ヒロシ・ヤングに聞く「開店プロの全て」謎多きパチプログループの実態に迫る! (1/3)
ヒロシ・ヤング
有限会社ゼイドンノウ代表取締役や演者だけでなく、番組企画制作まで幅広い肩書きを持ち、CS番組からWEB媒体などマルチに活躍するベテランライター。2021年5月より社運をかけたYouTubeチャンネル「ヤングちゃん、寝る?」を開設。ケバブが好き。- 『ヤングちゃん、寝る?』YouTubeチャンネル公式アカウント
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- 万発・ヤングのガバ・ガバ・ヘイ!
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- YouTube「ヤングちゃん、寝る?」
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- パチンコ滅亡論(新装版)
- https://www.amazon.co.jp/dp/4594088295
「エキスパート」ヒロシ・ヤング編、第3回です。
今回のテーマは「パチンコ」です!元開店プロのヤングさんに当時のお話をガッツリとお聞きしました!
月100万円稼げた!?「開店プロの世界」
人に薦めたいことがやはりパチンコになりますが、今も遊技としての面白さは変わらないですか?
だって、今のパチンコすごいと思わへん?
勢いがすごいですよね!
ちなみに初打ちの機種がゼロタイガーとなっていますが、かなり古い機種ですね。
中2で初めて打った時はたぶん違う台だけど、高校の頃に機種名が分かっているのがゼロタイガーかな。
この頃はまだ手打ちの台ですか?
いやいや、この頃はもう電動だよ。
手打ちから電動に変わったのは73年くらいかな。「男はつらいよ」にも出てくるんですよ。
ええっ!?手打ち台がですか?
大竹しのぶがヒロインの回なんだけど、中村雅俊が「ワット君」って呼ばれる電気技師の役で、寅さんとワット君の2人でパチンコ屋へ入るのよ。
そこで、ワット君は当時、最先端のテクノロジーだった電動ハンドルで打つんだけど、寅さんは「俺はやっぱりこっちだな」って手打ち台を打つシーンがあって、あれは電動と手打ちが同居してたっていう貴重な証拠だよね。
それはすごく興味深いですね。
だから、その時期にはまだどっちもあったってことだよね。
ちなみに、最初に打ち始めたきっかけって覚えてますか?
言ってみれば「タバコ吸いたい」とか「酒を飲んでみたい」と同じ感じだったよね。
「悪い」「ダメ」って言われてることをしてみたいと言うか、良い感じに言うと「未知への好奇心」かな。
しかも、遊んでるだけなのにお金がちょっと儲かっちゃったりすることもあるから「すげーな」って思ったね。
そんな中で一番打ち込んだ機種はミサイルですね。
そうそう。これはね、パチプロの頃に久々に出た一発台だったの。
当時、一発台がしばらく出てなかった中で何年ぶり出た機種だから当時の打ち手は皆ワーって沸いて、1ヵ月マジメに新装開店を狙って回って100万円くらい稼いだりしてた。
そう考えると、ミサイルは思い出深い台やね。
では、最初からずっと勝っていたんですか?
いや、それがそんなこともなくってね。でも、当時は大学生でとにかくレコードが買いたくて(笑)
金があったらレコードを買いたかったから、打ち止めしてはレコード屋さんに行く感じやったな。
だから、札止めしてある台の開放狙いとかをやってたかな。それでも何だかんだで負けとったと思うけどね。
そういう時期を経て開店プロにつながっていくんですね。
そうそう。
開店プロの時は先ほどのミサイルの100万円よりももっと稼げていたんですか?
いや、稼いでるヤツでも大体月100万円くらいまでやったね。
それでもすごい金額ですね。
もっと稼いでるヤツもおったと思うけど、それってすごいしんどくて。
打ち始めたら朝から晩までは当たり前なんで、それで日当5万くらいの1ヵ月で150万円くらいかな。
それをフルで1年やっても1800万円だから、1500万円以上勝ってるヤツはそうそうおらんかったと思うよ。
いわゆる今の打ち子的な人とは違うんですか?
打ち子的なこととは違うのよ。システム的にはみんなそれぞれがソロ活動なんで。
ソロ活動だけどグループで台を押さえるっていう感じですか?
それはデカい開店の時にたまたまメンバーが被るだけで、開店プロっていわば『情報の共有』だけなんだよね。
そうなんですね。
軍団で揃って動くっていうことはなくて、たまたま店が被ってそこに10何人集まったりしたことはあるんだけど、それぞれどこ行って何打とうかは全部その人の勝手なので。だから、俺もすげーいい加減やったね。
ただ、勝ち方がわかっちゃったらパチンコがつまんなくなってくんのよ。
だから「家賃そろそろ払わなきゃ」ってなってからようやく動き出すとか、とにかくめちゃくちゃ遊んでたもんね。完全にキリギリスの生活(笑)
では、よくスロプロの方が仰るような「毎日稼動、毎日データ取り」みたいな感じではなかったんですね。
その頃よりは全然ぬるい時代で、そうならないと食えなくなった時が僕にとってはすごいショックやったね。「そんなに真面目やったら普通に働けるやん!」って。
たしかに(笑)
毎日データ取りでBIGとREGの数を数えて、折れ線グラフ見て次の日の予想台を決めて、朝イチ抽選から並ばなアカン、ってのを見たら「そんな勤勉なことやるんなら、働けや!」と思って。
それを見て「これはパチプロの質が変質しつつあるから、記録に残しておきたい」って考えるようになっていたんだよね。
末井昭さんから「何か企画ない?」って言われた時に「パチプロの本作りましょうよ」「いずれ、なくなって消えちゃうモノだから留めときたい」って。それで「パチンコで生きていく技術」ができたんよ。
パチプロの方にインタビューしている本ですよね。
そう。タイトルは末井さんがつけたんだけどね。
テープ起こしも末井さんがされたそうですね。
そうそう!腱鞘炎になってたよ(笑)
白夜も予算がなかったからね。普通は業者に出したり、誰かにやらせるんだけど、末井さん自らがテープ起こしをやってたね。
末井さんがいてこその本なんですね。
それはあるやろうね。
パチンコ雑誌の歴史を振り返っても、やっぱりこういう形になっていった大元には末井昭って名前があるやろうなと思うよね。
まず、コンビニに置くことで爆発的に売れるようにした点や攻略法を見せるってこともあるけど、何より俺は末井昭の「磁場を狂わす力」が大きいと思ったよ。
それはどういう力ですか?
白夜にはおかしなヤツばっかり集まって来るでしょ(笑)
マガジンが「俺たちはガイドには負けてないんだ」っていくら偉ぶったところで、出てきてる人間の才能がまるで違うやろって。
あれは末井昭が呼び寄せたんだよね。魚拓も沖ヒカルもういちも全部そうだと俺は思ってて、やっぱりそこがすごいって思うね。
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