ユニバ社員小野Pに聞くGODシリーズ裏話！パネルの秘密や天才開発者の話も教えてもらいました (1/3)

小野P

パチンコパチスロメーカーユニバーサルエンターテインメントの広報担当。攻略誌ライターを経て同社へ入社。ライター時代から培ってきたユニバ系の機種への深すぎる愛情と「変態」と称されるほどの知識量を活かして機種の魅力を伝えている。ユニバ系ノーマルタイプに特化したYouTube「A PROJECTチャンネル」を配信中。

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「エキスパート」小野P編、第3回です。

今回は実は「GOD博士」という一面も持つ小野Pさんに大人気「GODシリーズ」をはじめとした人気機種の裏話を伺っていきます。今後出る台についての情報も！？

「GODシリーズ」は○○が面白い！

ここからはGODシリーズについて伺っていきますが、小野さんは「GOD博士」でもありますよね。

あんまり一般には知られてないですけどね(笑)

自社のパチスロ機種ベスト3にもハーデスを挙げられていました。

そうですね。

プレイヤー目線で言うと、GODシリーズの魅力はどこだと思いますか？

僕は初代GODも打ってましたけど、当時はあまり良い印象がなかったし、そこまで好きじゃなかったんですよ。中武一日二膳さんみたいに「うまく天国拾えた」とかオイシイ思いもしてないんで、ただただ怖かったんです。

でも「神々の系譜」が出た時におそるおそる打ってみたら通常時の面白さにハマりました。演出もそうなんですけど、滞在モードの大半が液晶出目でわかるじゃないですか。

そういったところでも毎ゲーム楽しめましたよね。

でも当時はそれを知らない方が多かったんです。さすがにV・奇数・Vが天国濃厚くらいは有名でしたが、「8V1」が偶数順目になるとか、リプレイで奇数テンパイすると上位モード濃厚とか。

「あれ？なんでこんないいところでやめるの？」って思ってました。

小野さんは詳しそうですね。

知識が増えるほどにモード推測の精度があがるのが魅力ですね。偶数順目出た直後にリプで風吹いたからきっと天国準備以上だろう。そこで中段黄7引いたから天国濃厚。それで「たぶん今天国にいるな。頼む、引いてくれ！」とか言って3がバーンと揃って、BETボタン押したときに上部ロゴが金色に光って、筐体振動した瞬間に「お前、答え全部合ってたぞ」って台に言われてるような気がして、トリコになりました(笑)

続編にZEUSver.も出ましたが、モードの仕組み自体が変わってしまっていたので、系譜の魅力には敵わなかったですね。

変更された点も多かったですからね。

その後にハーデスが出たんですけど、通常時が系譜にそっくりでモードがめちゃめちゃわかりやすいし、天国で刺せるし「これこれ！」って思いましたね。

HZもついてるし、GODと違ってやんちゃしまくってる演出で「この台、すごいな」っていう印象を持っていました。たぶん人生で初めて「収支度外視でこの台を打ちたい」って思いましたね。

それぐらい刺さってたんですね(笑)

普段は主にノーマルタイプやスペックの甘い機種を打つので収支も安定していたんですが、ハーデスは相性が悪かったこともあって、めちゃくちゃ負けていました。それでも面白くてやめられないので、嫌いすぎて好きみたいな感じです。三重のオールナイトでも40時間くらい打ちました。

色々思い出があるんですね。

はい。当時ライターの後輩だった三宅ナビはハーデスのヒキが異常なくらい良くて、僕の隣で1日にGOD7発引いて2万枚近く出したり、やりたい放題でした。そういうエピソードも山ほどあって、忘れられないですね。

逆にユニバ社員から見たGODシリーズはどんな位置づけになりますか？

やっぱりGOD、SLOT魔法少女まどか☆マギカ、バジリスク、沖ドキ、Aプロ、この5大ブランドの1つになりますね。

全部大人気機種ですね。名前が挙がった初代バジリスク絆や初代まどマギなど、6年間シマの大半を占めていた5号機の看板機種がなくなっていますが、社員からするとそこに代わりの機種を入れようというのはあるんですか？

あくまで個人的な見解ですが、6号機という今の規則の中で同じ機種を作るのは厳しいと思います。ただ、続編を望まれる声は多いですし、僕自身期待もしています。きっと、開発チームもある程度納得できる形でホールに戻したいと思っているはずです。

今後どういった機種が入ってくるか楽しみですね。ちなみにハーデス、凱旋、絆、まどマギなどはみなさんある程度打ち込まれていると思いますが、それでもまだ意外と知られてないことはありますか？

う～ん。パッとは出てこないですね…。皆さん知っているかもしれませんが、変なラインでGODが揃ったりしますね。ハーデスは順押しだと中段にしか揃わないんですけど、逆押しすると上段に揃うとか。ZEUSver.は左下がりの斜めに揃ったりとか。

そういうのもありましたね。

あと、僕はGODシリーズのパネルとか図柄に魅力を感じるんですよね。

例えば凱旋の下パネの右側にペルセウスっていうメデューサと戦った勇者が描かれてるんですけど、モチーフはメデューサを討ち取ってるシーンで、槍からメデューサの蛇が垂れてるんです。そのうち1匹だけがエラのついたアナゴになっていて、それが「アナザーゴッドハーデス」に繋がっていると。そういうのが隠されてたりするんですよ。

それは知りませんでした。

パネルを見ると結構裏ストーリーがあったりしますね。他にも凱旋やGODの図柄の中に犬のひっかき傷がついてるのがあるんですけど、それはハーデスと戦った時にケルベロスにつけられたとか。

色んなストーリーが隠れてるんで、そういうのを探すのも面白いと思います。ちなみに、こういうネタは結構どのユニバ機種にもありますよ。

こういうのも先ほど仰っていた作り込みの1つですか？

作り込みですし、遊び心がある部分でもありますね。「キッチリ仕事させていただきます！」というよりは、「いかに遊技者を楽しませるか」「いかに『ユニバの台はすごい！』と言わせるか」ということに重点を置いているので、そういう意味ではみんなプロ意識が高いと思います。