何故時代のトレンドである「高速消化タイプ」にしなかったのか?「転落式」採用における「漆黒」の影響や、派手な新筐体の「データランプが見えない問題」など色々とニューギンへ聞いてみた!【花の慶次 蓮 インタビュー】 (2/5)

何故時代のトレンドである「高速消化タイプ」にしなかったのか?「転落式」採用における「漆黒」の影響や、派手な新筐体の「データランプが見えない問題」など色々とニューギンへ聞いてみた!【花の慶次 蓮 インタビュー】 eyecatch-image

高速消化タイプは「慶次」に合わないので不採用

P花の慶次 蓮 画像1先ほど時代に合わせてスペックを変更しているというお話があったと思いますが、P機っていわゆる「高速消化」を追求したタイプがトレンドですよね。
今回そこを追求しないスペックにしたのは何故なんでしょうか?

P花の慶次 蓮 画像2正直なところ、今回の慶次でも高速消化のスペックは作ろうと思えば作れました。
ただ、消化スピードが速くなると即当たりや短いリーチが中心になってしまいますよね。

想像してもらいたいんですが、慶次を打ってるのにバンバン即当たりをして全然城門にいかないって果たしていかがなものかなと。

P花の慶次 蓮 画像3それはちょっと…城門突破するために慶次打ってるみたいなところありますからね。

P花の慶次 蓮 画像4やっぱり選ばれるモードも「一騎駆けモード」や「大戦モード」が多くて、何故選ばれるかというと城門突破をしたいからだと思うんです。

P花の慶次 蓮 画像5それは間違いないと思います。
僕も漆黒打つ時はずっと「極の一騎駆け」にしてますし(笑)

P花の慶次 蓮 画像6仮に城門演出を搭載したとしても、大当たり濃厚に近いアツさになったりだとか、逆に全然城門に発展しないなど、慶次として考えるとデメリットのほうが多いかなと考えて高速消化タイプは見送りになりましたね。

P花の慶次 蓮 画像7P機の序盤に登場した消化時間にものすごく時間がかかる機種はほぼ受け入れられていないというのが現状だと思いますが、慶次を高速消化タイプで出さないことに不安とかは無かったんですか?

P花の慶次 蓮 画像8やっぱり開発当初は消化スピードに対して議論はありましたが、正直問題ないかなと思っています。

そういった機械が何故受け入れられなかったかというのは開発の中でもちゃんと検証していて、大当たり後にアタッカーが開くまでに時間がかかりすぎて「いつアタッカーが開くんだ…」とか、大当たり終了後にエンディングやモード選択で長い時間かけたりとか、そういった明らかな遅延行為が受け入れられなかった原因なんじゃないかなと。

※「遅延行為」:今でこそ高速消化の高継続率の機械が多いですが、高継続率の機械が登場してきた当初は時速数千発といった衝撃的な出玉スピードの遅さがネットで話題に。20連するのに半日かかったとかなかったとか。

P花の慶次 蓮 画像9安心してください。「遅すぎる」ことに対するユーザーの不満はメーカーサイドも把握しているようです。

P花の慶次 蓮 画像10安心しました。メーカーの方もそこはちゃんと把握いるんですね(笑)

P花の慶次 蓮 画像11本機を打ってもらえればすぐ分かるんですが、そういった遅延演出はありません。むしろモード選択の時間がちょっと短いくらいかな?というレベルでして(笑)

「演出の慶次」といわれる部分もありますし、ユーザーが体感できるような遅延を無くした上で、しっかり作り込んでみたら意外と高速消化じゃなくても全然気にならないよね、という判断になりましたね。

転落式にしているのは漆黒の影響?

P花の慶次 蓮 画像12続いてもスペックの質問です。
「真」以外の過去に登場した慶次シリーズは「琉」を除いて全て確変ループタイプでしたが、今回はシリーズ初となる転落式ですよね。

これはやっぱり「漆黒」の大ヒットという影響があったんでしょうか?

P花の慶次 蓮 画像13これはですね…
今回の慶次は漆黒がご好評いただいてるから転落式になったと皆さん思われているかもしれませんが、実は全く関係ないんですよね。

その時代に何が求められているのかを開発側でしっかりと研究した結果で転落式になっているので、意外かもしれませんが漆黒が好評を得ているから転落式にしたというわけではありません。

P花の慶次 蓮 画像14「慶次の黄金比」と呼んでるんですが、これを体現できるのが転落式のスペックだったということで、今回は転落式にさせていただきました。

P花の慶次 蓮 画像15慶次はこのスペックじゃないとダメだ!といった考えはなく、その時代で慶次の魅力を引き出せるスペックにしているということですね。

ちなみにその「慶次の黄金比」とは一体…?

P花の慶次 蓮 画像16みなさんどこまで気付いてるか分からないんですが、時代に合わせてスペックを変えている中でも必ず踏襲している部分として「7:3の理論」というのがありまして。

P花の慶次 蓮 画像17「7:3の理論」…また新しいワードが出てきましたね(笑)

P花の慶次 蓮 画像18実は、高継続率で70%が出玉ありの大当たり、30%が玉無しや小出玉の大当たりという比率を初代の時から「斬」「愛」「焔」「漢」、さらに言うと「真・花の慶次」の初代までずっと貫いてます。

P花の慶次 蓮 画像19「蓮」もしっかりと「7:3」になっています。

P花の慶次 蓮 画像20挑戦的だった「琉」や65%規制時の「X」ではなかなか難しかったんですが、その「7:3」の比率は城門突破演出の成功と失敗の期待度と非常にマッチにしてまして。

前作の「X」では65%規制の影響で再現出来なかったので、そこの部分を「蓮」では最大限生かしたいというところも考慮した結果、転落式でその条件を全てクリアできたという経緯がありますね。

P花の慶次 蓮 画像21「蓮」では、「7:3」の「3」の部分が「大ふへん者」からのランクアップボーナスに?

P花の慶次 蓮 画像22そうですね。
やっぱり城門突破やボタン連打が失敗したときに最後の希望が欲しいじゃないですか?
ハズれた後も最後のチャンスがあるというところも慶次のルールだと思うので、そこにも「7:3」の振り分けがちょうどマッチしているところですね。

P花の慶次 蓮 画像23図柄テンパイ煽り失敗からのサプライズ「大ふへん物」がある模様。リーチがかからなくてもチャンスありです。

P花の慶次 蓮 画像24この質問をする前までは漆黒が大ヒットしたからその流れで転落式を採用したのかな?と思っていました。

P花の慶次 蓮 画像25たしかに漆黒は大変ご好評をいただいていますが、漆黒は漆黒として一旦リセットして考えて、現在のルールの中で最善を考えて開発をしているというのが我々の考えているところですね。

P花の慶次 蓮 画像26ちなみに、大当たり確率は319の現行MAX機ですが、ライトミドルにしようとはならなかったんですか?

P花の慶次 蓮 画像27慶次に関してはそういう話は無かったですね。

P花の慶次 蓮 画像28受け皿としては「義風堂々」などでカバーしていますし、「花の慶次」としてはやはりその時代のMAXで攻めていくという軸はブレなかったですね。

この記事を共有

いいね!する

105

この記事にコメントする

関連記事

ランキング

  • 24時間

  • 週間

  • 月間

TOPに戻る