【人材】パチンコ店が慢性的に人材不足なのはなぜなのか？

チワッスあしのです。

いつもありがとうございます！　パチンコ・パチスロに纏わる「ふわっと理解している事」を個人的に調べて解説するこちらのコラム。今回は「人材不足」について。パチ屋さんといえば時給が高いイメージがあるんですが、その一方で「人材不足」が深刻化してるというのもしょっちゅう聞く話です。ちょっとその辺について考えてみましょう。

時給が高いのには理由がある。

こちらのコラムでもちょびっと触れてますが、パチ屋さんはどうしてもイメージが悪い時代というのがありました。今はだいぶ改善されていますけども、なにごともこの世のすべては需供のバランスによって成り立っておりまして、パチ屋の時給が高いというのはそういう理由もあったと推察されます。要は普通の時給だと人が来ないから高くしておったと。もちろん単純に「儲かっていたから時給を高く出来た」というのもあるかもしれませんけども。

んで上のコラムにもありますが、この「パチ屋の時給が高かった」時代というのは既に終わりかけており、給与の平均値でいうと他の業界のお仕事に比べてずば抜けて高い、というほどではなくなっています。これはパーソナルシステムの普及などで業務そのものの難易度が下がった事なんかも影響してるかもしれません。この傾向はスマスロ・スマパチの導入比率が高まっていくにつれて顕著になると考えられ、今後はむりやり時給を高くして人を集めるより、スタッフの数を削減していく方向に進んでいくのではないかと個人的には予測していきます。

とはいえ現段階ですら慢性的な人手不足にあると言われているパチンコ業界。マイナス要因である「イメージの悪さ」がプラス要因である「好待遇」でイーブンになってるとするなら、この不足の原因はなんなのか。

はい、その答えは結構明白です。人材不足は「別にパチ屋だけに限った話じゃない」んですな。コンビニなんかもっと人手不足が深刻ですし、バイトが入らない区域ではオーナー家族が不眠不休で働いてるみたいな話も聞きます。これを他の業界は「外国籍のアルバイトスタッフを積極的に雇う」ことでしのいでいるのに対し、パチ屋はそれができません。なぜか。

風適法下で運営が許可されてるお店は、外国籍のかたが就労ビザで働く事ができねぇのです。これはパチ屋だけではなく、ゲーセンやキャバクラとかも同じ。ちょっと待った、そういう飲み屋さんに外国籍のかたが沢山働いてるじゃないかと思われる方がおられるやもしれませんが、それはまた別のカラクリでそうなってるのでスッと飲み込みましょう。

とにかくパチ屋さんの場合は人材不足の特効薬である「海外の方々」を雇う事ができず、他の業界に比べ人材不足が慢性化・深刻化しとると言われておるのですな。

専門学校もある。

人材不足はずーっと言われ続けてる事なので、業界側も黙って手ぐすね引いて待ってるわけではありません。都度都度積極的に打開策を打っており、その1つが「専門学校の設立」でした。人材不足はホールに限定されず。関連機器メーカーやら販売会社さんなんかも同様。要するに「パチンコ関連の会社」というだけで忌避する人が一定数いる以上、他の業界より人材が集まり辛いというのは変わらないわけです。

んでその専門学校というのはメーカー6社が共同出資して運営される「G&Eビジネススクール」のこと。正式名称は「ゲーミング＆エンタテインメント ビジネススクール」で現在の理事長はフィールズの吉田永社長。2006年に新宿で開校しました（現在は渋谷）。HPのキャッチを抜粋するに「パチンコ業界で働くためのスキルが学べる唯一の学校」とのことで、就職実績は脅威の95.2%との事。んで無事就職できた方の行き先の内訳も確認できるのですが、それによるとメーカー及び開発会社がトータルで52%。メディアが31.5%、ホールが11.6%だそうです。現在までのトータルの就職・転職実績は1600名以上との事なので、ザックリと累計160人以上はホールに就職した事になりますな。

その他、パチ屋さんとメーカーさんは人材不足を解決するため、近年はリクルートサイトの運営などに力を入れてらっしゃいます。有名なのはこちらのコラムでもご紹介したSANKYOさん。あとはホール法人でも面白い事をされてるサイトは結構あります。

なんにせよ、ホールの人材不足はパチンコそのもののイメージの悪さが足を引っ張ってるという側面があり、それにプラスして外国人労働者の方を雇えないというのがダメ押しになっとると。そしてそれを何とかするために、今まで各セクションがいろんな策を講じてきたんだよというのは、頭の片隅に置いておきましょう。

GE卒のJBメンバーさんと言えば……？