【X】元Twitterとパチンコ業界の関わりについて振り返ってみた!
チワッスあしのです。
いつもありがとうございます! パチンコ・パチスロに纏わる「ふわっと理解している事」を個人的に調べて解説するこちらのコラム。今回は「X」について。つまり元Twitterっすな。まあサービス名も変更された事ですし、パチンコ業界とTwitterの関わりについて振り返ってまとめてみましょうか。どうぞ!
SNS登場以前。
インターネットを利用したホールの広報というのは「ホームページ」にてその産声を上げました。
当時は世相からしてこのインターネットなる謎のテクノロジーの扱いに苦慮しており、当然ルールなんかも何一つ制定されてはいませんでした。これは別にパチンコ業界に限った話ではありません。1996年くらいから2000年くらいまでの、いわゆる「テレホーダイ」あるいは「ISDN」全盛期においては、「インターネットは現世の法律やルールとは無縁の世界である」みたいな認識を持ってる人が、利用者側にもそうじゃない人側にも大変多かった。
従って2000年に初のネット関連法である「不正アクセス禁止法」が施行され、さらに2001年に「小泉内閣メールマガジン」が話題になるまでは、「ネットは悪」みたいな印象を持ってる人が今とは比べ物にならないくらい多かったですし、実際、この辺はかなりカオスな時期でした。
なので例えばそのルール無用の黎明期においては、店舗の公式掲示板に「今日俺が打ってた◯◯◯番台の設定はいくつでしたか」とか質問すると店長が出てきて「5でした」とか教えてくれたりする光景も普通に目にしたことがありますし、まだ設定の打ち替えサービスとかがあった時代なので、もっと凄え使い方してるところは山程あったでしょう。
ちなみにこの頃、都会のプロの人たちはネット上のクローズドな掲示板で情報交換をしてたらしく、それまでFAXで流れてた情報なんかも徐々に掲示板に移行していったとの事。超有名な「フラグコピー」も、これは実際に表面化したのは2001年でしたがその半年ほど前には件のクローズドな掲示板にて密かに共有されていたそうです。これは結構前に複数名から似た話を聞いたんで多分ガチでしょう。
このように黎明期において、店舗からの情報発信は主にホームページが利用され、また個人同士の意思疎通には主に掲示板が利用されていたと、そんな感じです。
そこから徐々にネットの普及率が上がっていく中、2004年には早くも「アメブロ」と「mixi」が登場。これが広がり「猫も杓子もとりあえずブログ(あるいはWEB日記)をやっとけ」みたいな風潮が始まったのが2008年とかそのくらいでしょうか。やがてパチンコ業界においても「店舗ブログ」がやたら流行る事になります。
ブログが廃れてSNSが台頭する。
上記の時期は「インターネットはPCで嗜むもの」という固定観念みたいなのがあり、まあ実際それ以外の方法がi-modeくらいしかなかったんですけども、2008年に「iPhone3G」が記録的大ヒットを飛ばしてから状況が一変。恐るべき速さで個人端末の「脱PC」が進む事になり、さらに同年にはいよいよTwitterの利用が一般化。早速「なう」がユーキャンの流行語大賞にノミネートされます。
Twitterの利用はスマホの普及率と連動して上がっていく事になりますが、本邦においては2011年の「東日本大震災」での現地の情報発進に大いに利用されたことにより利用者が爆増。前年にTwitterを題材にしたドラマ「素直になれなくて」が放映されるなど知名度自体はもとから高かった所にツールとしての有用性が示されたことで、とうとう「企業もTwitterアカウントを持つべし」というマインドが浸透しはじめます。なので官庁・企業がTwitterに注目したのが2011年頃。
一方でパチンコ業界はどうかというと、実はこれはムチャクチャ遅かった。
理由としては色々考えられますが、基本的にパチ屋さんというのは本来「新台入替の告知」「イベントの告知」をすることこそ広報であると考えており、それ以外の情報発信というのをほぼやっていなかったんですな。それが2011年の広告ルール変更により一気に禁止になり、言葉は強めですが広報の手段としては手足がもがれた状態になってしまった。Twitterがどうのというより、まずそっちに対応するのが先だったためと考えられます(ちなみに店舗ブログもこの影響でドンドン減っていった)
じゃあいつ頃本格的に運用され始めたかというと、異論はあると思いますが筆者は2018~2019年頃、と思っています。傍証として、2019年に行われた、ホール関係者さんを対象としたとあるセミナーに、当時グイグイ来はじめていたとある演者さんが登壇し、Twitterの活用術の講義をおこなっておりましたが、内容が結構初心者向けであり、かつ最終的には「これからは店舗でTwitter担当者を決めてしっかり運用しましょう」みたいなのがブチあげられておったゆえ、ぶっちゃけ筆者は「おッそ!」と思いながら聞いておりました。
もちろんそれ以前にもアカウントを開設してるホールはたくさんありましたが、当時は自発的な(出玉や機種にまつわる)情報発信というのをどこまでやっていいのかも分からん手探り状態であったため、利用といってもユーザーとのコミュニケーションくらいしかやることがなかった。ようするに「活用はされてなかった」んですな。これが変わったのが2018年~2019年頃で、いわゆる「アイドル店員さん」が出現して、人でバズってお客さんを呼ぶ、という手法が出来てからだと思っています。一概には言えんのですが、まあ多分この辺から店舗アカウントは急増しているハズです。
今回、社名・サービス名変更とか仕様の変更とかでちょっと状況が慌ただしい元Twitter界隈ですが、ここまで「やってて当たり前」になったものが今更どこかに移動したりとか無くなったりというのはちょっと考えづらく、今後もなんだかんだみんな元Twitterを使っていくんだと思われます。
あくまでも筆者の見解ですが、インターネットそして「元Twitter」の歴史と「パチンコ業界」の関わりは、だいたいこんな感じで、大きく外してはないんじゃないでしょうか。
1999年くらいのインターネットが一番おもしろかった
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