森本レオ子が「幻の200連」や「迷機で5万発」などパチンコの思い出を語る (1/3)
森本レオ子
和歌山県出身のパチンコライター。パチンコ必勝ガイド編集部を経てフリーライターへ。独特なワードセンスと場の空気を読み自分のポジションを徹底できる勘の良さで攻略誌やWebコラム、CS番組からYouTubeと幅広いフィールドで活躍中。肩の可動域が超広い。- https://twitter.com/reocopon
- https://www.instagram.com/leocodon/
「エキスパート」森本レオ子編、第3回です。
今回はパチンコをテーマに初めて打ったきっかけや編集部時代の思い出の機種、迷機についてなど色々伺っていきます。
ボーダーや交換率は知らないけどパチンコにどハマりしました
ここからはパチンコについて伺っていきますが、初めて打った機種は奥村の「加トちゃんワールド」だったそうですね。
はい。現金機のやつですね。
そのきっかけは何でしたか?
高校生の時に付き合ってた彼氏が、しょっちゅうパチンコに行って約束をすっぽかすのでそれに腹が立ったのと、私の好きなピンク・レディーのパチンコ台が導入された時だったので、自分から打ちに行きたいって言いました。
でも当時はパチンコのことを何も知らなかったので、「パチンコの仕組みを覚えるには、まずお金のかからない機種から打った方がいい」って言われて、加トちゃんワールドを打たされましたね(笑)
それでここに玉を入れるとか、当たったら玉が出るとか、そういう基本的なことを勉強しました。
それで徐々に慣れていったんですね。その頃から勝ち負けは意識されてたんですか?
いえ、意識してないですね。トータルしたらマイナスだと思います。
でも私、高校から親元を離れて下宿屋さんみたいなとこに住んでたんですよ。食事の出ない土日の分の食費とお小遣いと合わせて月に1万円くらいもらってて、それでなんとかやりくりしてたんでそんなに大負けはしてないと思います。
ただこの時はまだ交換率もわかってなかったんで、「同じだけ当たってるのに何でこの店は返ってくるお金が少ないんだろう」って思ってました。でも深くは考えないみたいな(笑)
不思議ですよね(笑)
その頃はボーダーもわかってなかったんですけど、止め打ちはできたんですよ。それもやったら得だからっていうんじゃなくて、電チューの開放に合わせて玉が入ると気持ちいいっていうだけでタイミングを覚えましたね。
ちなみにパチンコでやっていけると思ったのはいつ頃でしたか?
やっていけるとは思ってないですね。面白すぎてどハマりしてたんです。帰宅部だったっていうのもあるんですけど、打ちたくてよく彼氏を誘ってました。
でもあっちは自分が教えた手前強くは言えないけど、あんまり彼女にホールに入り浸ってほしくないっていう男心もあったみたいです(笑)
まさかそんなにハマるとは思ってなかったでしょうね。
近所のホールで打つと私がホールにいたって知り合いから連絡が回って彼氏にバレるから、10キロくらい離れたところまで自転車で行って打つくらいの執念はありましたね(笑)
あと高校生ってちょっと打ったら友達と遊びに行く感じなんで、遅い時間帯はあんまりホールにいないんですよ。だから塾が21時くらいに終わって、そこから下宿屋さんに帰るまでの1~2時間ちょこっと打って、「塾でした」っていう顔して帰ってました。そこしか空いた時間がなかったので(笑)
閉店プロですね(笑)
でもその時間からピンクレディーを打っちゃう、ものの知らなさというのもありました(笑)
そこまでしてでも打ちたかったんですね生涯ベスト機種では打ち込んだ機種でも挙げられたピンクレディー、シトフタ、そしてあしたのジョーと書かれていますね。
単純に打ち込んだっていうのもあるし、あしたのジョーはただ好きだったっていうのもあります。
あのひじがカックンと動くやつですよね。
そうそう。MAX機は打つけどそこまで好きじゃなくて、初代の牙狼もハマらなかったんです。やっぱりミドルの台でSTで100%っていうのが好きですね。
あしたのジョーが出た時はまだ必勝ガイドにいたんですけど、一冊本っていうこの機種だけを載せた本の担当になったんです。それが本当に大変で3日くらい寝られなくて、家に帰る気力もないから1人で馬場のラブホで横になりたいって思った記憶があります(笑)
色んな思い出があるんですね(笑)
大変でしたね。寝られないのが1番辛いんだって知りました。それでも、そんな状態を乗り越えて編集作業を進めていく。だから雑誌の校了って毎回奇跡ですよね。
これを経験してるから、ライターの仕事でそれよりしんどかったことなんてないし、「先行実戦で夜通し並ぶのが辛い」とか言ってるのを聞くと「何が辛いの?だまって立ってれば終わるじゃん」って気持ちになっちゃいます(笑)
編集部の仕事に比べればたいしたことではないと(笑)
深夜、寒い中で先行に行くってキャッチーじゃないですか。でも耐えれば終わるし、収録だって辛かったり何もできなくても行ってやれば終わるんですよ(笑)
そういうのもあって裏方の大変さがわかるから、頼まれたら言うことを聞いたり、求められてることに応じちゃうっていうのはありますね。
なまじ見えてしまっている。
はい。「頑張ります!」みたいな感じですね(笑)
今実機を見たら色んな辛かったこととか思い出しそうですね。
苦労の象徴って感じですね。でも台としても普通に好きでしたよ。
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