6号機ジャグラーが適合したものの…専業スロッターしか打てない6号機の現状でも、大崎一万発の見解は「問題なし」!?それでもやっぱり2020年は「パチンコの年」になる!?

6号機ジャグラーが適合したものの…専業スロッターしか打てない6号機の現状でも、大崎一万発の見解は「問題なし」!?それでもやっぱり2020年は「パチンコの年」になる!? eyecatch-image

先日、6号機ジャグラーが適合した。真偽の程は定かではないが、適合に至るまで二十数回の保通協持ち込みを繰り返したと聞き、メーカーの熱意に頭が下がると同時に、「6号機大丈夫か?」と戦慄を覚えた。トータルの出玉率は5号機ジャグラーとほぼ同等である。その、遊べる、優しいの代名詞であるジャグラーにして、そこまで適合が出ないほど厳しい規制下で開発しなければならないのが6号機なのである。もちろん、ゲーム性や演出面に工夫を凝らした台は今後続々と登場してくるだろうが、肝心の出玉の部分。果たしてここに期待が持てるのかどうか……業界人、ユーザーを問わず、不安になるのは当たり前の話だろう。

 

6号機になってよく聞かれるのが「ヤラセ」「デキレ」という言葉だ。単位時間あたりの出玉率が上下共に厳しく規制されているから(5号機でも同様の規制はあったのだが、そのレンジがぐっと狭くなった)、ドンと跳ねたら必ず吸い込み区間を設けなくてはならない。逆に吸い込みすぎるのもNGなので、一定のハマリの後は大当りしやすい状態になる。パチスロはレバーオンでの自力感がキモの遊技であると思って打っているが、出た後には(ほぼ)当たらないゾーンが来る、そしてその間でも思わせぶりに演出だけはザワザワするゲーム性にアツくなれるかと言ったら、これまでのパチスロに慣れた身体にはまだちょっと難しい。まあ、ジャグラーは「完全自力」で5号機同等の出玉感を実現しようとしたからこそ苦労したわけだが、6号機のATタイプで間違いを起こすのは、(当面の間は)ジャグラーよりもハードルが高いと考えておいた方がいいだろう。

 

もちろん、その特性を逆手に取った立ち回りもできるのが6号機である。強いゾーンが明確なゲーム性は、ハイエナには打ってつけである。設定6の安定感も抜群であるから(ただし大間違いは起こらない)、朝からの設定狙いにも力が入るだろう。ヤメ時がハッキリしている上に出玉リミッターもあるわけだから、変に欲をかいて飲まれる失敗も減る。そしてネットには、大量のホールデータ分析やシミュレーションから、期待値の高い立ち回り術が導入すぐからアップされる。専業スロッターからはむしろやりやすくなったという声も聞かれるが、いやいや一般プレイヤーにとっては、放置されているのはゾーン抜けの台ばかり、一発を狙おうにも右肩下がりのデータの台には夢も希望もないという悲惨な状況が常態化しつつある。僕自身、6号機を打つことはほとんどなくなってしまった。打ちたくても打てない、のである。一応はパチンコカテゴリのライターではあるが、ここ10年、いや20年ほども、パチンコそっちのけでレバー叩きに専念していたというのに……。

 

もちろん、前回も書いたように、この厳しい状況がずっと続くと悲観してはいない。4号機から5号機へ移行の際の「地獄」を経験している読者も少なくないと思う。本当にパチスロは終わりだと誰もがあきらめた状況だったのだ。そこから、万枚だって普通に出る5号機に進化したのである。令和の時代でも、思いも寄らぬアイディアで、僕らを驚かせてくれる台はきっと登場してくる。そして打つ側、使う側のメンタルも、時代に合ったものに変化していくだろう。パチスロとはこういう遊びで、出玉はこんなもんで、こういう部分を楽しむゲームだと慣れて(割り切って)しまえば、少々ポテンシャルが落ちようが問題はない。それに応じた楽しみ方を考えればいいし、ホールもその中でお客を呼べる運用を心がけるようになる。今はどうしても比べてしまってネガティブな部分ばかりが気になってしまうのだが、5号機のゲーム性を4号機や裏モノと比べてつまんないなどと言う人は今や皆無であるように、新しい価値観で、新しいパチスロを楽しめるよう、打ち手もホールも変わっていく必要性はあるだろう。6号機への完全移行までまだ1年あるのだ。しぶといパチスロ業界がこのまま総崩れになってしまうと考えるのはナンセンス以外の何物でもない。

 

と、ここまで言っといてアレだが(笑)、実は今年は「パチンコの年」になりそうな予感である。少なくとも僕の取引先や付き合いのあるホール業界人は、今後パチンコに注力すると口を揃える。例えばエウレカのように、自力感をうまく取り込んだ納得感のあるゲーム性の台は登場し始めてはいる。しかし6号機は「利益が取れない」のである。ベースが高い上にいいとこヤメをされる、さらに一発の期待が薄いから低設定が動かない。イベントで客を呼んでも、それが通常営業につながりにくい。すなわち儲からない。5号機時代と同じやり方はもう限界と考えるホールが増えている。近未来のホール営業トレンドは(少なくともホールが6号機に合わせた収益構造に切り替えられるまでは)圧倒的にパチンコ優遇である。パチスロ同様に規制されたはずのパチンコであるが、登場してくるP機は、出玉感爽快感ゲーム性いずれもがCRの時代を凌駕していると言っても過言ではない。何より、掛け値なく「自力」で、そして出玉リミッターのないパチンコには、大げさではなく夢がある。若いスロッターには、パチンコに見向きもしない人も少なくない。しかし、せっかくホールに足を運ぶのだから、これからはパチンコにも目を向けてみたらどうだろう。どちらも打てて、その時々に応じて有利な方を選べれば、より楽しめるし立ち回りの幅も広がるというものである。

この記事を共有

いいね!する

126

この記事にコメントする

関連記事

ランキング

  • 24時間

  • 週間

  • 月間

TOPに戻る