『P鳳凰∞』がもたらす“安堵”とは!?『スーパーコンビ』『ミサイル7-7-6D』から『CR天龍∞』『CR RAIZINMAN』へと続いてきたクルーンがもたらす“歓喜”の最新形を『鳳凰』で体感せよ!
『P鳳凰∞』がもたらす“安堵”の感情
あけましておめでとうございます。
今年もやさしくお願いします。
できるだけ温かい目で、やさしくお願いします。
さて前回、「2019年にウエノを気持ちよくさせてくれたパチンコやスロットの演出なんとなく10選!!」ということで……
◎『P寄生獣』の「黙々編」における無音
◎『Pすしざんまい極上』の上級Rボタンで奇数表示
◎『ぱちんこ 新・必殺仕置人』の死神チラリ
◎『CR真・花の慶次2 漆黒の衝撃』のボタンブルリ
の4つをお伝えしました。今回は残りの6つ……
◎『PF機動戦士ガンダム 逆襲のシャア』の「シャア聴衆」ボタン連打
◎『Re:ゼロ』の「花は好き?」
◎『パチスロ ガールズ&パンツァーG~これが私の戦車道です!~』の5戦目アンツィオ
◎『P鳳凰∞』の000から再始動全回転7揃い
◎『Pトキオブラック』のノーマル持ち上げから溝沿いでV
◎『咲桜弁慶』の……って、気持ちいい云々の前に見たことがない!
◎『パチスロ蒼穹のファフナー EXODUS』の下皿からエアー告知
についてお話しようと思ったのですが、年をまたいじゃったのでもういいかなって……ん? 6つのはずが7つあるって!? 1、2、3、4、5……あー。
小ボケ用に入れておいた『咲桜弁慶』もカウントしてしまってますね。
すみません。『咲桜弁慶』のことは綺麗さっぱり忘れます。
その一方で、これだけは伝えておかなければならないことを思い出しました。
『パチスロ蒼穹のファフナー EXODUS』の下皿からエアー告知はハズレます。
あと、コレも。
『P鳳凰∞』の通常時7テンパイはハズレます。
それはまあ、普通か。そう、それは普通なんですけど、普通じゃないのが『P鳳凰∞』3つ穴クルーン。普通じゃないというか、3つ穴クルーン改革、いや、3つ穴クルーン革命といっていいでしょう。何せ……
史上初、“安堵”をもたらす3つ穴クルーンなのですから。
3つ穴クルーンは1985年(昭和60年)に発売された、いわゆる“一発台”最大のヒット作『スーパーコンビ』に初めて搭載されたギミックです。
手前1つと奥2つ、3つの穴が開いた皿に玉が1発放り込まれる。クルクルっと回り始めた玉はやがて勢いがなくなっていき、うなだれるように穴へポトリ。その穴が奥2つのいずれかなら打ち手も“絶望”にうなだれるしかありませんが、手前の穴であれば一転してドーンと脳天を貫く……
“歓喜”!!!!!!!!
人々が次々と虜になっていきました。ご多分に漏れず、筆者も虜になりました。
しかしその狂乱ぶりを見ていた当局から指導が入り、1990年頃にはいわゆる“一発台”は壊滅。3つ穴クルーンは姿を消したのです……ん!? 「1992年(平成4年)発売の『エキサイト』で3つ穴クルーンが使われていましたよ」ですって?
わかります。一時期は毎朝打っていたので、狂おしいほど知っています。しかしアレは奥の2つに入るとデジタルが回るものであるので、3つ穴クルーンとは呼びがたく(ちなみに手前で回るようにしなかったのは藤商事の心意気だと勝手に思っています)。最近でも2017年(平成29年発売)発売『CRアナザーゴッドハーデス アドベント』のヘソにアレが使われていますが、嫌いじゃないんですよ。むしろ好きなんですよ。ずっと見ていられるんですよ。でも、3つ穴クルーンって呼ぶにはちょっとだけ抵抗があり。正直言ってアクセントにはなっているけど、なければないでいいもの。例えるならば……コーンスープで言うところのクルトンみたいなもの? クルーンっていうよりも、クルトン? いっそ「3つ穴クルトン」ってことにしましょう! 玉がクルクル回って穴にトンで、クルトン! 今後はアレを「3つ穴クルトン」って呼びます!!
……で、何の話をしてましたっけ?
あ、そうそう、3つ穴クルーンの話。
クルトンでは満足できなかった人たちは、『スーパーコンビ』のクローンとも言える『ミサイル7-7-6D』というマシンによって、“歓喜”をもたらす3つ穴クルーンを再降臨させたのです。1996年(平成8年)のこと。
一方、フィクションの世界で再降臨させたのは福本伸行先生です。1996年(平成8年)より『週刊ヤングマガジン』で連載されていた『賭博黙示録カイジ』の続編『賭博破戒録カイジ』。そこで語られたカイジ第3章「欲望の沼」では、最上段が3つ穴クルーン、以下4つ穴、5つ穴の3段クルーンを配した『沼』という名のいわゆる“一発台”を攻略するという話だけで2000年(平成12年)から2004年(平成16年)まで続いた連載の半分くらいを担ったのですから、いかに3つ穴クルーンのもたらす“歓喜”が人々を狂わせるかうかがい知れます。
この『沼』は逆にリアルなパチンコ好きを熱狂させ、「3段クルーンを実際に打ってみたい!」という気持ちがメーカーを動かして2018年(平成30年)に登場したのが『CR天龍∞』なのでしょう。「カイジの『沼』で何が気持ちよかったかって、クルーンの中に玉がギッチギチに放り込まれる様!」という声に応えたのが『CR RAIZINMAN』。3つ穴クルーンを連チャンのギミックに利用した、「連チャン性のある“一発台”」という夢を叶えたということでは『CR RAIZINMAN』も3つ穴クルーン革命を果たしたマシンだと言えます。
それらとはまったく違った角度で3つ穴クルーンの素晴らしさに気付かせてくれたのが、同年に発売されたスロット『ドリームクルーン』シリーズになるでしょう。
レア役等で抽選がなされると、液晶画面に映し出された3つ穴クルーンに玉が放り込まれます。玉がクルクルっと回り、手前の穴に入れば大当たり!……っていう映像演出が流れます。つまり、完全なる出来レース。シナリオ。それを見た往年の“一発台”ファン(筆者含む)はどう思ったのか?
「全然、アリだね。全然、興奮できるね」
そう、映像でも、出来レースでも、シナリオでも、OKなんです!
そのくらい凄いんです!! そう……
3つ穴クルーンが与えてくれた“歓喜”というものは。
1985年以来、3つ穴クルーンが与えてきたのは“歓喜”でした。
『スーパーコンビ』大当たりでの元祖“歓喜”。クローン『ミサイル7-7-6D』大当たりでの“歓喜”再び。カイジ『沼』ジャックポットでの“歓喜”(僥倖……!)。『CR天龍∞』3段突破後の手前穴凝視にて“歓喜”3倍。『CR RAIZINMAN』クルーンに玉ガッツリで連チャン確定での“歓喜”。スロット『ドリームクルーン』の映像でも十分過ぎるほどの“歓喜”。
そう、34年間における3つ穴クルーンがもたらしたものは、すべて“歓喜”だったわけです。それを覆したのが、昨年発売された……
『P鳳凰∞』の“安堵”なんです。
最初に盤面を見たとき、「おっ! 3つ穴クルーンがおる!!」。しかし「上に7セグデジタル?……あぁ、7セグ揃ったら3つ穴クルーンに玉を放り込めるようになって、それで手前穴に落ちたら大当たりってことね! OK! 了解!!」。で、打ってみたら、全然違いました。
7セグデジタルがJ以外の数字で揃ったらラッシュ突入。80%ループでデジタルが揃い続ける、いわゆる1種2種混合タイプの連チャン機。クルーンはいつ使うの? ラッシュ中に「000」が揃って“ハズレ”になった後、使います。
玉を1個だけ回転体にセット。クルッと回ってクルーンに放り込まれた玉がクルクルっと回って、回って、回って、タレて、うなだれるように……手前穴にポトリ。
セーーーーーーーーフ!!!!!!!!
そう、その感情は間違いなく「セーフ!」なんですよ、奥さん!!
「やったぁ!」とか「よっしゃぁ!」ではなく、「セーフ!」。圧倒的「セーフ!」。完全なる「助かったぁ!」でしかないのです!!
もう、玉が放り込まれるときから違います。今までの“歓喜”をもたらす3つ穴クルーンなら「よし、行け!」ですよね? こちらは「お願い! たのむ! 戻して!!」ですから。言うなれば確変中に通常図柄を引いたときの時短100回で祈る気持ちと同じ「お願い! たのむ! 戻して!!」。それがこちらではたった1個。時短100回分を凝縮した1個と考えると、その重さは100倍。つまり手前に落ちたときの「助かったぁ!」は時短100回の100倍「助かったぁ!」であり、「セーフ!」であり、すなわち圧倒的“安堵”。
大当たりの生誕を“歓喜”するのではなく、死にかけた命が再び蘇ったことへの“安堵”なのです。
80%でバカみたいに大当たりがくり返される、まさに“天国”のような世界から「000。もう無し。さようなら」と地獄に突き落とされかけたところで、指一本ひっかかった3つ穴クルーン。「神様、お願い! 助けて! お願い! 戻して! 幸せだったあの“天国”へ、再び! 生き還らせて!!」で、手前穴インで「助かったぁ!」「セーフ!」となれば、それすなわち再生、回生、蘇生、転生、新生、復活。
天国と地獄を繋ぐクモの糸としての3つ穴クルーンがもたらす“安堵”を、アナタにも是非味わっていただきたい♪
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