【Pとある魔術の禁書目録 開発者インタビュー後半】御坂美琴との妄想デートが体験できる!開発者に演出のこだわりを聞いてみた (1/3)
「Pとある魔術の禁書目録」の開発者インタビュー後半です!
前半では禁断の質問と思われた「ペラペラなキャラクター役物」が生まれた経緯や「神スペック誕生秘話」について深堀してきましたが、後半では超大型版権だからこそ注目したい「演出」について迫っていきたいと思います!
>>前半はこちら
開発者がこだわり抜いた「ヒロインST」に隠された秘密とは!?
パチンコからアニメに入れるような演出構成に
では次に演出関連について伺っていきたいと思います。
先ほど試打をした際に、超大型版権ということもあり演出が相当作り込まれているなと思ったのですが、各種演出を作っていく時に版元サイドから「このリーチはこの演出で」といった要望などはありましたか?
版元サイドからは特にそういう要望はありませんでした。どちらかというと、「このシーンをこういう風に使いたいです」っていうのをこちらから提案させていただきましたね。
なるほど、全て藤商事さんセレクトの演出になっているんですね。
リーチや予告演出がたくさんあると思いますが、アニメ3期までの74話+劇場版という膨大なボリュームからどのエピソードを使うかの選定がかなり大変だったと思います。
採用されたエピソードやシーンはどういった基準で選んだのでしょうか?
良い質問ですね!
基本的にはほとんどの演出を2期までの内容に軸足を置いて作っています。VSリーチではアニメ3期で登場する「神の右席」と戦いますが、「神の右席」に関してはVSリーチでのみの登場となっています。
どういった理由で2期までにしたのでしょう?
これには狙いがありまして、原作を知らない方がパチンコで「とある」を知って、アニメを見てからまたパチンコを打つというサイクルを作り上げたかったんです。
すでに「とある」を見てる方は「神の右席」だなって分かると思うんですが、パチンコ経由で初めてアニメを見た方は「あれ?神の右席って出てこないな…」と感じると思うんです。
だから基本的に2期までの内容をメインにしてスムーズにアニメに入っていけるように作り上げました。
補足させていただくと、本機を作るコンセプトの1つに「とあるのファンを増やしたい」というところがあり、原作回帰みたいなテーマを掲げていました。
普段からホールへ足を運ぶ方で「とある」を知らない人もたくさんいると思います。その方たちが本機を打ってもらった時に、「ちょっと気になるし、家に帰って見てみようかな」っていうサイクルを作りたかったんですよ。
パチンコもアニメも両方が盛り上がるような。
はい。それを狙った演出構成になっているので、パチンコをきっかけにアニメを見て「とある」がもっと好きになって、またパチンコを打ってもらえるんじゃないかなと思います。
たしかに、実際に知らない版権のパチンコを打って興味を持って実際見てみるっていうのはよくあることですよね。
そうですね。
ちなみに、演出で使っているシーンは僕らの主観で選んでるわけではなく、原作ファンの方へ「どのシーンが1番好きですか?」というのをアンケートや座談会で直接意見を募ったところから選んでいます。これは先ほどお話しした役物の件と同じですね。
ファンの総合的な意見から人気のあるシーンやエピソードをピックアップしているので、原作ファン納得のものになっていると思いますよ。
僕も「とある」の原作ライトノベルは新約まで全部読んでいるのでホール導入後はじっくり演出を見てみたいと思います!
ちなみに、「とある」シリーズってメイン主人公の上条当麻を軸に、一方通行(アクセラレーター)と浜面仕上というトリプル主人公の構成で展開されるじゃないですか?上条さんはもちろんのこと、一方通行(アクセラレーター)もSTのメインになるくらいガッツリ登場していましたが、浜面だけ今回確認できなくて…。これはアニメで登場したのが2期の最終回からだった影響なんでしょうか?
それもありますが、「とある」ってものすごく登場人物が多いじゃないですか?
「とある」を知らない方が打って「誰が味方で誰が敵か分からない!」ってなっちゃうのは嫌だったんですよね。
あーなるほど!
そこで、今回はあえてどのリーチも当麻が誰かと戦って勝つという構成にしています。実は一方通行(アクセラレーター)とか黒子が活躍するリーチもあったんですが、まず主人公は上条当麻だよっていうのを浸透させたかったので、苦渋の決断で採用しませんでした。
やっぱり浜面も出したかったんですが、いきなり主人公クラスが3人いますとかって言われると…。
原作を知らない方には中々難しい…。
魔術サイドと科学サイドでそれぞれ立場の違う主人公がいて、ストーリーが絡み合ってっていうのは複雑すぎるかもしれないですね。
そうですね。
そこを表現しすぎると原作を知らない方が置いてきぼりになっちゃうので。
知らないキャラ同士がリーチ演出で戦ってるみたいな感じに(笑)
そうそう(笑)
どっちを応援したらいいか分からないですし、よくある「◯◯が〇〇を倒せば大当たり!」みたいな説明がなくても分かるシンプルさも大事だと思うので。
だから基本となる通常時は上条さんをメイン主人公にしつつ、ST中は一方通行(アクセラレーター)や御坂がメインとなるモードで遊び心を出しているんですね。
そうです!
なるほど。
そして、ST中のメインキャラとして浜面と御坂を比べて御坂が勝ってしまったんですね?(笑)
分かってしまいますか(笑)。個人的には浜面も大好きですよ!
御坂美琴の大勝利!4つのモード中2つでメインキャラに抜擢です分かってしまいました(笑)
でもやっぱり御坂人気は無視できないですよね。「とあるシリーズ」全てのキャラの中でも圧倒的に人気があるキャラクターですし。それに、もし浜面をメインにするとひたすら麦野と戦い続けないといけないので(笑)
そうですね、美琴は主人公の当麻より圧倒的人気のキャラなので、ちょっと特別な扱いになっていますね。
御坂繋がりだと、「とあるシリーズ」を語る上で外せないのがスピンオフ作品だと思うんです。御坂主人公の「とある科学の超電磁砲」は人気出すぎて本編より超電磁砲の方が好きっていう人も結構いると思うんですが、そういったスピンオフの作品については今回は含まれていないんですよね?
今回は含まれていないですね。
ただ、「とある科学の超電磁砲」も人気あるのは重々理解してたんで、ST中の美琴モードを選択していただくと超電磁砲っぽい演出が楽しめるようになっていますよ。
黒子と一緒に戦ってみたいな感じでしたね。
黒子と美琴のコンビは超電磁砲っぽさを感じますねそうです!
通常時は「禁書目録」メインとなっていますが、STの美琴モードに関しては超電磁砲の雰囲気を味わえるようになっているので、超電磁砲が好きな方は是非美琴モードを選んでいただければ楽しめるかなと思います。
こちらも実際にホールで打ち込んで確認してみたいと思います!
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