森本レオ子の名前は「稀哲子」との2択だった？ガイド編集部員からライターとして活躍するまでに迫る (2/3)

仏壇にお願いしていたら憧れの○○と会えた！？

フリーになってすぐ食っていける感じでしたか？

最初の1年間は編集で食っていけたって感じですね(笑)。その後は番組のゲストに呼んでもらったり、来店のバブルもあったりしてだんだん動画に出る仕事が増えていったので、フリーライターに切り替えた感じです。

「ライター森本レオ子」の誕生ですね。ではそのライターでやれるようになったなと実感したのはいつ頃ですか？

編集部を辞めたのがちょうど東日本の震災の前くらいで、震災の時はまだ動画編集をやってたんです。その時は全然来店もないし、「とりあえず今はこれをやってる」っていう気持ちでした。転職サイトも普通に見てましたしね(笑)

その後くらいに、来店で結構スケジュールが埋まってきて「番組やりませんか？」とかそういう話が出てからですかね。気づけばっていう感じです(笑)

それだけ需要があるということですもんね。逆に軌道に乗ってから一番の正念場というか、ここを乗り越えないとライターとして死ぬかもと思ったことはありますか？

ライターとして死ぬとは思わなかったですけど「この人たち嫌だな、この業界怖いな」みたいな瞬間はありました(笑)

動画に出始めたのがちょうど来店バブルが始まった頃で、来店と収録がセットだったんです。来店がメインで収録なんか別に誰でもいいみたいな時に、とある番組のレギュラーになったんですけど、その時の代理店さんが本当にひどかったんですよ。

商圏ってあるじゃないですか。ここのエリアに行ったら同じエリアではしばらくできないよとか。それで「今日は埼玉に行きます」って聞いて安心してたのに、集合したら神奈川の方に向かってて、聞いたら「ああ、変わったから」みたいな感じで。

すごく雑な感じですね。

そういうのがめちゃめちゃあって、最初から違和感はあったけど「まあ、こんなもんなのかな」って受けてたんです。

でも実はその仕事、最初は守山アニキさんにお願いする予定だったのが上手くいかず、番組スタート1ヵ月前になってもキャスティングが決まらなくて、私のとこにきたそうなんです。

そもそもなんで守山アニキさんがダメになって私に来るのかわからなくないですか？(笑)。「ちょっと待って。『もり』しか合ってないけど」みたいな(笑)。間に何人いたんですかね。

あいうえお順ですかね(笑)

ですかね(笑)。今だったら笑えるけど「パチプロが欲しいわけでも、女性ライターが欲しいわけでもない。こんなに誰でもいい仕事ってある？」って思いましたね。

ギャラも最初聞いてたのよりビックリするくらい少なくなっていて、理由もわからないし、あまりに一方的で納得できなかったんで、「さすがにどうなんですか？」みたいなことを言ったら、「じゃあやめれば」みたいな感じになったんで私も「じゃあやめますよ」って降りました。

そしたら次の代役の人に「あいつがワガママで」とか言ってもないことを吹き込まれて、バタバタしたことがあったので「もうこんなところで仕事していけない…」って思いましたね(笑)

業界不信みたいになりますね。

そうそう。トラブルも多くて毎日嫌な電話をしてる感じだったので、すごいメンタルやられました。今考えてもあれがライター人生で一番つらかったですね。

ちなみにそれはいつ頃ですか？

フリーになって2年目くらいの時ですかね。本当に大変でした。

ちなみに印象に残った仕事ですが、まずなおきっくす☆さんとCR T.M.Revolutionの解説動画と。

私T.M.Revolutionの大ファンだったんですよ。

動画でも「青春を全て捧げた」と仰ってましたね(笑)

そうそう！ちょっと気持ち悪いんですけど(笑)。パチンコ台が出ることが決まった時はすごい嬉しくて、発表会でも写真撮りまくりましたよ(笑)

ご本人がプロモーションを積極的にやってくださる方で、その解説動画をアップしたらチラッと見てくださったみたいで、「この方すごい詳しいですね」みたいな感じでTwitterでツイートしてくださったんです。あれは死ぬほど嬉しかったですね。

へ～！それはすごいですね！

その日ちょうどラジオの収録があって、終わって携帯を見たらみんなから「Twitter見てください。すごいことになってますよ」みたいな連絡が入ってて、「なんだろうな？」って見たらそれでした。

「こんな嬉しいことがあるのか！」って感じでしたね。毎日仏壇に「会えますように」って拝んでたくらいですから(笑)

願いが叶いましたね(笑)

その時は会えなかったんですけど、結局その後別の機会に直接会えたんですよ。

それはお仕事でですか？

芸能の仕事をしている知り合いに、「舞台招待してもらえて、その後楽屋にあいさつに行けるんだけど来ます？」って声かけてもらって「え！い、いいんですか！？」みたいな(笑)

それでその人の楽屋あいさつにのこのこついて行って、「来てくれてありがとね」みたいな会話をしているのを近くで黙って見てました。

あはははは(笑)

1分くらいあいさつして帰りましたね。「話しかければよかったのに」みたいなこと言われましたけど「いや…ムリだ…」みたいな(笑)。だからその子には一生頭が上がらないです。

同じ空気は吸ってきたんですね(笑)

そうそう(笑)。生で、近距離で見ました。

自慢したいことでも挙げられてましたもんね。

まさにそれです。

その解説動画でも、ファンぶりがすごく伝わってきました(笑)

ファンといえば、私その前からT.M.Revolutionがラジオをやってた時の有名なハガキ職人さんたちを勝手にフォローしてたんですけど、その動画を見てハガキ職人さんまでリプくれて、その方たちとやり取りしたのも思い出です(笑)