「それでもポジティブに」ホール経営者が伝えたいこととは?ガリぞうが北海道の自粛中ホールに現在の状況を聞いてきた (4/4)
それでもポジティブに。ホール経営者が世間に発信しておきたい事
自粛で多大な赤字を生んで、営業再開後も当面は広告さえ打てない現状、ぶっちゃけた話やっぱり平時よりも設定状況は厳しくなるハズじゃないですか。
それでもお客さんが打ちに来るって事は、私みたいな人が思ってるよりパチンコ・パチスロって勝ちたい欲よりも遊技性を求めてる人が多いんでしょうかね。
休業してからも電話の数が凄かったですよ。
それはネガティブな意味の電話ですか?
いえ、「打ちに行きたいけど営業してますか?」の電話です。
なるほど、開いてたら良かった的なポジの意味ですね。
最近なら「もう開けちゃいなよ」とも言われます(笑)
開ける為の準備は着々と進んでいるようです。ホール経営者が世間にこれだけは発信しておきたい事ってありますか?
全ての法人がそうだとは言いませんが、僕は自粛期間中、ネガティブにだけはならないでおこうと決めてます。
勿論、安全面も考慮しますが、開けた時にどう楽しんでもらえるかだけを考えるように。
パチンコ屋に関わる人で言えば最もネガティブにならざるをえない立場ですけどね、経営者って。
閉めてる時の厳しさを考えても結論は出ないので、だったら開けた時に来てもらったお客様にどう楽しんでもらえるかだけ考えていた方が気分も楽です。
僕含むホール経営者は自粛解禁後もお客様に安心して遊技してもらう事を主に考えてるハズです。
もう具体的な策もあるんですか?
装飾と配置ですね。
そういや新設されてるアクロスコーナーは太郎さんの趣味っぽいですもんね。
あそこは趣味に全振りです(笑)
だから新たにこういう装飾をされたんですね。自粛解除後の目指す方向が見えてきました。パチンコ屋の経営者としては何かしらの明るいビジョンって見えてますか?
このタイミングでパチンコ・パチスロ好きが集まるような憩いの場にすべく装飾等をガラッと変えられる時間を貰えたのは良かったかなと思います。
自粛が明けたら遠方からも来てもらえるよう、時間をかけて店作りしてます。地域密着でずっとやってきた中、先細っていくだろう事は目にみえていたので、このタイミングで次の手を打てたのは良かったのかなと。
観光スポット的な?
そうですそうです。ホント、幸チャレを目指す感じのイメージです。
店内を撮影していても話を聞いていても、至る所で方向性が見て取れました。ちょうど取材中に北海道知事の会見がテレビに映し出されました。
会見映像で「札幌以外は5月25日で自粛要請解除」と北海道知事が発言した瞬間の安堵感と不安感、そして責任感が入り混じる太郎さんの複雑な表情が印象的でした。
自粛要請解除で忙しくなりそうですし、そろそろ失礼します。色々とお話を聞かせて頂き、ありがとうございました。
いえいえ、こちらこそありがとうございました。
緊急事態宣言中に営業している僅かな店舗の糾弾より先に、血の滲む思いで休業している圧倒的多数の自粛店を称賛しようと思い取材し始めた私でも、こうして実際に経営者からお話を聞くまでは気付けなかった事も多々ありました。
ホール経営者達は我々が思っている以上に従業員の事・近隣住民の事、そして社会の事を考え、七桁・八桁の損害も覚悟で長い期間自粛していたのに、こうした善意に対し悪意で非難される場面を多々見てきて、どうしてもホール側の本音を広く伝えたいと思い、今回この場を借りて取材記事を書かせて頂きました。
私は過去21年間、稼働圏内のホール法人とは意図的に距離を置き、ほぼ仕事上のお付き合いをしませんでしたが、今回のコロナ禍においては地元愛のもと何かしら協力していきたい使命感を持ち始めています。
最後に。
取材記事の掲載依頼という私からの唐突な相談に迅速かつ柔軟な対応を見せてくれた「ななプレス」さんにはとても感謝しています。ななプレスさん、そしてこの記事を最後まで読んでくださった皆様、誠にありがとうございました。
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