後ろに立っているのは死神なのか!?「他人のリーチを見る人」にお願いしたい“パチケット”とは!?

他人のリーチを見る人のお話

「緊急事態宣言の準備入り表明見通し」という「金保留変化のタイマー準備入りSP見通し」みたいな強前兆からの「緊急事態宣言を出す」という安倍総理カットイン（布マスクで信頼度UP。ちなみに2枚だとプレミアム！）の次回予告が出た段階でこのコラムを書いておりまして。

これが「大当たり」してしまうと1カ月パチンコ店が休業ということになってしまうわけですが……ていうか、これがサイトに上がっている頃にはそうなっていることでしょう。

さて、こんなときに何を書こうかと。ジャーナリストではないので業界の動静とか書けないし、新台もいつ出るのかわからないし。まあ、いつも通り、パチンコ＆パチスロ周りで気になっていることを徒然なるままにダラダラと書きますね。

先日、『鳳凰∞』を打っているときに気になったこと。

それは「他人のリーチを見る人」のこと。

鬼のようにハマって「この千円でダメならもう帰ろう」となっているときに、まさかに7テンパイ！（あるある）　「うぉーーーーキターーーー！　これはさすがに当たるだろ！……いや、でもこれ、ホワイトインパクト演出が発生しないとハズレるんだよ！　たのむ！　白くなってくれ!!」と盤面に念を込めていると、ガラスに映り込む人の影。

腕を組んで立つ姿が格闘ゲームの『ストⅡ』に登場するキャラに似ているということで「ベガ立ち」と呼ばれたり「死神背景」なんて揶揄する人もいますが、自分の台にかかったリーチを後ろで見ている人がいることに気付いた瞬間、どう思いますか？

私は「やめてぇーーーー!!」となってしまいます。

その人は「シマの間を何気なく歩いていたら7テンパイでリーチがかかっている台を発見した。これはきっと当たるはずだから見ておこう」と思って立ち止まっているはず。

これは「土手の上を何気なく歩いていたらノーアウトで満塁になっている草野球チームを発見した。これはきっと点が入るはずだから見ておこう」というのと同じ。

「これはさすがに点が取れるだろ！」とバッターボックスに入ったところ、全然知らない人が見ていることに気付いた。「あの人はきっと点が入ると思ったから立ち止まって見ているんだよなぁ……これは点を取らないとマズい！……って、余計なプレッシャーがかかってるから！　見ないで！　どっか行ってぇーーーー！　やめてぇーーーー!!」の「やめてぇーーーー!!」です。

これ、パチスロなら一回バッターボックスから外れてネクストバッターズサークルへ滑り止めスプレーを吹きかけに行くが如く、席を外してジェットカウンター上にあるおしぼりを取りに行ったりして、その人がいなくなるのを待てますが、パチンコだともうピッチャーは構えちゃっている状態ですからね。やめられない、止まらない。はい、ピッチャー投げた！　どうする！　普通に打ちたい！　でも見られてる！　まあ、ノーアウト満塁だし、とりあえず当てればなんとかなるか！　当たれ！　バットがボールに当たってくれぇーーーー！　よし、当たったぁーーーー！　だが、打ち上がってるし。まさかのキャッチャーフライからの。

254のトリプルプレーでスリーアウト！　ゲームセット!!

……みたいな感じで。

767の激アツハズレでお財布オケラ！　ゲームセット!!

……だって。

「だから言ったじゃん！　俺、他人に見られているとダメなんだって！　変な力が入っちゃってダメなんだって！　アンタが見ていたからだよ、チクショー!!」とオカルト全開な八つ当たりを心の中でしてしまうわけです。

結果、「チッ、死神め」となる。これ不思議なもので、当たった場合は「アナタが見ていてくれたおかげだよ！　神様ありがとう!!」とはならないんですよね。当たったときは自分のおかげ、ハズレたときは他人のせい。ただし、背後で見ていたのがキレイめの女性だったりすると、当たって「勝利の女神さま！」ってなり、ハズレても「あの女（ヒト）が見ていたのに当てられない俺って不甲斐ない……チャンス逃したぁーーーー!!」ってなるんですよね。不思議だなぁ……。

ていうか、チャンスってなんだよ。ねぇよ。そんなもん。

そういえば先日行ったパチ屋に「女性へ声を掛けないでください」って貼り紙がしてあったんだけど、パチ屋で客や店員をナンパするヤツってそんなにいるんですね……って、何の話をしてたっけ？

そうそう、他人のリーチを見る人の話。

今度は逆に見る側の心理を考えると、大きく分けて2つ。

「当たる瞬間が見たい」場合と「ハズレる瞬間が見たい」場合。

「なんとなくリーチが掛かっているから見ていた」人は「当たる瞬間が見たい」というのが大半でしょう。「リーチ→当たる→勝つ→気持ちいい」という脳内回路が出来上がってますから、他人の当たりを見ても気持ちよくなれるわけです。それを他人が金をつかって出したリーチで味わえるとなれば、ついつい見てしまいます。ただ、この考えを持つ人は「自分の金をつかってようやく出したリーチを見るんじゃねぇよ！」となる人でもあるので、見られるのを極度に嫌がります。他人のリーチはつい見てしまうのに、自分のリーチは見られたくないという、気持ちと行動が矛盾した人物。残念です。

一方で「ハズレる瞬間が見たい」という理由の場合があります。恐らくそれは「自分が打っていたのにやめた台を見ている」からでしょう。不思議なことに「大ハマリした結果、泣く泣くやめた台」であっても「たくさん出して、満足してやめた台」であっても、いすれにしても「当たるな！　ハズレろ!!」と念じて見てしまいます……って、いやいや、僕は違いますよ。他人の台は見ないですよ。それがパチ屋でのエチケット。すなわち“パチケット”ですから。

……えー、どこかで聞いたことのあるフレーズにて、コラムは終了しましょうか。この手の話はキリがないですからね。えぇ。

最後にひとつ。他人のリーチを見たいという人に朗報があります！　パチンコには主に“ライター”と呼ばれる人が打っている動画が存在しておりま……あ、ご存知でしたか。

緊急事態宣言によりパチンコ屋が閉まっていて他人のリーチが見られないとお嘆きの方々、ネット上にあふれているパチンコ動画を観て、お楽しみくださーい♪……なんて、お後がよろしいようで。