何故時代のトレンドである「高速消化タイプ」にしなかったのか?「転落式」採用における「漆黒」の影響や、派手な新筐体の「データランプが見えない問題」など色々とニューギンへ聞いてみた!【花の慶次 蓮 インタビュー】 (2/5)
高速消化タイプは「慶次」に合わないので不採用
先ほど時代に合わせてスペックを変更しているというお話があったと思いますが、P機っていわゆる「高速消化」を追求したタイプがトレンドですよね。
今回そこを追求しないスペックにしたのは何故なんでしょうか?
正直なところ、今回の慶次でも高速消化のスペックは作ろうと思えば作れました。
ただ、消化スピードが速くなると即当たりや短いリーチが中心になってしまいますよね。
想像してもらいたいんですが、慶次を打ってるのにバンバン即当たりをして全然城門にいかないって果たしていかがなものかなと。
それはちょっと…城門突破するために慶次打ってるみたいなところありますからね。
やっぱり選ばれるモードも「一騎駆けモード」や「大戦モード」が多くて、何故選ばれるかというと城門突破をしたいからだと思うんです。
それは間違いないと思います。
僕も漆黒打つ時はずっと「極の一騎駆け」にしてますし(笑)
仮に城門演出を搭載したとしても、大当たり濃厚に近いアツさになったりだとか、逆に全然城門に発展しないなど、慶次として考えるとデメリットのほうが多いかなと考えて高速消化タイプは見送りになりましたね。
P機の序盤に登場した消化時間にものすごく時間がかかる機種はほぼ受け入れられていないというのが現状だと思いますが、慶次を高速消化タイプで出さないことに不安とかは無かったんですか?
やっぱり開発当初は消化スピードに対して議論はありましたが、正直問題ないかなと思っています。
そういった機械が何故受け入れられなかったかというのは開発の中でもちゃんと検証していて、大当たり後にアタッカーが開くまでに時間がかかりすぎて「いつアタッカーが開くんだ…」とか、大当たり終了後にエンディングやモード選択で長い時間かけたりとか、そういった明らかな遅延行為が受け入れられなかった原因なんじゃないかなと。
※「遅延行為」:今でこそ高速消化の高継続率の機械が多いですが、高継続率の機械が登場してきた当初は時速数千発といった衝撃的な出玉スピードの遅さがネットで話題に。20連するのに半日かかったとかなかったとか。
安心してください。「遅すぎる」ことに対するユーザーの不満はメーカーサイドも把握しているようです。安心しました。メーカーの方もそこはちゃんと把握いるんですね(笑)
本機を打ってもらえればすぐ分かるんですが、そういった遅延演出はありません。むしろモード選択の時間がちょっと短いくらいかな?というレベルでして(笑)
「演出の慶次」といわれる部分もありますし、ユーザーが体感できるような遅延を無くした上で、しっかり作り込んでみたら意外と高速消化じゃなくても全然気にならないよね、という判断になりましたね。
転落式にしているのは漆黒の影響?
続いてもスペックの質問です。
「真」以外の過去に登場した慶次シリーズは「琉」を除いて全て確変ループタイプでしたが、今回はシリーズ初となる転落式ですよね。
これはやっぱり「漆黒」の大ヒットという影響があったんでしょうか?
これはですね…
今回の慶次は漆黒がご好評いただいてるから転落式になったと皆さん思われているかもしれませんが、実は全く関係ないんですよね。
その時代に何が求められているのかを開発側でしっかりと研究した結果で転落式になっているので、意外かもしれませんが漆黒が好評を得ているから転落式にしたというわけではありません。
「慶次の黄金比」と呼んでるんですが、これを体現できるのが転落式のスペックだったということで、今回は転落式にさせていただきました。
慶次はこのスペックじゃないとダメだ!といった考えはなく、その時代で慶次の魅力を引き出せるスペックにしているということですね。
ちなみにその「慶次の黄金比」とは一体…?
みなさんどこまで気付いてるか分からないんですが、時代に合わせてスペックを変えている中でも必ず踏襲している部分として「7:3の理論」というのがありまして。
「7:3の理論」…また新しいワードが出てきましたね(笑)
実は、高継続率で70%が出玉ありの大当たり、30%が玉無しや小出玉の大当たりという比率を初代の時から「斬」「愛」「焔」「漢」、さらに言うと「真・花の慶次」の初代までずっと貫いてます。
「蓮」もしっかりと「7:3」になっています。挑戦的だった「琉」や65%規制時の「X」ではなかなか難しかったんですが、その「7:3」の比率は城門突破演出の成功と失敗の期待度と非常にマッチにしてまして。
前作の「X」では65%規制の影響で再現出来なかったので、そこの部分を「蓮」では最大限生かしたいというところも考慮した結果、転落式でその条件を全てクリアできたという経緯がありますね。
「蓮」では、「7:3」の「3」の部分が「大ふへん者」からのランクアップボーナスに?
そうですね。
やっぱり城門突破やボタン連打が失敗したときに最後の希望が欲しいじゃないですか?
ハズれた後も最後のチャンスがあるというところも慶次のルールだと思うので、そこにも「7:3」の振り分けがちょうどマッチしているところですね。
この質問をする前までは漆黒が大ヒットしたからその流れで転落式を採用したのかな?と思っていました。
たしかに漆黒は大変ご好評をいただいていますが、漆黒は漆黒として一旦リセットして考えて、現在のルールの中で最善を考えて開発をしているというのが我々の考えているところですね。
ちなみに、大当たり確率は319の現行MAX機ですが、ライトミドルにしようとはならなかったんですか?
慶次に関してはそういう話は無かったですね。
受け皿としては「義風堂々」などでカバーしていますし、「花の慶次」としてはやはりその時代のMAXで攻めていくという軸はブレなかったですね。
いいね!する
105関連記事
ランキング
-
24時間
-
週間
-
月間
ランキング
-
24時間
-
週間
-
月間
人気機種ランキング
- パチスロ
- パチンコ
新台導入日
- 導入予定
- 導入済み
-
2024年12月02日2024年12月16日2025年01月06日2025年01月20日
-
2024年11月18日2024年11月05日2024年10月21日2024年10月07日2024年09月17日2024年09月02日
アクセスランキング
この記事にコメントする