ガリぞうが一度捨てたジャグラーに戻ってきた理由【収支日記#111：2022年4月12日(火)～4月18日(月)】 (2/3)

4月15日：ブドウシミュの考え方と活用法

今日は神奈川県藤沢市で「プロスロ13」の収録です。こちらは店舗のみならず地域自体が初見なので、まずはこの界隈の常識から調べてみました。

まず分かったのは、店舗自体がグランドオープンから1年くらいしか経っていないようです。特日は1の付く日とゾロ目の日と思われ、今日はどちらでもありません。初見の店かつ平常営業だと戦いようがないので、さらに深く調べてみました。すると、どうやら5の付く日はぱちんこだと海物語が、パチスロだとジャグラー系が推されているようです。なるほど、「プロスロ13」の収録もその一環なのでしょうか。確かにジャグラーの設置だけで100台以上ありますから、精度の高い読み筋からの一本釣りができるなら、私の地元稼働的な姿も見せられるかもしれません。

しかし、今日の実戦は初見店。どうしても目の前の数字に頼らざるをえません。今日はデータと良く相談しつつ、ブドウシミュも活用しながらジャグラー主体で攻めてみたいと思います。

ちなみに。前に呑みの席で起源について聞かれた事があったので、少しだけブドウシミュの歴史について語らせてください。ブドウシミュは「総in枚数と総out枚数で算出するコイン持ちから特定役の確率を逆算する」という考え方で作られています。これを携帯への数字入力で計算させられないだろうかと考え、私が最初に作ったのは4号機の「玉緒でポン！」でした。大量獲得のDXじゃなく、A400タイプの元祖の方です。

この玉緒は設定1・設定2～5・設定6の3段階で減算値差があり、コイン持ちにも大きな差がありました。しかし、小役の高低を見極めにくく、減算値判別の難易度も非常に高い機種でした。そこで、手持ちをやらず携帯への数字の代入だけで凡そのコイン持ちを割り出そうとして作ったのが「仮想減算値算出シミュレータ」でした。

実戦データからコイン持ちを逆算するには、総in枚数と総out枚数の情報が必要ですが、玉緒は何れも得られる機種でした。総in枚数はゲーム数から割り出せるので簡単ですが、玉緒はBIG終了時に獲得枚数が表示されるので、これをメモしておけば総out枚数も簡単に分かるので、後は簡単な算数で携帯に仮想減算値を計算させていました。また、ホットロッドクイーン(HRQ)という機種でも活用していました。HRQは全設定で減算値が違うので一見見抜きやすそうに思えますが、BIGを引いても減算値がリセットされない機種なので、自らゼロのポイントを探らねばなりません。

しかし、このノーリセを逆に有効活用できる方法が仮想減算値算出シミュでした。1000Gほどを回し、ベルやチェリーの出現率から大体のゼロポイント付近になったところで総inと総outを入力し計算させます。HRQもBIGの獲得枚数を10枚単位で知らせてくれる機種だったので、シミュへの代入が可能でした。ただ、この頃はライター活動も極一部だったというのもあり、このシミュは仲間内にしか公開していませんでした。
その後、このシミュを応用する機会がありました。5号機の初代アイムジャグラーEXです。爆発的なヒットによる設定状況の好転もあり、利用頻度の高さも考慮し「小役確率逆算シミュレータ」を作りました。(確かこんなネーミングにしたハズですが、あまり覚えていません。)

この頃には記名記事を書かせてもらう場も増えていたので、当時良くお世話になっていた「パチスロマニアックス」というサイトで載せてもらう事に。時期は2007年の半ばで、マニアックスに付けられたシミュの名前は「夕方判別」でした。夕方からでも精度の高いデータ分析で攻められるという意味だそうです。このマニアックスでのお仕事が2010年で終了したので、その後は自身のブログに設置して今に至ります。

話を戻します。初見の店でジャグラーを打つのは正直怖いので、ブドウシミュによるブドウ確率の逆算値も参考に立ち回りたいところ。一応過去の統計を取ってみると、特日のゾロ目にちなんでなのか、特日に末尾ゾロ目の台だけ赤字だった日がありました。他に有益な情報も見当たりませんし、まずはここから攻めてみたいと思います。

入場抽選は70人中29番。これなら末尾ゾロ目説が相当有名でもない限り、何かしらの台は取れそうです。

朝10時、入店。マイジャグラーVから順に埋まっていたので、私はファンキージャグラー2のシマへ。ファンキー2のシマには先客が2人のみで、末尾55番台が空席のままだったので確保。まずはこの台と数時間接してみて、他のゾロ目台と相談して進退を決めていきます。

*印はチェリー重複、#桁はレアチェリー重複とする。

3000G以上を回すも、ボーナス合成確率は1/145と中間程度で出玉もチョイ浮き程度ですし、ブドウ確率もあまり良くありません。また、他の末尾ゾロ目台も正解はあって半分程度に見えます。初見店というのも相まって自信を持ちきれません。そんな中、何ヵ所か並んで正解らしき台が散見される事に気付きました。そして、絶好調なアイムの隣で2277G・REG=8回の空席を発見。これは移動すべきでしょうか。

打てども打てどもデータは好転せず、他の並びに見えていた台達も怪しい数字になってきました。一応は怪しい各台をブドウシミュにもかけてみましたが、やはり正解は末尾ゾロ目台の半分程度のようです。

困り果てたので、ここで再び各シマを散策。すると、ファンキー2に4572G・BIG=21・REG=22・合成1/106で差枚数にして+2000枚弱という超良さげな空席がありました。

引用元：APチャンネル

……あれっ、この台、末尾55番台じゃないですか。と言う事は、さっきまで私が打っていて、ほぼプラマイゼロで捨てた台です。あれから1時間半程度しか経っていませんが、その間に一撃で2000枚を吐き出したようです。一応ブドウシミュにかけてみますが、やはり一撃で2000枚を吐き出した前任者はコイン持ちも相当良かった様子。ならば、自ら捨てた台に出戻るという恥ずかしい動きではありますが、背に腹は代えられないので打たせて頂きます。

一度は誰かの手により+2000枚に届きそうなところまで上に伸びたグラフが、再び私の手によって下り坂になりつつあります。こうなると、昇り調子の所だけ打てた前任者が神がかっているように思えます。それでも今日の正解に最も近い台に座れている自信はあるので、続行するしかありません。

※全て朝イチデータとの累計値

閉店30分前まで打っての実戦終了。出玉を流すと690枚。投資が25K(1150枚)なので、-460枚のチョイ負けまでは回復してくれました。

宿に帰り、全台のデータをブドウシミュに入れてみると、正解と思しき台のほとんどが設定4～5程度のブドウ確率に納まりました。となると、もしかしたら今日の私の台も設定4・5だったのかもしれません。正解の中身が6じゃなく5、そして4と下がるほど反応しにくくなるでしょうし、だとするならば今日のような展開も受け入れなければなりません。反応速度を少しでも迅速に推し量る為にもブドウシミュの利用は効果的だと改めて感じた一日でした。

尚、半年ほど遅れているAPチャンネルの「プロスロ13」ですが、何故かこの日の収録実戦は既に動画でも公開されています。映像でも観てみたいという方はコチラからご視聴のほどよろしくお願いします。

>>【動画】プロスロ13 第110弾【前編】

>>【動画】プロスロ13 第110弾【後編】