エンドユーザーイベント【POKKA吉田コラム #20】
7月24日、東京ビッグサイトで開催されたユニバーサルカーニバル×サミーフェスティバルに行ってきた。
私の立場は「業界紙シークエンスの発行人編集長」「熊本RKKパチンコ研究所MC」の両方の立場である。
来場者数は16,500人。目標15,000人で、最大20,000人までは対応可能、20,000人を超えたら入場制限をかける、ということだったらしいが、事故等もなく、無事開催ということで、結論から言うと大成功である。
いまどき、この規模のエンドユーザーを集めるイベントは珍しい。
ニコ超は別だが、あれはイベントそのものが別格だし、他のイベント目当ての来場者も多く含まれるからそもそも比較のしようがない。
単体のイベントとしてこれだけの規模を集めるエンドユーザーイベントを久しぶりに体験した。
というか、私が一番驚いたのは「灼熱牙王」というパチスロが展示してあったことだ。
私にとってはとても懐かしい型式である。
ロデオ製灼熱牙王は、2002年6月11日、新高輪プリンスで大々的に展示会が開催された。
当時はパチスロ4号機の全盛期であり、展示会前に同型式はテレビCMでも宣伝されていた。
この型式が展示会当日に急遽、販売停止ということが発表された。
これが爆裂機問題が表面化した瞬間である。
それを私は「ロデオ「灼熱牙王」の真実」という記事で、なぜ販売停止に至ったか、明らかにしたのだ。
この記事はかなり拡散されたようで、当時私が所属していた会社(今はない)のサブ的事業でやっていた静的コンテンツの一コラムのペンネームだった「POKKA吉田」が、そのまま定着してしまい、2004年に独立してフリーランスになるときにもペンネーム&ワークネームとして、今も使用しているのである。
ユニとサミーという、規模も実力も近しい2社による合同イベントの開催ということも驚きではあるが、それはジーグ設立以降はさもありなんである。私はサミーが自社の歴史をきちんと展示した(ロデオはセガサミーグループ)という事実にとても感心した。
私がPOKKA吉田として今フリーランス兼シークエンス編集長として生きているキッカケを作ってくれた灼熱牙王の現物を見たのは、ユニバカサミフェスが初めてのことである。
よくぞサミーさん、残していてくれたと。
16,500人の来場者の中には、ホールや他メーカー関係者など業界関係者も多数いた。
彼らにイベントの感想を聞くと異口同音に次のように返ってきた。
「いろいろ大変な情勢だけど、これだけ若い人が集まるイベントができるのだから、まだこの業界は捨てたものではない」
これは私も感じたことである。
人気ライターや漫画家を100人以上出演させ、完全屋内でのイベント開催が成功した事例だ。
で、今月の話。今月は、私が取材に行ったり関係しているところが取材に行くイベントが二つある。いずれも8月6日。
一つはニューギンの「花慶の日2016」。
東京国際フォーラムにて開催だ。例年、角田伸朗氏のステージがあり、エンドユーザーの中でも特に慶次シリーズ好きが集まるかなり熱気の高いイベントだ。
ほぼ毎回私も取材で行っているのだが、私はもう一つの方に出演するために今回は行けない。
花慶の日は、RKKパチンコ研究所がクルーを出して収録取材に行くことになっている。
もう一つは、日電協、回胴遊商主催、日工組協力の「パチスロサミット2016」。
こちらは毎回、エンドユーザー向けのパチスロイベントなのだが、今年はそれに加えて「業界シンポジウム」を開催。
ホール関係者を集めてシンポジウムがあるのだが、そのパネルディスカッションに私が登壇することになっている。
また、業界紙11社が集まる「日電協・回胴遊商業界誌記者クラブ」が業界関係企業が多数集まる上野村マップをパネル展示する。
この記者クラブには私が編集長を務めるシークエンスも参加しているため、一応は関係者でもある。
花慶の日は本来は8月7日。パチスロの日は本来は8月4日。しかし、いずれもエンドユーザー向けのイベントであるため、多くの人が来場しやすい曜日に調整して開催される。
それが今年は重なり8月6日となっている。
ユニバカサミフェスの来場者数の多さや盛り上がりを直に見ている私は、同じような盛り上がりをこの二つのイベントに期待するわけだ。
片方は第一回から出演させてもらい今10年目を迎えている熊本の番組の収録取材として関わり、片方は演者としても関わっているから、盛り上がって欲しい気持ちも強い。
なお、ジャンバリからも両方のイベントの出演者がいるので、来場する人には楽しめるだろう。両方行く人とかいてもおかしくない。
私は、そもそも自分の仕事として、こういったエンドユーザー向けイベントの取材はあまりしてこなかった人である。
新機種なら新機種の情報に特化して集めたいのに、関係ないショーなどを見せられて、と、正直言えば以前は閉口していた方だ。
しかし、これだけ業界の情勢が悪いと、そういった盛り上がりというのも懐かしいというか、嬉しい。
今は、遊技機メーカー側もエンドユーザーに直接なんらかのアプローチをしてくる時代。こういった試みが奏功すればいいと、素直に思っています。
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