「あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。」のパチンコ・パチスロ化にかけるサミー開発陣の熱い想いを聞いてきた。【エキスパート 業界の流儀 あのはなプロジェクト編 #1】 (1/4)
これから陽の光を浴びる新台、今も記憶に残る名機、業界を震撼させるプロジェクト。それらに焦点を当て、作り手の想い、成功に隠された知られざるドラマの神髄に迫る「エキスパート~業界の流儀~」
今回は、2011年に放送されてから国内外で高い評価を集めていたアニメ「あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。」のパチンコ・パチスロ化に迫る。
幅広いメディアミックスを展開する「あの花」の新しいフィールドとなった遊技機化。それを実現するために開発者が注ぎ込んだ情熱とこだわり。
今回からその一端に触れていきたいと思う。
アイデア出しがきっかけだった
「あの花」という作品を遊技機化する経緯からお聞かせください。
「あの花でパチンコってどう?」という話が降りてきたところから始まりました。社内の「あの花」好きな人間を集めて色々検討してみたら「面白くなりそう!」と盛り上りまして(笑)。そういうところが一つの切っ掛けになりましたね。
では、最初は何も決まっていないところからアイデアを出してみたら面白くて…という流れだったんですね。
そうですね。その後「あの花で作れるようになったけど、どう?」っていう話が来たので「やります!」と。それから「あの花」好きの人間を集めてチーム組んで開発がスタートしました。
パチンコ・パチスロ化の課題点
パチンコ化するにあたっての「課題点」はありましたか?
「あの花」は非常に良いお話なので、それを「どうやって伝えるか」というところが課題の一つでした。「パチンコを打って感動させられたらいいね」という想いがチームの中にあったので、それを実現したいなっていうところが最大の課題点でしたね。
となると、アニメの感動的なシーンだったり印象的な演出の数々が、本機では十分に再現されている?
ただ、チームの共通認識として、「感動的なところを普通に流すだけじゃ感動できない」という思いがありました。例えば、アニメを知らない人が本機を打ったときに「感動的なシーンが来るまでにどうやって気持ちを盛り上げておけば一番感動できるか」というところを考えて作っています。
「あの花」ファン以外は、感動的なシーンをただ入れただけだと、感動しないかなっと思っているので。
感動させるためにかなりこだわっているのですね。
そうですね、気持ちを最高潮に持っていくための工夫はしなきゃいけないなと考えているので。
具体的にどういった工夫がされているのでしょうか。
どんな演出ルートを経たとしても一番感動的なシーンに行くときには、ちゃんと気持ちが盛り上がっていけるように調整しています。
「あの花」ファンお馴染みの「あの曲」が流れるシーンなどは、きっと満足していただけると思いますよ!
パチスロについてはいかがでしょうか。
「あの花」という作品の雰囲気とかバックグラウンドっていうのをいかに表現するかっていうところですね。パチンコと同様ですが、感動するシーンをただ入れただけだとよくわからないので、「そこに至る経緯がどうなのか」「キャラクターにどう感情移入してもらうのか」など、その辺をよく知ってもらうための工夫をチーム一丸となって頑張りました
パチンコとパチスロ。全く別物ですが「あの花」という作品を扱うにあたっての「核心」は変わらないということですね。
そうですね。その中でも気をつけたのが、パチンコ・パチスロを打つ人たちの中では「あの花」のことを知らない人のほうが多いと思うので、そういった人たちでも楽しく遊技することが出来るということ。そこにはトコトンこだわりをもって作りました。
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