祝!「パチンコ滅亡論」ベストセラー!パチンコライターの重鎮、大崎一万発に2019年の参議院選挙についての真相を聞いてみた。「尾立氏のパチンコ族議員誕生」は何故成功しなかったのか!?

大崎一万発

元パチンコ必勝ガイド編集長。2003年に同社を退社してフリーへ。 編集部在籍時から数多くのパチンコ・パチスロ番組に出演しており、現在に至るまで常に業界の最前線で活躍中。パチンコへの愛情から、ホール/メーカーへの歯に衣着せぬ発言でも有名。
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パチ/スロ業界のスペシャリストに迫るインタビュー企画「エキスパート」

今回のスペシャリストは

もはや説明不要の超大物パチンコライター、大崎一万発さんです!

この度上梓されたヒロシ・ヤングさんとの共著「パチンコ滅亡論」が早くもベストセラーを迎え、プレイヤーだけでなく、業界関係者も巻き込み話題沸騰中です。

インタビュー第1回目はそんな万発さんに、業界内外で大注目を集めた「2019年のあの選挙」についての真相を聞いてきました!

今回はいつもよりちょっと社会派の「エキスパート」です

いきなり選挙の話からスタート!あの時、大崎一万発は何故動いたのか?

いつもなら、経歴のお話などからお伺いしていくのですが、まずは本のお話から…

編集部員はそっと一冊の本を取り出した

※「パチンコ滅亡論」:業界のご意見番でおなじみの大崎一万発、ヒロシ・ヤングの二人がパチンコ業界が抱える問題、矛盾を容赦なくぶった斬るパチンコ文化論。依存症、釘問題、射幸性の規制、広告規制など業界を取り巻く問題の本質がどこにあるのか?ユーザーも業界人にも響く内容ばかりの神本です

おおっ!ありがとうございます!

拝読しましたが、読み物として面白さはもちろんのこと、プレイヤーの打ち手であったり、僕らのようなメディアも含めて業界に関わる人間であったり、規制する側であったりと、皆がそれぞれ自分たちの都合のいいところだけを見てきたんだな、と。

見たくないものを避けてきたからこそ、業界の危機を迎えているのではないか、という印象を受けました。

その感想をもらえるとは、ホントによく読んでもらってますよ。そういう感想はありがたいですね!

恐る恐る提出した感想文でしたが「合格」をいただきました

「皆の見てない部分ではこういうことが起きているんだよ」と、それぞれが見てこなかった箇所にフォーカスを当ててくれたのがこの本かな、と思いました。

もうホントに仰る通りです。

パチンコって「娯楽という側面」と「ビジネス産業という側面」、そして「それをもって商売する人」と「遊ぶ人」と、それぞれ立場の違う人たちが集合体となって一つのジャンルを作っているわけじゃないですか。

それぞれが勝手なことを思って自分の都合のいい事をしようとすると、当たり前ですけど色んなバランスによって成り立っている業界なのでどこかがおかしくなってしまうという、それが今になって極まった状態なのかなと思って。

まぁ、関わる人たちが「自分たちの得になるものを100%全部自分で取ろう」とせずに、「ちょっと遠慮しとこうかな」みたいな。苦しい時だからこその譲り合いが「何となくふんわりとえぇ業界になっていくんかな」っていうそういう気持ちなんですよね。

パチンコに関わる人たちの相互理解をもっと進める必要はあるんじゃないかと。ホール、メーカー、そしてエンドユーザーは、ある意味で敵同士だけど、でもパチンコがなくなったら困るという点では身内というか、仲間なんですよ。「呉越同舟でいきましょうよ、連帯するところはしましょうよ」って呼びかけの意味合いもありますね。

選挙のことにもつながっていくと思うんですが、あの時も業界全体が一体になれなかった印象があるのも、こういうそれぞれの視点の違いがあったのかな、と思ったのですが。

※選挙:2019年7月に参議院選挙が行われ、尾立源幸氏が自民党より比例代表から立候補。「パチンコ業界」の担い手を宣言し、メーカーや各協会団体などに支援を要請。ライターを中心に投票を促す動きも踏まえ、「パチンコ族議員」の誕生が期待されたものの、落選となりました。

そうですね。そもそも選挙に関してはエンドユーザーに対して全く訴求しようとしてなかったというところがあったんですよ。業界団体と、加盟するホールやメーカー、業者が支援する形で完結する応援態勢だった。

でも、パチンコの未来に関わることなのに「なんでエンドユーザーに対して何の説明もないんだろう?」って思ったんですよ。しかもエンドユーザーって少なく見積もっても1000万人はいるとして、その数字の票が取れたらめちゃくちゃデカいわけやないですか。選挙戦術としてもエンドユーザーに対して何も宣伝がないのが僕はちょっと意味がわからなくって。

最初はそれほどオープンな動きではなかったんですね。

選挙が具体化して尾立さんが立つみたいな話が出た時に、僕がTwitterで「なんでやねん。ユーザーに何の説明もない。おかしいんちゃうけ!」みたいな事を書いてたら、それを後援組織の人たちが見て「ちょっと話を聞いてくれ」って呼び出されたんですよ。

「なんか大崎めんどくさそう…」って思ったのか知らないけど(笑)

「うるさいヤツが来たぞ」みたいな(笑)

直接お話を伺って、意義はわかって「あぁ、わかりました。そういうことであれば」と。

僕自身は業界内の繋がりで色んな方から、特にPOKKA(吉田)さんとかに「尾立議員が当選するということはこういう意義があるんだ、こういうプラスのことがあるんだ」って色々聞かされていた、っていうのもあったんですよ。

30年近く業界を見てきたけど、折々の大きなターニングポイントでエンドユーザーの意見が反映されたことはない。我々は業界にとって養分扱いだったわけですけど、いやお客様なんだから少しばかりは要望を聞いてくれないとおかしいよね、そういう不満がずっとあって。

「エンドユーザーは放っておいてもついてくる」ということでしょうか。

そうです。見下してるとまでは言いたくないけど、「なんだかんだ言ってどうせ打つし」という考え方はあったと思う。「そういう時代じゃないですよ」ということは強く言いたいことですね。

尾立さんは「ユーザーの声を聞く仕組みを作る」と明言した。応援する人たちから熱意あるメッセージも受け取った。閉塞感のある状況を変えられる可能性があるなら、応援するのが筋だよねと。だからTwitterで応援宣言をしたんですが、そこから少し空気が変わったところもありましたよね。

そうですね。大崎さんが動きを見せてから、媒体を超えて他のライターさんの動きもすごく見え始めたな、という印象があります。

あの時は万発さんを中心に大きな「うねり」が起きていたように見えました

そう。そこに関しても媒体側に対してぱちんこ広告協議会側から「応援をしてくれ」的なオーダーが行ってたんですけど、媒体側も「なんで応援をせなアカンのか?」っていう趣旨の根っこの部分があんまりピンと来てなかったんですよ。「何の得があるんですか?」と。

でも、それも当たり前でアナウンス・説明がないからなんですよね。となると、そこに所属している演者・ライターってのはもっとわからない。しかも政治問題って迂闊な関わり方をすると自分が損する場合もある。

どうしてもそこはなかなか難しいデリケートな話題。

そうですよ。だからライター側としても「なんかやってるし、なんかせなアカン気もするけど、ようわからんからとりあえず放っておこうかな」って言うてたところに僕が「こうした方がえぇよ!」とガーンと言ったことによって安心したライターさんが多分おられたと思うんですよ。

「じゃあ、そういうことなら僕の一票だけでも協力しようか」という方が沢山いらっしゃったし、逆に「なんかわからんし。いや、俺はいいわ」っていう方も多分おったんですよ。それはそれでその人の考え方なんで。

でも、パチンコ業界と選挙、国・政治との関わりですよね。そういうところで「パチンコ業界の行く方向が決まっている」ということを色んな人が気が付いたという意義がすごくあったと思うので。

今回の選挙で「政治とパチンコ業界がリンクしている」ことに初めて気づいた方々が出てきた、ということですね。

業界の行く末には政治的な思惑が大きく関係している。そして業界を直接的に所管する警察との関係性においても、政治の力を借りることは必要。根回しというか、いわゆるロビー活動の重要性を、身をもって学ばせてもらいました。

実際問題これだけの大きな産業なので、あらゆる立場の様々な思惑が複雑に関係している。何かを動かすというのは本当に大変なんだなと痛感しましたね。

その点は本の中でも触れていましたね。

だから僕らも、ただ「もっと出せ」「緩和しろ」みたいなことだけ言っても相手にされないわけで。「○○が××になっているのは△△の理由がある」ってことを理解した上で、「じゃあこうしてくれたらもっと打つけどね」みたいな要望を上げられたら、業界としても養分扱いはしづらくなるわけじゃないですか。

「今までみたいにほったらかしだと、どんどんやりづらくなる」と思ってもらいたいわけです、客の立場としては。だから今回、尾立さんは落選してしまいましたけど、微力でも選挙戦を手伝わせてもらったことで、「客もそんなにバカじゃないから」って一石を投じられたのかなって気はしています。

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