【フィーバー】SANKYOの機種名だけにフィーバーって付いてるのは何故?
チワッスあしのです。
いつもありがとうございます! パチンコ・パチスロに纏わる「ふわっと理解している事」を個人的に調べて解説するこちらのコラム。今回は「フィーバー」について。古豪の戦士たちはご存知だと思いますが、実はSANKYOさんのパチンコ機種だけ頑なに「フィーバー」って付いてるのにはとある理由があります。果たしてどんな理由なのか! ご存知ない方はこの機会に心の引き出しにインしましょう。フィーバー!
フィーバーって機種があったのサ……!
その昔、パチンコは「羽根モノ」がメインでありました。これは「普通機」とか「チューリップ機」とも言いますが、要は穴に玉が飛び込んだら即当たり、というやつです。
今のパチンコはヘソに入賞したら図柄が回転し始めて揃ったら当たりという仕組みがほとんどですが、これを「セブン機」あるいは「デジパチ」と呼びます。あんまり耳慣れないのはその「セブン機」「デジパチ」こそ現在のホールの主役になっているから。いちいち明示的に呼称する必要がないんですね。つまりパチンコを打つ時に「今日はデジパチを打つ」と言うのは、誰かと会う時に「今日は人間に会う」と言うのと一緒で、前提になってるのでいちいち言わなくて良い省略可能な単語になってるんですな。
一方で相対的に珍しくなってるので「羽根モノ」という単語は耳にしますけども、それはちゃんと明示しないとセブン機と勘違いされるからです。
と、それくらい今は「セブン機ばっかり」になってます。が、冒頭でも述べたように過去は「羽根モノ」こそがホールの主役でありました。
状況を変えたのは1981年に登場した史上初のデジパチにして伝説の爆裂機でした。これはことと次第によっては永遠に玉が出続けるような調整にすることも可能(もちろん一定量でホールが止める)というクレイジーにも程がある機種だったそうで、市場に熱狂的に受け入れられ社会現象を巻き起こすに至ったと、そういう風に伝わっています。筆者は当時2歳だったんで知りませんが、ただその機種の名前は知ってます。
1980年の「フィーバー」(SANKYO)がそれですね。
はい出ましたSANKYO。要するにこの時にSANKYOさんが「フィーバー」というのを商標登録しておるので、その後に各社がこぞって開発する事になった「セブン機」に「フィーバー」って単語が使えないんですな。なので当たった時に「ラッキーチャチャチャ! フィーバー!」って言うのは夢夢ちゃんだけです。源さんが「フィーバーだぜい!」っていうのは無理。
もちろん機種名に関してもそう。「フィーバー」って付いてれば「ああ羽根モノじゃないんだな」という目印になって便利だった時期もあると思うのですが、それが許されしメーカーはSANKYOさんのみだったのでありました。
機種名でメーカーが分かるのは良いですよね
はい、当初は機種名だけでセブン機かどうか分かる! というので便利だったであろう、と書いた舌の根も乾かずに言うのもアレですが、現在では「フィーバー」ってついてると「あ、SANKYOさんの機種だ!」とすぐ分かる、ということで一種のアイコンになっています。SANKYOさんにはヒット機種も多いですしファンもたっぷりおるので「フィーバー」って単語がついてるだけでよだれ出る人もたくさんいるかも。
このように「名前になんかつけてブランド化するぜ」という試みは他にもあります。例えば「びっくりぱちんこ」。これは京楽さんが一時期使用していたシリーズ名で2010年の『びっくりぱちんこ あしたのジョー』から2011年の『びっくりぱちんこ スケバン刑事』までが該当します。また7月7日は「びっくりぱちんこの日」であると日本記念日協会に登録されておることから、当時はかなり気合が入ったプロモーションが展開されていたようです。確かにCMやってたやってた。
というかふと思ったのですが京楽さんの場合はひらがなでの「ぱちんこ」表記がすでにアイコン化しております。これについてもついでに調べたところ、どうやら初登場は2004年の『ぱちんこ イエローキャブ』からのようです。以来、前述の「びっくりぱちんこ」あるいは「新世紀ぱちんこ」または「ちょいぱち」等の例外を除き、全ての機種に「ぱちんこ」が付いています。
確かにひらがなでぱちんこって見たら「ああ京楽!」ってなりますもんね。
なお京楽さんのパチスロは「ぱちスロ」です
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