【純増】時代によって違う! パチスロAT機の「高純増」って何枚から?
チワッスあしのです。
いつもありがとうございます! パチンコ・パチスロに纏わる「ふわっと理解している事」を個人的に調べて解説するこちらのコラム。今回は「純増」について。スペックのなかで必ず出てくる単語なんですが、もう1回さらっと振り返ってみましょう。どうぞ!
純増=メダルの増加分
ことばの意味でいうと、純増とは「メダルの増加分」を表します。6枚の払出がある小役の場合は掛けた3枚を引いた「3枚」が純増。15枚役の場合は12枚が純増になります。で、スペックに出てくる数値としての純増枚数は、ATやART中などメダル増加区間の「理論上の平均増加枚数」を指し、さらにそれをわかりやすく「1ゲームあたりの数値」にしたものを指します。
なので表記としては「3.2枚/G」みたいな感じになるハズなのですが、現在のパチスロにおいては「純増」といえばコレを指すのがデフォになるので、「/G」みたいな部分はあえて明示しないメディアやメーカーもあり。んじゃ1ゲームあたりじゃなくてAT全体の平均増加枚数はどういうふうに表現するんだよというと、これは「TY」という表現の仕方をします。しますってかそういうふうに書く人もいます、くらいの認識でいいと思います。なので「純増3.2枚でTYが800枚」みたいな機種があった場合は「1Gあたりの増加数が平均3.2枚で、増加区間全体の平均が800枚くらいだよ」という意味ですな。
最近の台の純増の例 | |
機種名 | 純増枚数 |
スマスロバイオハザード:ヴェンデッタ | 約2.0枚/G or 約4.0枚/G |
スマスロ北斗の拳 | 約4.1枚/G |
パチスロ からくりサーカス | 約2.8枚/G or 約7.6枚/G |
Lベルセルク無双 | 約2.5枚/G or 約5.0枚/G |
L主役は銭形 | 約2.7枚/G |
特徴的なのをザクッと表にしましたが、最近は多くの機種で純増が違う2種類のATを搭載しています。んでこの速い純増のATの方を一般的に「上位AT」などと呼称します。これを見ると現在のルール上、普通のATの純増枚数の上限はだいたい3枚前後であり、上位になって一気に跳ねるのは何となく許されとる、みたいなのが分かりますな。北斗だけちょっと特殊ですが、これはバトルパートでメダルを減らすことで上手いこと調整してる感じであります。
んでそれを踏まえて「どこから高純増なの?」という話。
厳密には決まってねぇ。
純増枚数の速さだけでいうと、状況は限定されますが純増13枚超えの「クラブロデオ」が多分史上最速なんじゃないかと思います。ただこの機種は常にその枚数が取れるというわけではなく、AT及び集中の状態によって純増がめちゃめちゃ変動し、最速部分を切り取ってそれ、みたいな感じ。なので今で言う「純増速度」とはちょっと違うかもしれません。ですがとりあえず6号機の現在における「ほぼ毎ゲーム15枚役が揃うよ」みたいなのは当時は別に珍しくもなんともなく、当時においては高純増とか低純増とかいう表現は無かったように思います。
遅いAT、というので印象に残ってるのはサミーの「サバンナパーク」「ギャルズマジック」ですが、これは今見ると純増が3枚。今の基準に照らすと普通も普通です。
んで時代はそこから5号機に突入するのですが、いわゆるARTの全盛期が2012年あたりでしょうか。上で挙げたサバンナとギャルズの両機種がたまたまサミーなので特に意味なくサミーを例にしますが、この辺で出たのが「 リングにかけろ1~ギリシア十二神編~」で、純増は2.0枚。翌年2013年の「攻殻機動隊S.A.C」「北斗の拳 転生の章」はAT機になったことで純増は2.8枚まで一気にハネあがります。ARTからATへの変容は2011年に出たユニバーサルの「エージェントクライシス」という機種を起点にして始まっており、だいたい2012~2013年くらいで各社ともARTからATへの移行が完了。以降は「5号機の爆裂時代」が始まります。んでこの時期には純増3.0枚近辺のAT機が「高純増」と呼ばれておりました。
が、6号機になってまた話がガラッと変わって、一発目に出た「HEY!鏡」が純増5枚でデビューしたことにより相対的に「純増3枚」って本当に速いのか? という問題が出てきてこれを「高純増」と呼ぶ向きは消滅。以降、「高純増」という単語に厳密な定義はなされてないんですけども、3枚を明らかに超える、例えば5枚以上とかその辺のやつは「高純増である」となんとなくフワっと呼ばれる時期が続くなか、いよいよ上で述べた「上位AT」という速いATを備えた機種が爆増するなかで、「高純増」というのが「下位のATに比べて」という、また新たな意味を持つに至りました。
つまり約4.0枚の「プレミアムヴェンデッタモード」も、これは間違いなく【下位に比べて】高純増であり、これが誰しも高純増であることに疑念を抱かないであろう「からくりサーカス」の「超からくりサーカス(約7.6枚)」と、言葉の上では比肩する事態になったんすな。
要するに「高純増」ってのはもはや「何枚から」と決めるのがメチャ難しくなったんではないかと。筆者はそう思っています。なんとなく3.1枚から高純増で良い気もするけどさ。
打ってて楽しいのは純増4枚くらい。
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