切に願う今日この頃でございます。

この記事を共有

いいね!する

422

この記事にコメントする

以下の内容を含むコメントは削除対象とさせていただきます。

・公序良俗に反する事項、個人情報、誹謗中傷、スパム行為

・禁止語句を回避する旨の記述、伏字を含む文字列