黒バラジロウと「ハナビ事件」を振り返る！こすられ過ぎて火花が出てるみたいです (3/4)

黒バラジロウの勝ち方は「打たないこと」！？

続いて、黒バラについてお伺いします。

2013年から始まった黒バラですが、勝ちにこだわる立ち回り、起きた事象だけを話す寡黙なスタイルの構成の番組が当時は新鮮でしたね。

そうですね。タイミングに恵まれた部分はありますよね。

この後に黒バラみたいな番組というか、ジロウさんのフォロワーのような番組が増えたことに関してはどう感じていましたか？

最初の1～2年の時期はエンディングで「あれ？俺これ同じこと言うた時あんで？」とか思ってた時もあったんですよ。でも、結局勝つ人って同じ方法になっちゃうからな～って思っちゃいますね。

だから「今日は期待値積んでやることやったんで、間違いないんでよかったです。」みたいな「負けたけど、良かったです」的なことを僕が多分1番最初に言いだしたと思うんですよ。

それを色んな人が色んな言い方で言うようになったんですけど、それも起きたことをそのまま話してるだけなんで、話すこともみんな一緒になりますよね。

シンプルな事実を伝えようとしたら、結局は皆同じ感じになってしまう。

そうですね。やる順番が僕が一番最初やっただけで、別にそれに関しては。

「公共物みたいなものですよ」と。

そうです、そうです。

黒バラに必要な要素って何かありますか？

黒バラをやっていく上でご自身が大事にしている部分のような。

僕が大事にしている部分でいうと、やっぱり矛盾が生まれないようにはしてますね。

例えば「根拠が薄いから狙いたくないです」って言って、直後にその台を狙ってみる、みたいな。

ジャグラーのブドウ1つとってもそうですよね。「ブドウは押し引きには役立たないんで…でも、一応計っときます」と言って、ヤメる時に「ブドウもついてこないしヤメます」ってちょっとした矛盾じゃないですか。

そうですね。

過去の動画を見てるといっぱいあるんですけど、そういうのはできるだけないようにしないと、違和感もあるし、言ってることに説得力ねぇなと思っちゃういますよね。

正しいことを言うっていうのはもちろんなんですけど、間違ったことを言っちゃうこともあるじゃないですか。後日解析が出てひっくり返ることもあるし、それでもいかに説得力があるように言うかを大事にしてますね。

だから、こういう理由があるから、他のお客さんがこう動いてて、前日下見した結果は○○な感じだったから、○○はこうやって狙えます、みたいな言葉をわかりやすく噛み砕いて言うように心がけていますね。

ちなみに5号機の時にゾーンや天井狙いが中心だったと思うんですけど、6号機が増えてくると設定狙いがメインになるように、打ち方が変わったりしていきますか？

そこはやっぱり状況に応じて変わりますよね。

例えば、5から5.5になり始めた頃には公約取材が流行り出して、設定状況が良くなったから設定狙いもしやすくなったと思うんですよ。

仕様に応じて、その時期ごとに対応が変わってきているということですね

そうですね。だから僕はこれまでゾーン狙い・天井狙いばっかりしてきましたけど、高設定狙いの方が効率良いじゃないですか。

「1を打ってるな」と思ったら見切ってヤメたらいいし、1or6の店に行った時に奇数の挙動をすればすぐヤメて家帰って寝とけるし。

そういう意味で言うと、最近の黒バラであったように店内を何時間も歩いているのは良くないですよね。普通なら勝ちたかったら無理に打たないほうがいいですから。

黒バラは「1ホールの中で」というルールがありますからね。

だから、勝ちを徹底するならば本当は違うホールに行くのが1番いいんですよ。でも、それは動画だから仕方ない部分ですからね。

勝つことだけを考えるなら「その時代に応じた立ち回り＝高設定狙いをできるホールを探す」っていうことが1番大事なのかなと思います。

これが勝つために必要なことの「打たない選択肢」ですね。

そうですね。例えば「今日この5万円渡すから、これを5万5000円にしなかったらお前は死ぬ」って言われたら、絶対に勝てる台しか打たないじゃないですか。

まあ、100%の台はないですけど「85％ぐらい勝てるな」って思うような期待値のある台って1～2日かけりゃ1台2台は絶対見つかるんですよ。いかにそのボーダーを下げていって、勝率をキープしながら期待値の取れる台を見つけられるかってことなんで。

どれだけ根気強く「勝ち」を徹底できるのかが大事になってきますね。

絶対に勝つ方法っていうのはないですけど、絶対に負けない方法をずっとやり続ければいつか勝てるわけです。

だから「パチスロって打たないことも大事なんだよ」っていうのも思いますね。