【チャンスリプレイ】呼び方の問題?「チャンス目」と何が違うか最初はよく分からなかった単語について!
チワッスあしのです。
いつもありがとうございます! パチンコ・パチスロに纏わる「ふわっと理解している事」を個人的に調べて解説するこちらのコラム。今回は「チャンスリプレイ」について。これは重要な単語なのにどう定義されてるかよく分からんものの代表くらいあるやつですが、ちょっと1回これについてちゃんと考えてみましょう。どうぞ!
リーチ目かもしれないハズレ目だった
こちらにもありますが、「チャンス目」自体ははかなり昔から使われていた単語です。意味としては「リーチ目かもしれないハズレ目」あるいは「リーチ目とハズレ目の両方の可能性がある目」を指します。単純に出目そのものがチャンス目とされる場合もありますが、滑りコマ数によりリーチ目となる出目の場合はチャンス目の定義がなかなか難しくなってしまいます。「タコスロ」なんかがいい例で、滑り限定リーチ目の滑らず目(なんじゃそりゃ)をチャンス目とするならかなり高頻度でチャンス目が止まってたことになりますな。
さらに定義が難しくなるのはATおよびST機が登場してから。この例で尖ってるのがご存知「アントニオ猪木という名のパチスロ機」で、これは「リーチ目と純ハズレ」で共通の停止形をとっていました。ある意味ではチャンス目の原義にきわめて忠実なのですが、当然リーチ目は連続して出るのに対し純ハズレ(AT抽選役)は成立ゲームのみなので、次のゲームでほぼ答え合わせができちゃう。高確率状態の時なんかはこのチャンス目が出て「純ハズレであってくれ」と願うのが楽しいわけで、これをドキドキさせるために当該機ではリーチ目後は次のゲームからプチRTに突入して答えを先送りにするということまでやってました。これは出た瞬間は「チャンス目」であり、数ゲーム後には「リーチ目だった」「純ハズレだった」と呼び名が変わる珍しいパターンですな。
ST機の場合はさらに面倒臭いんですが、理由としては今回の「レアリプレイ」がここで登場するから。
例えば一世を風靡した「北斗の拳」のレアリプレイも最初期には「チャンス目」と表現していたメディアがあったような気がしますし、その痕跡はいま漁ってもネット上で発見する事ができます。ややこしくなってるのはそもそもの仕組みがややこしいからで、これはST機(サイレントストック機の意味で使ってます)が毎ゲーム超高確率でリプレイが成立しておりそれでボーナスを蹴ってるんだけど肝心のリプレイもまた制御で蹴って揃わずハズレに見せかけてるぜというアクロバティックなことをやってるからであり、要はこの「チャンス目」もまた正体はリプレイなんですね。したがってこれは「レアリプレイ」「チャンスリプレイ」「チャンス目」「リプレイC」とか色々な呼び方ができるわけです。
ただまあ、北斗の頃はこれは「レアリプレイ」と呼んでいたのは間違いないですし、チャンスリプレイよりはそっちのがまだメジャーだった気がします。仕組み上レア(希少)なリプレイって言い方は確かに正解に思えます。が、別にレアでもチャンスでもどっちでも構わない。
しかし、これらは表現を簡略化するために雑誌社かメーカーかどっちかがつけた便宜上のフラグ名であって、別に法令上の名前でもなんでもないというのがミソ。よっぽど原作側から強く指定されたりしてない限りは正直どう表現しても構わないわけで、「いや初代北斗にはチャンス目なんかない」とかそういう指摘は、されたほうとて「そんなことは100年前から知ってるけど親切のつもりでわかりやすく表現してる」という場合もあったりします。なのでよっぽど明らかに理解してない場合を除いては、これを指摘するのにも注意が必要。だってそもそも定義されてない言葉だからね。
いまは「チャンスリプレイ」が優勢?
5号機中期くらいから「ボーナス非搭載のA(R)T機」というのが増えており現在もそのトレンドは続いてるんですが、ここにおいては「リーチ目」という概念がそもそもないので原義の「リーチ目かもしれないハズレ目」という定義からは潔く逸脱することになります。そういった機種はレア役でモードアップやらAT突入やら上乗せやらの抽選が行われるわけで、チャンス目もそれと同じ。したがってここへきて「チャンス目」が「レア役」のところまで降りてくることになるわけですね。この傾向は4号機のAT/ST機の一部にもあったんですけど、5号機からいよいよハッキリしたものになります。
問題はスイカやチェリーなどの「レア役」と「チャンス目」の力関係なのですが、これは紆余曲折を経た後なんとなく「強チェリーと同じくらいの強さ」みたいな雰囲気に落ち着いてる気がしますが、これはほんとに機種次第。そもそもチャンス目自体に強弱がある機種も多いですし、チャンス目の上に「確定役」を置いてる機種も多々あります。
で、リプレイに関してはそもそも規則上でのリプレイの扱いがちょっと変わったこともあり、「突入リプレイ」などのようなRTの状態以降に纏わるリプレイというのが登場。さらに「重複」の概念絡みでチャンス目っぽく見せたリプレイも沢山出てきたことから、ここで明確に「チャンスリプレイ」という単語が確立。以降はレア役のひとつとしての「チャンスリプレイ」というのがどんどん増えていき、また初代「パチスロ交響詩篇エウレカセブン」のように、ごく低確率でRT状態をすっ飛ばして突入リプが出現しそれがフリーズトリガーになってるという機種も登場。このインパクトが強かったのか、「リプレイをフリーズのトリガーにする」という、上位チャンスリプレイとでもいうべき「フリーズリプレイ」なるものを搭載した機種からも多数のヒット機種がでることになりました。
なんにせよ、今の時代は「レアリプレイ」という呼び方はあまり一般的ではなく、「チャンスリプレイ」というのが優勢。繰り返しますがまあこの辺の呼び名は本当にどうでも良いところではあるのですが、一応頭の片隅にそういう変遷があったんだよというのを入れときましょう。
化物語のリプレイ後のリールロックはアツかったなぁ
INFOMATION
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