『パチスロ鉄拳4デビルVer.』の開発者インタビュー！納得のデビルスペックに至るまで色々あったみたいです (2/4)
完走するくらい上乗せしたらどうするの？
乗せたら出ます。
ちなみに開発中に一番もめたことって何ですか？
そうですね…。なんだろう？
私的にはやっぱりあれですね。
6号機ってシビアな出玉調整が必要なんですが、調整しやすいのはセット数なんですね。
あれか…
でもディレクターが「絶対ゲーム数上乗せにする」って言い出だしたんです(笑)
「完走するくらいG数が乗っちゃったらどうするんですか？」って言ったら「そんなのいいから。乗せた人にはゴールしてもらったらいいよ」って。
乗せれば出ますよね(笑)
それで「そんなこと言っても突入時に何百Gも乗せた状態でATが始まっちゃったら全部完走しますよ」って(笑)
夢のようなATですが、素人目線でも現在の規則でそれは無茶振りと分かります(笑)
そうなんですよ(笑)
でも元々それがコンセプトだったので完走しちゃう分にはいいけど「通常時とバランスはどうやって取るの？」というスペック担当泣かせの出玉設計になりましたね。
結果として正々堂々「出玉出してます」と言えるようになったので、今となっては良かったなと思います。
なるほど、尖らせ方にも結構苦労されたんですね。
アンケートではポップな感じの回答でしたが、意外と争点になったところだったんですね(笑)
やっぱりデビルというネームバリューは社内的にも期待感があるので、出玉設計も半端なものにはできなかったもので。
あと、初代デビルはセット数で高純増というイメージがあるじゃないですか。でも設計してみたらゲーム数上乗せで低純増と全部逆になったので「これ大丈夫か？」ってなりましたよね？
そうそう。
やっぱりみんなが考えるデビルのイメージと合ってるのかというのは議論のポイントでしたね。
ちなみに、出玉設計に苦労した繋がりで保通協の型式試験通過に苦労したというところは伺っても大丈夫でしょうか…？
適合した時は社内でも大きく盛り上がったそうですが。
ある程度ならお答えできます(笑)
全然適合しなかったのは完全に出玉性能が荒いからでしたね。かなり荒いスペックなので相当シビアな勝負になると覚悟はしていたんですけど、販売するまでにはここまでに通さないといけないという期限もありますし、持ち込んでもすぐ落ちて帰って来るみたいなのが続くと「おいおいおい」って(笑)
完成から導入までが1年越しですもんね。
試験を通す上で妥協せざるを得ない点とかはありましたか？
落ち続けるとやっぱり会社的に「どこか妥協できないのか？」って話になるんですけど、チームからしたら「いやいや、そんな妥協するなら初めからデビルとして作らせないでくださいよ」みたいな。
デビルだから荒くしてるんだぞということですね(笑)
そう思っていたので「スペックは落としません、このままでお願いします」と妥協しなかったんですが、最後の方では僕らも「やっぱりもう少しマイルドにした方がよかったんじゃ…？」っていうのはありましたね(笑)。
まあ結果的に無事適合してホール導入を迎えたので全て良しという感じですね。
理想形としてそのまま導入させることが出来たと。
そうですね。スペックダウンせずに済んでよかったです。
それこそまとめサイトでも「検定落ちまくったらしいぞ」みたいな記事が(笑)
ちょっと尾ひれがついてましたけどね(笑)。まあでも妥協しなかったことでかなりの数持ち込んだのは事実ですが、そのおかげで納得のいくデビルらしい台が出来上がりましたね。
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