【ネオンサイン】古き良きパチンコ屋さんのイメージのアレはなぜ減ったのか?
チワッスあしのです。
いつもありがとうございます! パチンコ・パチスロに纏わる「ふわっと理解している事」を個人的に調べて解説するこちらのコラム。今回は「ネオンサイン」について。昔はパチンコ屋さんといえばネオンサインがデフォで設置されており客寄せに使われていたイメージですが、最近はあんまり見ない。これは一体なぜなのか。一緒に勉強していきましょう。どうぞ!
パが消えがち。
ネオンサインというのはネオン管を使った発光サインの事です。仕組みは家庭で使う蛍光灯と似てるのですが、そっちがガラス面が各色に光るのに対し、中に入ってるガスそのものが色を持つのがものがネオン管。名前の元になってる「ネオン」というのはガスの名前で、これは赤く発光するタイプのようです。青になるのはアルゴン。他にも色々あるようですが、「ネオン管」といっても必ずしも中にネオンが入ってるわけじゃねぇぞというのは頭の片隅に入れておきましょう。
このように蛍光灯では実現不可能な「色々なカラー」が出せて派手であるという理由により、過去、商店街・繁華街などでは頻繁に利用されていました。いまでも敢えてレトロチックな世界観を出したい時なんかにはネオン管のオブジェが使われたりします。いわゆるサイバーパンクの世界では特に多様されますな。単純にかっちょええッス。
んでこの「ネオン管」のイメージが特に強いのはやっぱパチンコだと思います。一体何故か。以下は筆者の推測です。
古来よりパチ屋さんは「そこがパチ屋であること」というのを運転中の人に素早く察知してもらい、「ウズッ」とさせてウンイカーを上げさす、というのが大変重要な集客行動の一つだったそうです。この「ウズッとさせて反射的に入店さす」というのにはひと目みてそれとわかる、記号的かつ目立つ印が必要であり、それにはネオンサインが効果的でした。
これがおそらくはロードサイド店舗を中心に広がった結果、商店街・繁華街が近所に無い人の場合は「ネオン管=パチ屋さん」という認識が広がったんではないかと。あくまで筆者の考えですが、多分統計取ったらロードサイド店舗の割合が増える地方ほどネオンサイン=パチ屋の印象が強くなっていくんじゃないかと思ってます。
ちなみに「パチンコ」の「パ」が消えがちな理由については「半濁音(まるの部分)」が破損しやすいから、という説あり。とうぜん一文字をセットで給電しとるので、「パ」全体が消えて面白いことになると。他にも色々あるようですが、これが一番シックリきました。ほえー、そうなんや。
さらばネオン。
はい、最近全然見なくなったネオンサイン。実はネオン管というのはかなり電力を使うらしく、特に点滅を伴うものなどは結構重大な火災リスクというのを抱えております。これによりある時点で消防法、および各地方自治体の条例にて規制が進む事になりました。
現在ではネオンサインを運用したい場合には届出が必要になっており、さらに自治体によっては使用前の設備を消防署長に検査をしてもらうよう義務付けているところもあるとのこと。要するに面倒くさいんですねこれ。
さらに、時代が進み各種サイネージのガジェットがめちゃめちゃ進化したというのもネオン消滅に拍車を掛けます。LEDでイルミネーション状に看板を装飾した方が安いし便利だし目立つというのもあるでしょう。
またスタジオアルタでしか見たことなかったデカいモニタでの映像表示なんかは2000年くらいから普通にパチ屋でも見られるようになったというのもあるかも。つまり相対的にネオンの必要性が減少していったんですな。
さらに、見逃せないのがパチンコバッシングとネオンの関係。いわゆる野積み問題、車内放置児童問題、東日本大震災での電力不足、コロナ禍と、パチ屋さんはその時代その時代で激しいバッシングにあってきましたが、これも石原都知事(当時)が電力不足の折にパチ屋さんについて「ネオンサイン」という単語を使って批判した例なんかがあるように、まあ世間のイメージが「パチンコ=ネオン」になっとる関係上「ネオンを点け辛い」という時期が定期的にあり。
他にも絶対なんかあると思いますが、上記のような複合的な理由により、だったらもう無くしていこうぜ、という意識が働いて現在に至っておるのだと考えられます。
筆者好きなんですけどね。ネオン。サイバーパンクっぽくて。
消防法も勉強しなきゃなあ……
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