森本レオ子の名前は「稀哲子」との2択だった?ガイド編集部員からライターとして活躍するまでに迫る (1/3)
森本レオ子
和歌山県出身のパチンコライター。パチンコ必勝ガイド編集部を経てフリーライターへ。独特なワードセンスと場の空気を読み自分のポジションを徹底できる勘の良さで攻略誌やWebコラム、CS番組からYouTubeと幅広いフィールドで活躍中。肩の可動域が超広い。- https://twitter.com/reocopon
- https://www.instagram.com/leocodon/
パチンコ・パチスロ業界のスペシャリストに迫るインタビュー企画「エキスパート」
今回のスペシャリストは
雑誌や動画、ラジオなど幅広く活躍するパチンコライター、森本レオ子さんです。
第1回は経歴の話からライターになったきっかけ、印象に残った仕事などを伺っていきます。
念願のガイド編集部員に!
まず経歴から伺っていきますが、業界のキャリアが13年目、懸賞雑誌編集、ガイド編集を経てライターになられたと。
はい。2009年の頭にガイドに異動したんで、そこから数えて13年目ですね。
最初は白夜書房の社員として入社されたんですね。
そうです。
その当時からライターになろうと考えていたんですか?
ライターなんて滅相もないです(笑)。編集になりたいって思う手前で、自分が書く方になりたいっていうのもやっぱりチラつくんですけど、そういうのってすごくこだわりのある人とか、言いたいことのある人とか、ちょっと変わってる人とか、選ばれし人たちじゃないですか(笑)
私はそういうタイプではないし、実際何か書いてたわけじゃないので、「自分が表に出て書くのはできないだろうから、編集に入ろう!」って思って、片っ端から出版社を受けて白夜だけ引っかかりました(笑)
そして入社してからは懸賞雑誌の編集をされ、その後ガイドに移られたと。
「懸賞なび」の編集をしていたそうですはい。ガイドは万年人がいなかったんです(笑)
最初は女性編集者はすぐ辞めちゃうからできれば男性がいいとか色々あったみたいですけど、私がパチンコ好きで「必勝ガイドに行きたい」って希望を書いてたのもあって、「やりたいなら異動させちゃえばいいじゃん」ってことで決まりました(笑)
希望が通ったんですね。
でも結局、異動してから2年もしないで辞めたので申し訳ないなって思ってます(笑)
辞めたのはやっぱり編集の仕事がキツかったとかですか?
もちろんキツイはキツイんですけど、その時1回目の結婚をして辞めるのなんのってプライベートでトラブルがちょっとあって(笑)
そういうのもあって一人前になる前に辞めましたね。
色々あったんですね(笑)。ちなみにガイドに異動した時から「森本レオ子」という名前だったんですか?
はい。グレート巨砲さんが編集部の子の名前をつけるんですけど、「どうせすぐ辞めるだろう」と思って適当につけたそうです(笑)
まさか13年も使われるとは(笑)
そうですね。名前は本名からつけることが多くて、福田さんっていう先輩は「福田だから総理だ」とか(笑)。私も本名が森本なので「レオ子か稀哲子(ひちょりこ)かその2択」って言われました。
※森本稀哲(ひちょり):日ハム、横浜などで活躍したプロ野球選手(1999~2015)。広い守備範囲とピッコロのモノマネで有名
ちなみになぜレオ子を選ばれたんですか?
レオさんの方が字面もいいし仕事も安定してるから、どっちかって言われたらレオ子がいいなと思って(笑)
でもゼットン大木さんの連載の担当をしていたとき、その繋がりで安田一彦さんが出演するパチテレのパチンコ講座みたいな動画に相槌を打ったりする役でテレビに初出演することになったんです。
その時に大木さんに「一応名前出すけど、本当にレオ子でいいのか?」って聞かれて「CSとはいえテレビに出るのに明らかに人からとったような名前は良くないな」って。
元ネタがバレバレですもんね(笑)
一応つけていただいたばかりだったので巨砲さんに「名前を変えようかなって思ってるんですけどいいですか?」って言ったら理由を聞かれて「森本レオさんから苦情が来るかもしれないから」って答えたんです。
巨砲さんは「コイツはどれだけ有名になるつもりなんだ?」って思ったみたいで、すごい変なイメージを植えつけちゃった気がします(笑)。
それで変な空気になって、すごい恥ずかしいことになっちゃったんでこのままでいいやって(笑)。そこからもう名前を変えることはなくなりました。
でも巨砲さんに「小器用なライター」と呼ばれてますよね。
そうなんです。絶対「ライター」とは言ってくれないんですよ。「『小』とかいらなくないですか?」って言ったんですけど認めてくださらない(笑)
ちなみにフリーになるきっかけは何でしたか?
最初はライターじゃなくて雑誌のページを作るフリー編集だったんです。機種ページもガイドではページを組む人が編集、ネームはライターって分担でやってるんですけど、経費節約のためになるべくライティングとサムネ小物を一緒にやってくれる人の方がいいんですよ。
だからそういうサムネとネームをフリーの編集として受けてて、大木さんのところで増刊の編集とか、やまのキングさんと一緒に出ていた「THEプレミアムハンター」っていう番組の粗編をやってました。テロップ入れたり細かいところはできないから、尺を収めるところだけ私がやるっていうのを、最初の1~2年やりましたね。
※粗編:撮影した映像を大まかに編集する作業
ご自身が出演したものを編集されてたと。
そうそう(笑)。だからYouTuberのはしりだったんですよね(笑)
これがターニングポイントになってるんですね。
ちょっと勘がいい方なので(笑)。こういう話し方をすると編集しづらいなとか気づけました。やってなかったら今でもたぶんわかってなかったと思います。
これまでのインタビューでも、編集もやっている演者さんは皆さんやった方がいいと仰いますね。
本当そうです。逆にやってないのによくできるなって思います。
うまい手の抜き方もわかるし、ここは使わないから喋らなくていいとか、音が入るとこは何もしないで切ったりとか、もしかしたら尺カットするかもしれないから「何回目の大当たり」とか言うのやめようとか、そういう細かいことは編集で覚えましたね。
そうやって強弱をつけてくれた方が制作の人も喜びますよね。
そういうところが「小器用」って言われちゃうんでしょうね(笑)
そこが人気の秘密かもしれませんねいいね!する
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