射駒タケシが語る「やんちゃブギ」誕生秘話!廃刊危機からの逆転劇とは? (2/3)

射駒タケシが語る「やんちゃブギ」誕生秘話!廃刊危機からの逆転劇とは? eyecatch-image

ベテランライターに学ぶ語彙の増やし方

射駒タケシ 写真これで射駒さんのような文章が書けるかも!

射駒タケシ 画像2採用されてすぐライターデビューされたんですか?

射駒タケシ 画像3漫画雑誌だったので、ライターではなくパチスロ漫画の出目やリーチ目をチェックしてました。当時は漫画家でパチスロを打つ人がほとんどいなかったんですよ。

射駒タケシ 画像4技術監修のような感じですね。

射駒タケシ 画像5そうですね。月に1回編集部に行って、「このリーチ目は出ないですよ」とか「このシーンはこういう出目を使った方がいいんじゃないですか?」って言って2~3万円もらってました。

射駒タケシ 画像6その時「射駒タケシ」という名前は出てたんですか?

射駒タケシ 画像7出てなかったです。僕も色んなホールに行ってたので、顔を出すのは絶対に嫌やったんですよね。

でもたしか2号目を出した時に死ぬほど売れなくて、編集長と飲みに行った時に「これはヤバイ。次で潰れるかもしれない」って話をされたんです。僕は関係ないんで気軽な感じで返してたら、「タケシで最後に漫画をやってみたい」って言われたんですよ。

射駒タケシ 画像8そこで漫画の話が出たんですね。

射駒タケシ 画像9今だと嬉しいと思う人が多いかもしれないけど、僕はすごい嫌でしたね。ライターとして表に出てないのにいきなり漫画に出たら「誰やねん?」ってなるじゃないですか。

だから「そんな漫画、人気出ないんじゃないですか?」って言ったんですけど、「いや。俺は最後にそういうのをやりたい」と。当時は実在する人物を漫画にすることがなかったんですよね。

射駒タケシ 画像10今はむしろそれが主流ですよね。

射駒タケシ 画像11そうですね。それで編集長も「最後の賭けや!」みたいな感じだったので仕方なくやりました。

それで第1号が創刊されて半年後くらいに漫画の第1回が載ったんですけど、反響がすごかったんですよ。

当時はまだネットがそんなに確立されてなくて、読者からから来るのはハガキがメインだったんですけど、それまで20枚程度だったのがその10倍、200~300枚くらいになりました。

射駒タケシ 画像12そこには漫画の感想とかが書かれてるんですか?

射駒タケシ 画像13そうですね。「どうせ1~2回で終わるわ」って思ってたのに、そこから雑誌がブワっと売れました。

射駒タケシ 写真廃刊危機からの大逆転だったんですね

射駒タケシ 画像15そこから長く続いていくんですね。その後は本格的にライターにシフトしていかれたんですか?

射駒タケシ 画像16そうですね。その1年後くらい、まだパチンコ・パチスロの専門チャンネルがなかった時代に、MONDOの人に声をかけてもらって旅打ちを始めました。その時に「あれ?めっちゃライターになってるな」と思いましたね。

30代まで流されるままにやってたんですけど、ホールでも色んな人と普通に喋るので仲良くなることも多くて、その繋がりでバンドを組んだり、舞台をやってたりもしてました。

射駒タケシ 画像17やんちゃブギの中にもそういう話がありましたね。

射駒タケシ 画像18はい。20代の頃って何になりたいとか本当になかったんですよ。でもライターしつつ、色々やって毎日楽しかったですね。充実してたしパチスロも良い時代やったんで、何の不自由もなかったです。

ただ30歳くらいになるとAT機や「大花火」とかの大量獲得機の時代になって、業界がすごい盛り上がってきたんです。ライターも気づいたらすごい増えてて、必勝本では先駆けっていう立場だったので「ライターとしてもっと責任を持って1文字1文字書いていこう」と思って勉強しました。

射駒タケシ 画像19それまで特に書く勉強はされてなかったんですか?

射駒タケシ 画像20もう勢いだけで書いてました。だから今は絶対に世に出したくないですね。見たくないです。

腕を組む射駒タケシすごく勉強されたそうです

射駒タケシ 画像22そうなんですね(笑)。ちなみにどのような勉強法でしたか?

射駒タケシ 画像23月に1度、古本屋に行って100円で売ってる色んな小説を30~50冊くらいまとめて買うんですよ。それをバーっと軽く読んで「あ、この人の文章いいな。好きやな」って取捨選択していって、最後に残った3人くらいの文章を勉強したりしました。

射駒タケシ 画像24その量を読むだけでも変化がありそうですね。

射駒タケシ 画像25変わりますね。比喩表現だったり、枕詞であったり、言葉の引き出しが増えます。

射駒タケシ 画像26それは動画のトークでも活きますか?

射駒タケシ 画像27もちろんそれも変わりますね。全然違います。

射駒タケシ 画像28僕、取材前にアジトで「大阪ストラグル」の1部を読みました。

射駒タケシ 画像29ありがとうございます!

射駒タケシ 画像30これを小説家ではなくパチスロライターさんが書いてるのがすごいですね。

射駒タケシ 画像31めっちゃ嬉しいです。

これは初めて言うんですけど、そこら辺の雑誌とかなんでもいいので、パーっとめくって気になる文字や言葉遣いをメモるんです。文章を書いてる時に表現がパッと出ない時は、それを見て使えそうなのを探しますね。

射駒タケシ 画像32それはずっと続けられてるんですか?

射駒タケシ 画像33そうですね。頭良くないんで、書いておかないと忘れちゃうんですよ。

顎に手をやる射駒タケシ努力の積み重ねなんですね

射駒タケシ 画像35そういうストックが役に立つんですね。僕も記事を書くので参考になります。

射駒タケシ 画像36書くのって面白いですよね。

射駒タケシ 画像37面白いです。ただバリエーションに困ったりしますね。

射駒タケシ 画像38そうなんですよね。僕がそういう時によくやるのは、ネットで類語や同義語を探して、使いやすいのをちょこちょこ拾っていくんです。

頭の良い人や昔から本を読んでて言葉をいっぱい知ってる人やったらそんなことしなくてもいいんですけど、僕はそうじゃなかったので、気になった時に調べて自分の引き出しに入れていってる感じですね。

射駒タケシ 画像39いつも悩みながらやってるので、早速やってみようと思います。

射駒タケシ 画像40言葉ってそうですよね。それこそ小説家も今はネットで調べられますけど、昔は辞書を引きながら書いてる人もいっぱいいたので一緒ですね。

この記事を共有

いいね!する

308

この記事にコメントする

関連記事

ランキング

  • 24時間

  • 週間

  • 月間

TOPに戻る