パチ7編集長がサイト立ち上げの経緯を語る！急な体制変更など色々あったようです (2/4)

「パチ7」立ち上げまでを聞いてみた

そこからパチ7を運営するゲンダイエージェンシーに入られたきっかけは何でしたか？

カミさんの実家に転がり込んで無職になったので、お義母さんと一緒にアルバイト情報誌で仕事を探したんですよ。「これいいんじゃないの？」とか赤いペンで印を付けたのを渡されて「これはちょっと僕の趣味に合わないですね」とか言いながら(笑)

その中にゲンダイエージェンシーの水戸営業所があって、パチンコの知識が活かせるし給料も良かったので入りました。でもデザイナー志望だったのに、最初はゴリゴリの営業だったんですよ(笑)

そうなんですね(笑)。それから「パチ7」がスタートするまではどういう流れだったんですか？

ここからが結構長いんですけど、まず営業がまた1年半で飽きて、「デザインをやらせてください。営業の気持ちがわかるデザイナーって最高じゃないですか？」みたいな取ってつけたプレゼンをして転向したんですよ。

でもそれも1年半で飽きたんです。水戸営業所は一応広告代理店だけど、取り扱う広告物は折り込みチラシか店内の販促物しかないんですよ。茨城県はテレビ局がないし、ラジオ局もコミュニティ放送くらいしかないですし。要するに「そういうことって何もやってないな、マスメディアがやりたい！」って思ったんです。

それで本社の部長に「やらせてくれませんか？」って直接メールしたら、ちょうど担当の人が辞めるタイミングでうまいこといって、全国のマスメディアの窓口をやることになりました。

次のステップですね。

そうですね。でもまた1年半くらいで飽きて、今度はグランドオープンのコンペがいっぱいあるんですけど、その広告企画を考える企画職になりました。

結構長くやったけどそれも結局飽きて、「いい加減ここの会社でやることなくなったな～」って思ってる時にパチ7の話が出てきたっていう感じですね。

それが7年前くらいですか？

はい。準備期間も含めると8～9年ですね。

パチ7のターニングポイントで「全て全力でやる、と決めたスタート」と書かれていましたが、あれはどういう意味なんですか？

元々うちはゼロベースからやるってあんまりなくて、上場してるし資金もあるから、うまくいってる企業と組むなり買うなりして始めましょうっていうのが結構普通の考えなんです。

当然ユーザー向けのサイトをやりましょうってなった時もそういう話が色々あって。言っていいのかな…ダメだろうな。

言える範囲で構いませんよ(笑)

当時、ある企業の携帯サイトがすごかったんですよ。ユーザーも多いし、そこに実機の情報があったら強いよねみたいな話があって。

それをうちの会社の上の方たちが「パチンコ・パチスロ詳しいだろ？」って僕をアサインして、色々やったんですけどうまくいかなかったんです。

そうだったんですね。

それで次に別の企業と組んでやろうとしてたんですけど、それもプレオープンギリギリで「やっぱり一緒に組むことができなくなりました」って梯子を外されちゃったんですよ。

直前でそうなったので「どうする？」って話し合った結果、なぜか「自力でやろう」っていう流れになりました。なんでそうなったのかな？自分が言ったのかどうかもあんまり覚えてないんですよね。

本当はそこまで偉い人が担当で僕はついて回るだけだったんですけど、「自力でやるんだったらお前がやれ」ってなってスタートしたのがパチ7です。

その色々がきっかけになったと。

でもそれまでも2～3年くらい準備して大変だったんですよ。

せっかく準備してきたのにってことですね。

もちろんそうです。大人の社会でこんなことあるんだなって思いましたよ。

そういう事情があったから独自サイトにならざるを得なかったんですね。

すべてのオプションが離れていってむき身が残りました。何にもなくなって、ただ僕だけが(笑)。まあ当然仲間は2～3人いましたけどね。

仕切り直しになった段階である程度ビジョンは見えていたんですか？

いえ、何も考えてなかったです。会社からもそういう経緯があったから「じゃあ予算いくらで、売上いくらで、ノルマいくらで」とかはあまり厳しく言われませんでした。誰1人やったことがないし、とりあえずやるしかないっていう感じでしたね。

結婚直前で破談になった人にすぐ次に行けとは言えないですよね。

僕らが望んだ結婚じゃなかったですけどね(笑)

それから実際に「パチ7やれるぞ」と手応えを掴んだのはいつ頃ですか？

う～ん。僕ら周年祭をやってるんですけど、1周年の時にオフ会をやってみようってことで、現役のホールにお願いして1日店休にしてもらって貸し切ったんです。最初はおっかなびっくりでしたけど、やってみたら100名以上来てくださってめちゃめちゃ嬉しかったですね。方向性が見えたっていうのはそこだったかもしれないです。

その時はまだ有名になる前の1GAMEのヨースケさんとかも遊びに来てくれてましたからね。

本当に本物が集まったということですね。

そうそう。設定も昔のイベントみたいにしようってことで、朝イチの出目が777でどこで信頼度何％とか、クレ落ちとかもやったりしました。

自分の台の設定を当てるっていう企画もやったんですけど、みんな「3かな？4かな？」とか悩んでるんですよ。本当は全6なのに(笑)。あれは良かったですね。

それに関連しますが告知したいことが8/7で7周年と。「パチ7」ですしやっぱり7は特別な数字ですか？

そうですね。でもまた緊急事態宣言が出ちゃいましたからね。

ユーザーを集めてイベントというのはなかなか難しそうですね。

ちょっとできないかな。

でも何か企画はされているんですか？

内輪でやろうかなと考えています。7年もやってこられたのはやっぱり見てくれる方がいてこそだし、オンラインでパチ7ファンの皆様に向けて、何かできたらいいなって考えています。

その辺りはサイトに注目という感じですね。

いや、でも今回はそんなに注目しなくていいです(笑)。コロナが落ち着いたらちゃんとやりますので。

そうですね。とりあえずワクチン接種も進んだらという感じですかね。

そうそう。本当はホールの駐車場とかで医者とワクチンを用意してワクチンオフ会をやりたかったんです。職域接種みたいな感じの企画を考えてたんですよね。

今一番集客できるイベントですね(笑)

打ったやつからビール飲んでいいよとか最高ですよね。俺らそんなことばっかり考えてるからダメなんですよ(笑)

盛り上がりそうですね(笑)

ななプレスもまだ2年なので、メディアの先輩として長く続けるコツを伺いたいなと思うのですが。

えっと、一番大事なのは資金力ですかね(笑)

たしかにそうですね(笑)

わからないですけど、たぶん単体で収益を出せって、おそらく会社的にそこまで重要度の高いミッションじゃないと思うんですよ。

パチ7もそうなんですけど、そういう発信するメディアがあれば社内でシナジー埋められるっていうところも役割としてあるじゃないですか。

メディアとして一本化できると。

そうです。だから例えばですけどゲンダイエージェンシーじゃないところでやってたらもうパチ7はなくなってると思うし、あの形じゃそもそもスタートしないと思います。

もっと細分化してニッチなところでトガらせてとか考えてたと思うんですけど、割とトータル的にやり始めてそのまま続けられたのはこの会社だからだと思うんです(笑)。メディアが存続できたという意味でですけどね。

あとはやっぱり内側でモチベーションを保てるかっていうのも難しいですよね。うちは立ち上げた時から「このサイトの情報に触れた方が『ちょっと昨日よりパチンコ・パチスロが楽しい』と言える状況を提供したい」っていう感じでやってるんで、そこがブレてないから続けられるのかなと思います。根幹の思いというか、意外とここは大事なので、たぶんこれから編集長が変わってもきっとそこは変わらないでしょうね。

それがパチ7イズムですね。

そうですね。方法は変わると思いますけどそこは大事だと思うし。ただ、それだけじゃ食えないからお金は大事だよっていう感じですね(笑)