しのけんのタイムスケジュール公開！「パチスロ生活者」のリアルな日常！ (1/3)

しのけん

東京都出身。月刊パチマガスロマガ専属ライター兼パチスロ生活者。高校卒業からスロプロとして活動、後にパチスロ攻略マガジンで専属プロとしてライターデビュー。現在もライター、動画出演など多岐に渡る活動をしながらも、パチスロ生活者としての稼働をメインとしたストイックなスタイルでカリスマ的な人気を誇る。ゆるキャラが大好き。

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「エキスパート」しのけん編、第3回です。

今回はしのけんさんの1日のタイムスケジュールやパチスロに対する思いをたくさん語っていただきました。

「パチスロ生活者」は確率論に身を委ねるのがカッコ良い！

しのけんさんの肩書きは「スロプロ」でいいんですか？

そうですね。「パチスロ生活者」っていう単語を使ってはいます。ななプレスさんのインタビューで、ガリぞうさんも使ってくれていたのを知って、ちょっと嬉しかったです(笑)

こういう場もいただいている身なので、「パチスロライター」ではあるけれど、自分的には「ライター的な仕事もいただいてるパチスロ生活者」っていうスタンスで統一していますね。

肩書きとしては「パチスロ生活者」っていうのが前提にあるんですね。

実際プロになってすぐ勝ち始めたんですか？

プロになったから勝てるんじゃなくて、勝てるからパチスロ生活者になっちゃったんです(笑)

少し前にも話しましたが、勝ちたいという意識が芽生えたのは中学生の頃。父親とパチンコに行くようになって気づいたことの1つが、父親が超の付くオカルティストだったんですよ。「下皿に玉詰めると傾いて当たりやすくなる」とか「役物内に風が吹いてV入賞外される」とか(笑)

そんなこと言いながら、負け続けてたんですよね。

お父さんはオカルティストだったんですね(笑)

その頃のパチンコってほとんどの店が2.5円交換で、朝イチから1時間以内に当てた人や、特定の図柄で揃うと無制限で打てるようなサービスが多かったんです。

無制限状態なら等価と似たようなボーダーで打てるようになるわけですが、父親は「金で入れた方が当たりやすくなるんだ」とか言って、無制限で持ち玉もあるのに、現金投資しちゃったりで。

「じゃあ何で無制限がサービスとして成り立っているんだろう」って考えた時に、「あれ？玉借りる時は10000円で2500発なのに、お金に交換する時は4000発で10000円だぞ…」っていう矛盾に気づいたんですよね。

実はそういうところに気づいてない人も多そうですよね。

当時は交換率なんて把握してないながらも、「おかしくない？玉、誤魔化されてるんじゃない？」って思って父親に聞いたら「わかんねえ」ってなって(笑)

それで店員さんに聞いて、玉を借りる時と交換する時の違いが当たり前に存在する事実を知り、お金で打つ時点は損。玉で打てる時は得、無制限サービスを得られたら、粘るってことだけを漠然と行ったら圧倒的に勝率が上がったんですよ。

今じゃもう当たり前の勝つための理論なんだけれど、当時はそういう事を理論的にというよりは、感覚的にパチンコで学んだ感じですね。

なるほど、当時は感覚で感じ取っていたんですね。

高校卒業直前までは裏アラジン2が軸だったんですが、高校を卒業してそれこそ本当にパチンコ・パチスロ一本になった頃は、スーパープラネットのジリリン判別で設定変更見抜いたり、当時のご多分に漏れず、朝イチからボーナスフラグを店が仕込んでくれている「モーニング」サービスがあって、ちょっと小細工して、確実に、更に倍いただいたりとか。

小細工で確実に倍いただくとはどんなことですか？

その店は当時珍しい自動メダル補給だったんですよ。で、閉店直前になると、客が居ても空き台の出目を7並びにして清掃して電源オフしちゃうような店で。だから閉店後に台を開けるのは基本、設定変更時かモーニングを仕込む時のみだったんです。そんな訳で閉店前に、もう清掃が済まされた電源オフ台の、台座と台の下皿の隙間にメダルを1枚置くようにしていたんです。

で、店側が設定変更もしくはモーニングを仕込む時に台を開けると、そのメダルに気づいて、片付けるから…翌日朝イチでそのメダルを確認して、なくなっていればモーニング台が設定変更台ということが確定してくれて。

なるほど、台を開けた時にメダルに気付いたら片しますもんね。

そんな感じでモーニング台を把握したら、まず1台は敢えてBIGを揃えずバラケ目にして手放すんです。モーニング狙いの打ち手はまだ回されていない「朝イチ7並び台」を狙うから、自分も同じようにもう1台のモーニング台を拾って、その後、バラケ目になっている「モーニングが入っていなかったと思わせていた台」でもう1回モーニング台を取る…っていう。

なかなか心理戦的なテクニックですね。

学生時代にファミコンのバグのような攻略法をパチスロで見つけちゃって、それが使えなくなっても、こういう細かいことをすれば確実に収支がプラスになる。そしてなにより、そういうことをしているのが周りで自分だけ…そんな優越感みたいなものもあったから、専門学校資金を貯めるという名目で始めたパチスロ生活だけど、どっぷりとこの生活そのものにハマっちゃいましたね(笑)

結局、資金を貯めて専門学校に行かれたんですか？

行ってないです、行く訳ない(笑)

同級生が高校卒業後就職して、その苦労話を聞いたりしつつ、自分はなんて楽しいことで稼げてるんだ！なんて、この生活に軽い優越感すら抱いていました。今考えると恥ずかしいことこの上ないですが。

稼働日のタイムスケジュールを公開！

しのけんさんの稼働日のタイムスケジュールを知りたいので、こちらの表に記入していただけますか？

食事の時間とかも入れますか？

そういうのもぜひお願いします。

朝のデータチェックっていうのはお店行く前にお店の傾向を見る感じですか？

大まかに行く店ってのは前日には決めているんですけど、急に予定変更することもあるし、朝行った店であぶれて第2候補的な店に移動した時に、動きやすいようにある程度データを精査したりって感じです。

これらは寝起きのふわっとした時や移動中に行なう感じです。まあ他には店から配信されているLINEやSNSをチェックですね。

LINEチェックは朝に各店舗から送られてくるようなやつですか？

はい。とりあえず都内や関東近辺の店のLINEは片っ端から入ってるので、軽く目を通して。あとは、Twitterなんかに「設定6確定した！」とか画像と共にツイートしている人がいるので、そういうのをチェックしたりとか。

そういう他者のツイートで傾向とかを把握するっていう感じですかね？

というか、自分が把握していない店に高設定台が存在しているか否かの裏付け取り…的な感じです。例えば「設定6確定した！」とかって文章と共に確定画面画像を上げてたりすると、たまに台番も一緒に写ってたりしてることがあるんですよ。

サイトセブンなんかのデータサイトで台番と機種が合っている店を探してグラフも確認すればホールの特定も可能だし、例え台番が写されていなくても、液晶に反射されている背中の台の機種が見えれば、ある程度店を絞ることもできる。

そういうことをこまめに探っていけば、自分が把握していない店でも「あ、ちゃんと高設定使っているんだ」とたどり着くことができる。こういう細かい作業が好きなんです(笑)

本当にいろんなところから情報を集めていくんですね。

お店のデータチェックっていうのはご自身で閉店見に行ったりとかするんですか？

基本は自分の足で確認していますね。

そうなるとほぼ1日労働時間ですね。

まぁ仕方ないですよ。自分で選んだ生活なので。

コロナ問題以前とかは、月に数回、地方での出張収録とかもあってちょっとした気分転換になったりしていたんですけど、6月7月は毎日がこんなスケジュールです(笑)

「今日は休む」とか「打たないでおこう」と思う時って何か基準とかあるんですか？

基本休みはないですね。全体的に見て弱い日ってのは当然あるけれど、なんだかんだ、その日で見れば一番可能性ある店に取りあえず足を運んじゃいます。そこで何か得られるものがあればと思って。

1日当たりで稼げる収入が、それこそ4号機時代と比べると随分減っちゃっているので、例え時給は下がってでもトータルである程度の収入、そして今後の立ち回りに繋がる、お金以外の何かが吸収できればと。